島根半島沿岸及び宍道湖・中海の漁撈用具

更新日:2024年04月01日

国の登録有形民俗文化財

令和6年1月19日に開催された国の文化審議会で登録有形民俗文化財に登録するよう文部科学大臣へ答申された「島根半島沿岸及び宍道湖・中海の漁撈用具」は、令和6年3月21日付官報により登録されました。

松江市で2件目、島根県では3件目の登録有形民俗文化財登録となりました。

漁撈用具とは、漁業のさまざまな場面で使用されてきた用具類のことで、漁に直接使う用具のほか、船や船具、用具を製作・修理する用具、魚介類の加工や運搬の用具、仕事着などが含まれます。

このたび登録されることとなった1,598点は、合併前の島根町(905点)、宍道町(642点)、八束町(51点)において、地元の皆様から寄贈を受けたそれぞれの町が、保管・展示していた漁撈用具を一括したものです。

文化財の概要

名称 島根半島沿岸及び宍道湖・中海の漁撈用具
所有者 松江市
員数 1,598点
特徴

島根半島北部の日本海沿岸はリアス海岸が発達し複雑に入り込んだ地形のため、小型の木造船を使ったイカやブリなどの一本釣漁や磯漁、網漁などがおこなわれ、半島南部の汽水湖の宍道湖ではシジミ漁、中海ではアカガイ(サルボウガイ)漁などが主におこなわれてきました。

日本海と汽水湖の広い範囲を漁場として営まれてきたこの地域の漁撈用具が網羅的に収集されており、出雲地方沿岸部における生業や漁撈活動を伝える資料群です。

島根半島沿岸の漁撈用具

島根半島沿岸の漁撈用具

宍道湖の漁撈用具

宍道湖の漁撈用具

中海の漁撈用具

中海の漁撈用具

登録決定記念展示

登録決定を記念して一部を公開展示します。

有形民俗文化財は、日常の生活の必要から生み出され、工夫・改良を繰り返しながら伝えられてきた身近な文化財です。ご覧いただければ幸いです。

(注意)展示スペースの都合から、比較的小さいものを数点から数十点展示します。予めご了承ください。

展示予定
とき ところ
展示中 島根半島・宍道湖中海ジオパーク松江ビジターセンター 2階
令和6年1月27日(土曜日)から2月21日(水曜日)まで 松江市立中央図書館 玄関展示ケース
令和6年2月1日(木曜日)から4月24日(水曜日)まで 松江市役所 新庁舎4階市長室前展示ショーケース

 

この記事に関するお問い合わせ先

文化スポーツ部 文化財課
電話:0852-55-5956(歴史まちづくり係)、0852-55-5523(文化財係)
ファックス:0852-55-5658
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