地勢と気象

更新日:2023年02月01日

地勢

松江市は宍道湖・中海・堀川など多様な水域に恵まれた水郷都市であります。市街地は厚さ最大20メートルからなる沖積層で形成されています。
市街地に接する南北部は、標高50メートル以内の丘陵状の山地であり、主として第三系の泥岩で構成され、乃木・大庭付近ではこれを不整合に覆う洪積層が分布しています。また、市街地の東部には嵩山(新第三紀中新世末の安山岩からなる火山)があり、中海低地と境をなしております。
湖北地帯では、丘陵状山地が北に向かって急峻な山地に遷移し、分水界を経て日本海側に傾斜を変えており、この急峻な山地は、主として第三系の流紋岩・流紋岩質凝灰岩・輝緑岩・硬質頁岩などで形成されています。
湖南地帯の丘陵状山地は、大森累層の輝石安山岩が花崗岩を覆う場合が多くなっていますが、忌部付近では既にこの安山岩が浸食され、花崗岩が地表に露出している場所もあります。

中海臨海地帯地質断面図(第三系の分布と構造)

4か所の地質断面図

中海臨海地帯の地盤(建設省計画局・鳥取県・島根県編)から転載

4箇所に赤線が引かれた中海臨海地帯の地盤

気象

川沿いに樹木と盾門が並び雪が降り積もっている風景写真

松江市の気候は、冬多雨の北陸型と夏多雨の北九州型の中間型であるといわれております。
松江地方気象台の資料(1960〜1990年の平均)によると、最低気温は1月の0.7度、最高気温は8月の30.9度、また、年間平均気温は14.4度であり、比較的温暖です。
降水量は、梅雨期の7月と台風の来襲する9月に200ミリメートルを超えるものの、毎月ほぼ平均的な数字を示しています。そのようなことから湿度は、毎月ほぼ同水準で推移し、年間平均は78%となっています。
日照率については、冬期の12月から2月までは曇天が多いため、30%前後と低率ですが、それ以外の月は平均47.3%であり、東京とほぼ同程度となっています。

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