救急救命士について

更新日:2024年04月17日

救急救命士とは

救急救命士とは、救急現場や医療機関に搬送中の救急車内で、医師に代わって医療行為が行える救急隊員のことで、平成3年に誕生した国家資格です。

松江市消防本部では令和6年4月現在、53名の救急救命士が現場活動を行っています。

救急救命士の資格取得について

救急救命士の受験資格を取得するには、2つの方法があります。

  1. 救急隊員として5年もしくは2000時間以上の実務経験を重ねた後、救急救命士養成所で6ヶ月以上の研修を終え、受験するという方法。
  2. 救急救命士を養成する専門学校または大学を卒業し、受験する方法。

松江市消防本部では、1.で資格を取得した救急救命士が34名、2.で資格を取得した救急救命士が19名おり、現場活動を行っています。

救急救命士が行える救急救命処置(特定行為)とは

心肺停止等の重症傷病者に対して、救急現場から医師に直接連絡を取り、医師の具体的な指示のもとに以下の救急救命処置(特定行為)を行います。

救急救命士が行える特定行為

  • 厚生労働大臣の指定した器具による気道確保
  • 厚生労働大臣の指定した薬剤(乳酸リンゲル液)を用いた静脈路確保のための輸液(点滴処置)

島根県から認定登録された救急救命士が行える特定行為

厚生労働大臣の指定する薬剤(アドレナリン)の投与

心臓機能停止状態の傷病者に、心拍再開のための強心剤である薬剤(アドレナリン)を投与する行為です。

気管挿管

気管内に直接チューブを入れ、気道を確保する行為です。

ビデオ喉頭鏡を使用した気管挿管

上記の気管挿管をビデオ喉頭鏡を使用して気管挿管する行為です。

ビデオ喉頭鏡による気管挿管が実施できるようになったことで、今まで気管挿管が困難であった症例に対しても、気管挿管が実施できる可能性が広がりました。

液晶画面で確認しながら気管挿管チューブにカメラを挿入しているビデオ喉頭鏡の写真
横になった人体模型の口からビデオ咽頭鏡を挿入している写真

液晶画面を見ながら挿管チューブを挿入します。

心肺機能停止前の重度傷病者に対する静脈路確保と輸液

平成29年1月16日から新たに運用開始した特定行為です。

血糖値の測定及び低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与

平成29年1月16日から新たに運用開始した特定行為です。

模型の人差し指からブドウ糖投与している写真
静脈路確保を行い、模型の腕にテープで止められたチューブに注射器で輸液を注入している写真

エピペン投与

医師から事前に処方されているエピペンを所持してる患者さんに代わって救急救命士がエピペンを投与する行為です。

備考

松江市消防本部では、市民の皆様の安心・安全を第一に考え、継続して認定資格者を養成していきます。

この記事に関するお問い合わせ先

消防本部 警防課
郵便番号:690-8521 松江市学園南一丁目17番3号
電話:0852-32-9131、0852-32-9114(災害対策係)、0852-32-9132(救急室)
ファックス:0852-22-9876
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