城下町の東端

更新日:2023年02月01日

土手跡

 松江城天守から1.2キロメートルの距離にある田町川の西岸からは、土手の一部が発見されました(下写真)。屋敷跡は土手の西側で確認されていますが、東側では発見されていません。このことから、ここが城下町の東端であったと考えられます。これは江戸時代初期の堀尾城下町絵図に描かれている土手の記載と一致します。見つかった土手は、74センチメートルほど土砂を積み上げただけで石垣は伴っていません。ただし、土手の下には、木の枝や葉を敷きつめる「敷葉工法(しきばこうほう)」という手法が用いられていました。これにより、崩れやすべりを防ぎ、頑丈な土手となっていました。土手の上は平坦で2.0メートルの幅もあることから通路として利用されていた可能性も考えられます。

城下町の東端である土手の上に両手を広げて立っている作業員を土手の上から撮影した写真

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