安定ヨウ素剤

更新日:2023年12月21日

安定ヨウ素剤の効果

  • 原子力災害時に放出が予想される物質の中に、「放射性ヨウ素」という物質があります。
  • ヨウ素は、のど付近にある甲状腺という臓器に集まるため、放射性ヨウ素を体内に取り込んだ量により、甲状腺がん等を発生させる可能性が高まります。
  • 安定ヨウ素剤を服用することで、放射性ヨウ素が甲状腺に集まるのを抑制する効果がありますので、原子力災害時の避難等に併せて服用する場合があります。
  • 安定ヨウ素剤は、体の外から放射線を受けることによる外部被ばくや、放射線ヨウ素以外の放射性物質に対しては防護効果がありません。

安定ヨウ素剤の服用について

指示がでるまで決して服用しないでください

  • 安定ヨウ素剤の効果は、服用後約24時間です。よって、原子力災害時に、安定ヨウ素剤を効果的に利用するためには、服用のタイミングが大変重要です。
  • 事故や原子力災害の状況により、安定ヨウ素剤の服用の指示が国または県や市から出ますので、指示があるまで決して服用しないでください。(国、県、市からの情報に注意してください)
  • 3才以上13才未満は1丸、13才以上は2丸服用します。
  • 生後1か月以上3才未満はゼリー剤(32.5ミリグラム)を1包、生後1か月未満はゼリー剤(16.3ミリグラム)を1包服用します。

安定ヨウ素剤の副作用について

  • 服用した際、副作用により体調に異変が起こることがまれにあります。
  • 服用時には最低30分程度、ご家族やご近所の方と様子を見合うなど、体調が悪くなったときに速やかに関係機関に連絡できるようにしておいてください。

副作用として報告されている症状

  • まれに起こることがあるとされています。
    • 過敏症:発疹など
    • 消化器系:悪心・嘔吐、胃痛、下痢、口腔・咽喉の灼熱感、金属味覚、歯痛、歯肉痛、血便など
    • その他:頭痛、息切れ、かぜ症状、不規則性心拍、皮疹、原因不明の発熱、首・咽喉の腫脹など

禁忌者(服用できない方)について

  • 緊急時においても服用はしないでください。
  • 安定ヨウ素剤の成分、またはヨウ素に対し、過敏症があるといわれたことがある方。例えば、うがい薬等を使用した後に、じん麻疹・呼吸困難・血圧低下等のアレルギー反応

安定ヨウ素剤の配布について

  • 原子力防災対策として、事故が発生した際に一時集結所等で安定ヨウ素剤をお配りすることになっています。(一時集結所の場所については、次のリンク「松江市原子力災害広域避難計画」より地区別避難計画パンフレットをご参照ください。)
  • 島根県においてPAZ(発電所から概ね5キロメートル圏内)では、速やかに避難を行うために、安定ヨウ素剤を事前配布することとしており、事前配布説明会で説明をした後にお渡しすることになっております。また、UPZ(PAZを除く松江市全地区)にお住まいの方で緊急時に速やかに安定ヨウ素剤の配布を受けることができないなどの理由があり、事前配布を希望される住民の方にも事前配布することとしております。
  • 詳細につきましては島根県医療政策課のホームページをご覧ください。

参考

この記事に関するお問い合わせ先

防災部 原子力安全対策課
電話:0852-55-5616
ファックス:0852-55-5617
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