論集 松江城
論集 松江城
松江市では、平成22年度に松江城国宝化推進室を発足して以来、松江城に関する調査研究を進めるとともに、その成果を皆様にお伝えし新たな調査研究の進展につなげることを目的に、報告会の開催や報告書の発刊等に取り組んでいます。
平成27年(2015)の松江城天守の国宝指定後も、建築史、城郭史、絵図・地図・文献など各分野の専門研究者による調査研究を進めてきました。この『論集 松江城(1)』、城郭研究の第一線の研究者による最新の研究成果をまとめた論考集です。
本の販売はハーベスト出版が行っています。市内の主要書店、松江歴史館ミュージアムショップのほか、ハーベスト出版のオンラインショップから購入できます。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
論集 松江城 1
目次
- 口絵
- 発刊にあたって
- 目次
- 松江城城郭呼称概念図・松江城建物呼称概念図
第1章:近世城郭としての松江城
- 日本城郭史における近世松江城(中井 均)
- 世界の城郭と日本の城郭 -16・17世紀フランスから見た「城」の東西比較ー(三宅 理一)
- 日本建築史における天守建築 -高層化を支えた建築技法ー(清水 真一)
- 幕府収納国絵図から読み解く近世城郭 -幕府収納出雲国絵図に記された「古城」と近世初頭の本・支城体制についてー(稲田 信・西尾 克己)
第2章:天守
- 初期松江城天守の外観変化について ー修理経過を通して見る松江城天守の変容-(和田 嘉宥)
- 初期松江城天守の位置付け(金澤 雄記)
- 松江城天守の構造的特色 -天守は最上階祭祀空間のための高層建築ー(山田 由香里)
- 堀尾氏領有期の浜松城(鈴木 一有)
第3章:城郭及び城下町
- 近世城郭の虎口構造について ー城絵図からの構造分類を中心としてー(中井 均)
- 山陰三城の御殿建築(金澤 雄記・小林 久高)
- 陸軍と松江城(三宅 理一)
- 「堀尾期松江城下町絵図」からみた近世初期における松江城下町の空間的特性 ー新出史料を加えた再評価と絵図の科学的分析の必要性ー(大矢 幸雄・渡辺 理絵)
- 松江城下町と同時代建設の城下町(松尾 信裕)
- 松江城石垣の石材調達 ー採石地と矢穴技法を中心にー(乗岡 実)
- 出雲地域における16世紀後半から17世紀前半の陶磁器編年 ー富田城関連遺跡群と松江城下町遺跡を中心としてー(小山 泰生・西尾 克己)
- 松江城下の堀の管理に関する史料紹介(小林 准士)
年表(松江城関連事項編年表)
図版
令和5年(2023)2月刊
A4判298頁:定価3,500円(税別)
この記事に関するお問い合わせ先
文化スポーツ部 松江城・史料調査課
電話:0852-55-5959(松江城係)、0852-55-5388(史料調査係)
ファックス:0852-55-5495
お問い合わせフォーム
更新日:2024年04月26日