新型コロナウイルス感染症の後遺症について

更新日:2023年02月25日

新型コロナウイルス感染症の後遺症とは

これまでの国内外の調査によると、新型コロナウイルス感染症の治療や療養が終わった後も一部の症状が長引いたり、新たに症状が出現する人がいることが報告されています。

後遺症の主な症状は次のとおりです。

  • 全身症状(倦怠感、関節痛、筋肉痛)
  • 呼吸器症状(咳、たん、息切れ、胸の痛み)
  • 精神・神経症状(記憶障害、集中力低下、不眠、頭痛、気分の落ち込み)
  • その他の症状(嗅覚障害、味覚障害、動悸、下痢、腹痛、脱毛など)
主な後遺症(倦怠感・咳、息切れ・気分の落ち込み・味覚障害・脱毛)のイラスト

後遺症に関する受診の流れ

治療や療養が終わった後、体調に不安がある場合は、入院していた医療機関やかかりつけ医等の身近な医療機関に相談・受診できます。

受診を希望される方は、必ず事前に電話で次のことを伝えましょう。

  1. 新型コロナウイルス感染症で入院または療養していたこととその期間
  2. 気になる症状、症状が継続している期間

かかりつけ医がいない場合等相談先に迷う場合は、しまね新型コロナウイルス感染症「健康相談コールセンター」でも相談を受け付けています。

(注意)かかりつけ医等が診察の結果、必要と判断した場合は専門的医療機関を紹介されることがあります。

Q&A

厚生労働省の事務連絡から抜粋しています。(令和3年12月6日時点の情報です)

厚生労働省では、いわゆる後遺症のことを「罹患後症状」と表記しています。

質問.罹患後症状は治りますか?

回答.罹患後症状については、世界的に調査研究が進められている最中であり、まだ不明な点が多いですが、国内の調査研究(厚生労働科学研究)によると、診断後6ヶ月の時点で約8割の方は罹患前の健康状態に戻ったと自覚したと報告されております。当該研究においては、診断後1年の結果についても今後報告される予定です。WHOは、現時点の知見として、新型コロナウイルス感染症に罹患したほとんどの方は、完全に罹患前の状態に戻るものの、一部の方には、長期的心身への影響が残ることがあると報告しています。

質問.罹患後症状がある場合、新型コロナウイルス感染症を他の人に移してしまうことがありますか?

回答.感染可能期間は、一般に発症2日前から発症後7から10日とされており、罹患後症状があったとしても、基本的に他の人に感染させることはありません。

質問.罹患後症状はどんな治療がありますか?

回答.罹患後症状は、自然経過で徐々に回復することが多いと考えられておりますが、その過程で、症状の緩和や早期回復を目的として、各症状に応じた対処療法が行われることがあります。また、海外の研究によると、新型コロナウイルスワクチンを2回接種した後に新型コロナウイルスに罹患した場合、28日以上遷延する症状の発現が約半数への減少することが報告されています。

質問.罹患後症状の専門外来が近くにありません。

回答.罹患後症状は、それぞれの症状について一般医療の中で十分対処できるものが少なくありません。まずはかかりつけ医やお近くの地域の医療機関に御相談下さい。

質問.新型コロナウイルス感染症罹患後からずっと倦怠感が続いている気がします。受診が必要ですか?

回答.症状が段々と改善傾向であるならば、かかりつけ医等に相談しつつ、様子を見ることも可能です。症状が改善せずに持続する場合は、他の疾患による症状の可能性もありますので、かかりつけ医や地域の医療機関にご相談下さい。

質問.罹患後症状で受診した場合の診療費は無料ですか?

回答.一般診療と同様に、診療費の自己負担が発生します。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 保健衛生課
郵便番号:690-0011 松江市東津田町1741番地3  いきいきプラザ島根3階
電話:0852-28-8285
ファックス:0852-28-8118
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