令和4年度学校ネットワーク高速化実証事業について

更新日:2023年04月03日

GIGAスクール構想に対応したネットワーク環境の整備に向けて

松江市GIGAスクール構想で整備した児童・生徒1人1台のタブレット端末を十分に活用するためには、大容量で高セキュリティなネットワーク環境が必要になります。

ネットワーク回線を高速化することで、学校からの接続だけではなく、休校時等の自宅からのオンライン授業も安定的に実施できるようになります。

本市では児童・生徒・教職員用のタブレット端末を約17,000台配備しており、大量の端末からの同時複数アクセスに対応するために、文部科学省が示している「ローカルブレイクアウト」方式を令和5年度に全校に導入することを検討しています。

令和5年度の全校導入に先立ち、ローカルブレイクアウト方式の導入効果と課題を明らかにするため、松江市立第一中学校(市内最大規模の中学校)を対象に、ローカルブレイクアウト方式導入の実証事業を行っています。

  • 実証事業期間:令和4年12月1日から令和5年11月30日
  • 実証校:松江市立第一中学校(対象端末897台)
  • 事業概要:既存の集約型回線とは別に学習系通信専用の回線を用意。セキュリティソフトウェアの変更を行い、通信の安全性を担保したうえで、学校から直接インターネット接続を行う(ローカルブレイクアウト方式)。

 

実証事業結果レポート

実証事業の結果、ローカルブレイクアウト方式を導入することで、複数タブレット端末の同時利用時の速度が顕著に上昇し、学校へのヒアリングでも「速度が速くなった」「端末操作の反応も良くなった」という結果が得られ、ネットワークを活用した学習を行うに十分な速度が得られるということが分かりました。

  • 導入前:下り速度7.94Mbps(40台同時利用時)
  • 導入(1G回線)後:下り速度45.7Mbps(40台同時利用時)
  • 導入(10G回線)後:下り速度30.2Mbps(70台同時利用時)

一方で、当初想定していた回線速度が得られず設定変更を行ったり、セキュリティソフトの切り替え時に発生する不具合も見つかり、実証事業を通じて対応策や改善策に関する貴重なノウハウが得られました。

また、回線速度を1Gbpsと10Gbpsで切り替えて試験をしたところ、ハードウェア側の制約もあり、想定していたよりも速度向上効果が得られないことも判明しました。

この実証事業の成果を踏まえ、令和5年度の市立学校のネットワークの高速化を進めていきます。

この記事に関するお問い合わせ先

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