松平治郷(不昧公)研究会(1)

更新日:2023年02月01日

 江戸時代中期の松江藩の藩政改革について調査・研究を進め、史実に基づき治郷(不昧公)の事績を再検証するとともに、藩主治郷(不昧公)が持つ高い文化性が松江藩政を進めるうえで果たした役割を追求していきます。

松平治郷(不昧公)の藩政及び財政改革の調査・研究について

現状

松江藩の藩政改革については、これまでもいくつかの論考がなされています。しかしながら、藩政改革における松平治郷(不昧公)の役割等についてはこれまで十分な調査研究がなされていませんでした。

江戸時代中期の松江藩主である治郷(不昧公)は、藩政の象徴(シンボル)的な存在として藩政改革を成功に導きますが、具体的な施策にどのように関わっていたかについては研究途上ともいえます。

松平不昧公200年祭を契機に、史実に基づき、松江藩の藩政改革と、新しい治郷(不昧公)像について検証していく必要があります。

調査・研究内容

江戸時代中期の松江藩の藩政改革について調査・研究を進め、史実に基づき治郷(不昧公)の事績を再検証するとともに、藩主治郷(不昧公)が持つ高い文化性が松江藩政を進めるうえで果たした役割を追求します。

既に公開されている書籍や文献資料を整理するとともに、史料調査を可能な範囲で行い、その成果を「書簡集」や「史料集」としてまとめることで、今後の治郷(不昧公)研究の基盤を整えます。

調査・研究体制

「松平治郷(不昧公)研究会」

松江市史に携わる近世史の専門家や、藩政改革等で著名な研究者

事務局:文化スポーツ部(松江城・史料調査課、松江歴史館)

これまでの活動について

松平治郷(不昧公)研究会

詳細は下記リンクをご覧ください。

取り組み状況

書籍、文献資料目録の作成

『不昧の手紙―大圓公手翰を読む―』(令和2年(2020)3月31日発行)

松平治郷(不昧公)の肖像画と手紙の写真が載せられた書籍「不昧の手紙」の表紙の写真
『不昧の手紙―大圓公手翰を読む―』の目次ページの写真

松江藩・松平家の菩提寺・月照寺に所蔵されている、松平家7代当主・松平治郷(不昧公)直筆の書簡5巻を、その写真とともに解読文・現代語訳・解説を付けて詳しく紹介しています。

藩主であり、父であり、そして大名茶人であった松平治郷(不昧公)。その様々な人物像に触れることのできる、とても読みやすい一冊です。

  • 編集:松平治郷(不昧公)研究会
  • 発行:松江市
  • 定価:1,200円(税別)B5判・オールカラー103頁
  • ISBN:978-4-904911-57-0

市内の主要書店、松江歴史館ミュージアムショップで販売しております。

『松平治郷(不昧公)関係史料集1』(令和4年(2022)3月30日発行)

『松平治郷(不昧公)関係史料集1』のケースと見開きページの写真
『松平治郷(不昧公)関係史料集1』の目次ページの写真

 松平治郷(不昧公)と藩政改革研究の土台とするべく、基礎的な史料を翻刻・収録した史料集です。

 今回は松平治郷(不昧公)の時代・背景を探る史料として、参勤交代で松江から江戸へ行く際のルートを示す道中記、松江藩士たちに向けた法令・通達集、さらに藩士からの藩政への意見書を収めています。

  • 編集:松平治郷(不昧公)研究会
  • 発行:松江市
  • 定価:4,500円(税別)A5判・362頁
  • ISBN:978-4-904911-88-4

市内の主要書店、松江歴史館ミュージアムショップで販売しております。

『松江ふるさと文庫31「松平治郷(不昧)の治世―御立派改革後の松江藩政と藩領社会―」』(令和4年(2022)7月31日発行)

深緑色の下地に古い地図が描かれている「松平治郷(不昧)の治世」の表紙の写真
「松平治郷(不昧)の治世」の目次ページの写真

 松平治郷(不昧公)の治世は、市場経済の拡大に藩領社会が巻き込まれていく激動の時代でした。

 大きな変革に対し、松江藩政はどう対応していったのか、史料をもとに叙述しています。

  • 著者:小林准士
  • 発行:松江市
  • 定価:800円(税別)A5判・オールカラー70頁
  • ISBN:978-4-904911-91-4

市内の主要書店、松江歴史館ミュージアムショップで販売しております。

担当課

  • 文化スポーツ部松江城・史料調査課(電話:0852-55-5388/ファックス:0852-55-5495)
  • 文化スポーツ部松江歴史館(電話:0852-55-5511/ファックス:0852-32-1611)

この記事に関するお問い合わせ先

文化スポーツ部 松江歴史館
電話:0852-32-1607
ファックス:0852-32-1611
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