安定ヨウ素剤

更新日:2026年03月04日

安定ヨウ素剤とは

安定ヨウ素剤とは、放射性ヨウ素が甲状腺に取り込まれるのを防ぐために服用するお薬です。

安定ヨウ素剤の働きと効果

  • 原子力災害時に放出が予想される物質の中に、放射線を出す「放射性ヨウ素」があります。
  • ヨウ素は、のど付近にある甲状腺という臓器に集まるため、放射性ヨウ素を体内に取り込んだ量により、将来的に甲状腺がんを発生させる可能性が高まります。
  • 放射線を出さないヨウ素を含む安定ヨウ素剤を服用することで、放射性ヨウ素が甲状腺に集まるのを抑制する効果があります。
  • 安定ヨウ素剤は、すべての放射線の被ばくを予防する万能薬ではありません。体の外から放射線を受けることによる外部被ばくや、放射線ヨウ素以外の放射性物質による内部被ばくに対しては防護効果がありません。
  • 国、県、市の指示に基づく屋内退避や避難、飲食物の摂取制限など、他の防護措置と併せて実施することが重要です。

服用対象者

  • 年齢が若いほど放射性ヨウ素による影響が大きいとされており、副作用によるリスクより放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくのリスクの方が大きいため、乳幼児を含む未成年者、妊婦、授乳婦は優先的に服用する対象とされています。
  • 40歳以上の人は、医学的に安定ヨウ素剤を服用する必要性が低いとされています。
    年齢区分ごとの服用量
    対象者 服用量
    生後1か月未満 ゼリー剤(16.3mg) 1包
    生後1か月から2歳まで ゼリー剤(32.5mg) 1包
    3歳から12歳まで 丸剤 1丸
    13歳以上 丸剤 2丸

安定ヨウ素剤を服用できない人(服用不適切項目該当者)

安定ヨウ素剤の成分、またはヨウ素に対し、過敏症があると言われたことがある人は、緊急時においても服用しないでください

(例)うがい薬等を使用した後に、じん麻疹・呼吸困難・血圧低下等のアレルギー反応が生じる人など

服用時の注意事項

適切なタイミングで服用しましょう

  • 安定ヨウ素剤の効果は、服用後24時間程度に限られているため、適切なタイミングで服用することが大切です。
  • 原子力発電所の事故や原子力災害の状況により、国、県又は市から安定ヨウ素剤の服用の指示が出ますので、最新の情報に注意するとともに、必ず指示に従って服用してください。また、指示があるまで決して服用しないでください
  • 適切な服用量を超えて服用しても防護効果は高まりません。年齢区分に応じた量を服用しましょう。

副作用について

  • 副作用が出る可能性は極めて低いですが、まれに一般的な過敏症や、嘔吐、下痢、頭痛、息切れなどが起こる場合があります。
  • 服用する際には通常の医薬品と同様に注意いただくとともに、服用後30分程度は経過観察をしてください。

副作用として報告されている症状

まれに起こることがあるとされています。

  • 過敏症:発疹など
  • 消化器系:悪心・嘔吐、胃痛、下痢、口腔・咽喉の灼熱感、金属味覚、歯痛、歯肉痛、血便など
  • その他:頭痛、息切れ、かぜ症状、不規則性心拍、皮疹、原因不明の発熱、首・咽喉の腫脹など

安定ヨウ素剤の配布について

島根県では、「島根県安定ヨウ素剤配布計画」に基づき、安定ヨウ素剤の緊急配布体制及び事前配布体制を整備しています。

安定ヨウ素剤の緊急配布について

  • 原子力発電所での事故の進展に応じ、PAZ(発電所から概ね5km圏内)の地域では「警戒事態」の段階から、UPZ(発電所から概ね5km~30km圏内)の地域では「施設敷地緊急事態」の段階から、一時集結所において安定ヨウ素剤の緊急配布を行います。
  • 各地区の一時集結所の場所については、次のリンク「松江市原子力災害広域避難計画」より地区別避難計画パンフレットを参照ください。

安定ヨウ素剤の事前配布について

  • 服用の指示に基づき速やかに安定ヨウ素剤を服用することができるよう、島根県では、平時から、PAZ内にお住まいの人及びUPZ内にお住まいで事前配布を希望する人を対象に、安定ヨウ素剤を事前配布しています。
  • 事前配布会などの詳細については、島根県医療政策課のホームページを参照ください。

参考

この記事に関するお問い合わせ先

防災部 原子力安全対策課
電話:0852-55-5616
ファックス:0852-55-5617
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