職員のわいせつ事案防止のための基本方針について

更新日:2023年09月04日

令和4年7月に本市の幼児教育・保育施設において、職員がスマートフォンで園児を盗撮し、わいせつ行為を行ったとして起訴されるという事案が発生しました。職員の不祥事は、園児の心を深く傷つけ、保護者や地域の方々との信頼関係を根底から覆し、教育・保育に対する信頼が著しく損なわれるものであり、断じて許されるものではありません。
幼児教育・保育施設は、全ての子どもが健やかに成長するために適切な環境を確保し、利用する子どもの意思及び人格を尊重して、常に子どもの立場に立って、教育、保育を提供しなければなりません。
また、幼児教育・保育に携わる職員は、子どもたちの人格形成にも重大な影響力を有する存在であるため、より厳しい倫理観や規範意識が求められることを深く自覚し、自らの行動を厳しく律する必要があります。
このような事件を二度と繰り返すことなく、市民の皆様の信頼を回復していくため、わいせつ事案を防止するための基本的な事項について、以下のとおりまとめました。

基本方針

(1)職業倫理や子どもの人権にかかる意識の向上を図る。

(2)文部科学省の「生命(いのち)の安全教育」の積極的な活用を図る。

(3)良好な職場環境の整備に努める。

(4)こまめな様子確認や声掛け等を行う。

  • 午睡時は、園長や主任等がクラスを巡回し見守る頻度を上げ、こまめな様子確認を行う。また、保育室の廊下に面した窓のカーテンは、廊下から室内の様子が確認できるように可能な限り開けておく。
  • 午睡時は可能な限り複数での対応に努める。なお、一人担任のクラスなど、一人での対応になる場合は、園長・主任に加え、付近の職員も可能な限り、細やかな様子確認を行う。
  • 職員と園児が1対1となる場を極力避けることを意識する。
  • 送迎や行事用の車両で、添乗する職員は園児の心身の状態を考慮したうえで、園児と適切な距離をとるように努める。また、管理体制を強化するため、防犯カメラなどの活用も検討する。

(5)私物のスマートフォン等の取扱いについてルールを定める。

  • 私物のスマートフォンを業務で使用することは、今回のように、わいせつ事案につながるほか、個人情報が漏洩する危険性もある。「保育時間中における私用のスマートフォンの使用は原則禁止とし、個人ロッカーなどに入れ、保育室に持ち込まない」、「使用は休憩時間中に園児から見えないところで行う」など、各施設の状況に応じたルールを作成し、その徹底を図る。
  • ただし、「園外保育など外出する際の緊急連絡用として使用」「災害等が発生した際の連絡用としての使用」は例外的に認めるなど、ルールを明確にし、園児の安全に配慮した対応を行う。

(6)意見や苦情を申し出やすい環境を作る。

  • 保護者との良好な関係の構築や、投函しやすい場所へのご意見箱の設置、園所評価などのアンケートで広く意見を求めるなど、意見や苦情を申し出やすい環境を作るとともに、受け付けた意見等を反映し、教育・保育の質の向上、改善に努める。

幼児教育・保育施設への通知文

保育所等における不適切な保育の相談窓口

  • 保育所等の職員による入所児童への虐待等の不適切な保育に関する相談は、こども政策課安心子育て係にご連絡ください。

【電話番号】0852-55-5032 【メールアドレス】kodomo@city.matsue.lg.jp

 

不適切な保育の基本的な行為類型とは

  1. 子ども一人一人の人格を尊重しない関わり
  2. 物事を強要するような関わり・脅迫的な言葉がけ
  3. 罰を与える・乱暴な関わり
  4. 子ども一人一人の育ちや家庭環境への配慮に欠ける関わり
  5. 差別的な関わり

引用:「不適切な保育の未然防止及び発生時の対応についての手引き」

この記事に関するお問い合わせ先

こども子育て部 こども政策課
電話:0852-55-5666 (こども政策係)
電話:0852-55-5032(安心子育て係)
ファックス:0852-55-5562
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