がん検診の精密検査について

更新日:2023年05月29日

がん検診は、健康な人に対して、「要精検」「精検不要」を判定し、「要精検」の人を精密検査で診断します。

がん検診は、「がんがある」「がんがない」ということが判明するまでのすべての過程を指します。がん検診を受けて「精検不要」の場合は、定期的に次回の検診を受診することになりますが、「要精検」の場合は、精密検査を受診し、必要に応じて治療を行います。「精密検査」を受診して、「異常なし、または良性の病変」であった場合、次回の検診を受診します。

各がん検診の精密検査

松江市のがん検診の精密検査については、各がん検診ごとにまとめています。

精密検査について、より詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。

胃がん検診の精密検査

胃がん検診における一般的な精密検査は胃内視鏡検査です。

胃内視鏡検査とは

口または鼻から胃の中に内視鏡を挿入し、胃の内部を観察する検査です。検査時に疑わしい部位が見つかれば、生検(組織を採取する)を行い、組織診(悪性かどうかを調べる検査)を行います。

大腸がん検診の精密検査

大腸がん検診における一般的な精密検査は、主に全大腸内視鏡検査です。
便潜血検査の再検査は精密検査ではないので、必ず上記の精密検査を受けてください。

早期発見・早期治療で95%以上が治りますので、要精密検査と診断されたら早めに受診しましょう。

全大腸内視鏡検査とは

全大腸内視鏡検査とは、下剤で大腸を空にしたあとに、内視鏡を肛門から挿入し、直腸から盲腸までの大腸の全部位を観察し、がんやポリープなどの病変の有無を確認する検査です。必要に応じて組織を採取し悪性かどうか診断します。

がんやポリープに対する診断精度が非常に高いですが、まれに出血や腸に穴が開く(穿孔[せんこう])などの偶発症があります。また比較的高度な技術を必要とする検査のため、多くの受診者に行うことはできません。検診として、死亡率減少効果は証明されているものの、検診法として広く行った場合には、上記のような不利益があるため、現時点では精密検査のための検査法です。

子宮がん検診の精密検査

子宮頸がん検診における一般的な精密検査は、コルポスコープ下の組織診・細胞診・HPV検査などを組み合わせて行います。

コルポスコープ下の組織診とは

コルポスコープ(腟拡大鏡)を使って子宮頸部を詳しく見ます。異常な部位が見つかれば、組織を一部採取して悪性かどうかを診断します。

HPV検査とは

子宮頸部から細胞を採取し、HPVに感染しているかどうかを調べる検査です。子宮頸がん検診の細胞診の結果によって、コルポスコープ検査が必要かどうかを判断するために実施されることがあります。

乳がん検診の精密検査

乳がん検診における一般的な精密検査はマンモグラフィの追加撮影、超音波検査、細胞診、組織診などで、これらを組み合わせて行います。詳しくは、精密検査実施機関にお問い合わせください。

前立腺がん検診の精密検査

泌尿器科専門医により、血中PSA値の再検査、直腸診、超音波検査を主に行います。必要な時には、生検(前立腺の組織の一部を採取する検査)を行います。

検査の受け方

精密検査は、保険診療です。事前に医院へ予約をしたうえで、以下のものを持参してください。

持って行くもの

  • 健康保険証
  • 診療情報提供書(紹介状)
  • 診察券(お持ちの方)
  • 常用薬の情報(お薬手帳など)

精密検査を受診できる医療機関については、以下をクリックしてご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 健康推進課
郵便番号:690-0045 松江市乃白町32番地2 保健福祉総合センター内
電話:0852-60-8162(保健総務係)
電話:0852-60-8174(保健企画係)
電話:0852-60-8154(地域保健グループ橋北)
電話:0852-60-8156(地域保健グループ橋南)
電話:0852-60-8173(予防接種室)
ファックス:0852-60-8160
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