明治の面影

更新日:2023年02月01日

裁判所の石垣

 松江地方裁判所は、明治23(1890)年に現在の場所に移ってきており、この時に裁判所を囲むように石垣が造られました。裁判所側の西側(下左写真)と東側には、この時の石垣が残っており、今も当時の面影をよく留めています。松江城下には今でも多くの石垣が残っていますが、よく見ると場所によって石垣の柄が異なっていることが分かります。これは、時代によって積み方や石の加工方法、使用する石材が異なっているためです。例えば、江戸時代に造られた松江城の石垣(下右写真)と裁判所の石垣を比べると、その違いは明らかです。ちなみに、裁判所の南面(正面玄関)の石垣だけは、道路拡幅の際に移転復元された平成の石垣です。

明治時代に造られた裁判所西側にある大きな石を二段ほど積み上げた石垣の写真
江戸時代に造られた松江城祈祷櫓下の様々な大きさの石を積み上げた石垣の写真

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