特別支援教育の推進

更新日:2023年02月01日

はじめに

(2016年11月29日更新)

障がいのある子どもたちの教育は、かつては「特殊教育」という枠組みの中で、盲・ろう・養護学校・特殊学級といった特別の場で手厚くきめ細かい教育を行うことに重点が置かれていました。平成19年4月1日の改正学校教育法施行に伴い、「特殊教育」から「特別支援教育」への転換が行われました。発達障がいも含め、特別な支援を必要とする幼児児童生徒が在籍する全ての学校・園において、一人一人の教育的ニーズに応じた適切な指導や必要な支援が進められています。そして、平成26年、国は「障害者の権利に関する条約」を締結し、共生社会の実現をめざし、通常の学級等における配慮の中、障がいのある子どもと障がいのない子どもが可能な限り共に学ぶことを追求しつつ、一人一人の教育的ニーズに応じた多様な学びの場(通級指導教室、特別支援学級、特別支援学校)での教育の充実が求められています。

松江市では、教育、保健、福祉、医療等の関係機関が連携し,切れ目のない一貫した支援をめざし、平成23年4月1日に松江市発達・教育相談支援センター『エスコ』を開設しました。『エスコ』では、乳幼児期においては早期の気づきから早期からの相談・療育等につなげ、円滑な就学のための移行支援の充実を図っています。また、学校で行われる指導・支援への助言や青年期の相談対応等、それぞれの段階での相談支援の充実に努めています。

基本的な方向性

(2016年11月29日更新)

発達・教育相談支援センター『エスコ』は、障がいのある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取り組みを支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うというと特別支援教育の理念をふまえて相談支援に取り組みます。また、誰にも優しく、わかりやすい環境であるユニバーサルデザインの考え方の広がりや実現は、障がいのない子どもも含めた全ての子どもたちにとって望ましいことと考えます。早期に困りに気づき、発達に応じたそれぞれの場での支援の充実と、場から場への移行の際の引き継ぎの重要性をふまえ、以下のことを推進します。

  1. 教育・保健・福祉・医療等が連携した乳幼児期から一体的で一貫した支援体制の充実を図ります。
  2. 早期の気づきと早期からの支援の充実を図ります。
  3. 保育所(保育園)、幼稚(保育)園、小学校、中学校のそれぞれのステージにおける支援の充実を図ります。
  4. 個別の指導計画や教育支援計画の作成・活用と保幼小中の円滑な移行のための情報の共有化をめざします。
  5. 中学校卒業後の対応と青年期への円滑な移行をめざします。
  6. 支援者の障がい理解の促進と資質の向上を図ります。

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 発達・教育相談支援センター
郵便番号:690-0045  松江市乃白町32番地2  保健福祉総合センター内
【幼児児童生徒への就学相談】電話:0852-55-5420(特別支援教育係)
【相談・幼児児童生徒への支援】電話:0852-55-5455(相談支援係)
ファックス:0852-55-4014
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