浄化槽とは

更新日:2023年02月01日

水洗トイレを利用するには、トイレの排水を、下水道に接続するか、し尿処理施設の一つであるコミュニティプラントに接続するか、浄化槽で処理するか、の3通りしかありません。

このため、下水道又はコミュニティプラントが整備されていない場所で水洗トイレにしようとする場合は、必ず浄化槽を設置しなければならないことになります。

このように、下水道などが整備されていない地域でトイレの水洗化をするときに設置が義務付けられている浄化槽ですが、この働きを一言でいうと、「水洗トイレからの汚水(し尿)や、台所、風呂場等からの排水(生活雑排水)を、微生物の働きなどを利用して浄化し、きれいな水にして放流するための施設」ということができます。

浄化槽の種類

浄化槽は、その処理する対象によって大きく二つに分類されます。

し尿だけを処理する単独処理浄化槽と、し尿と併せて生活雑排水を処理する合併処理浄化槽の二つです。

(平成13年から新たに設置する浄化槽は、合併処理浄化槽を設置することになっており、単独処理浄化槽は設置できません。)

また、それぞれについて処理方法によってさらに細かく分類されますが、小型合併処理浄化槽で用いられている処理方法は、分離接触ばっ気方式、嫌気ろ床接触ばっ気方式が主力です。

浄化槽の役割

身近な水辺の水質保全のためには、私たち自身が生活排水による水質汚濁の原因者として、汚濁防止のための責務を実践することが大切となっています。

合併処理浄化槽のイメージ図

数値は1人が1日に出す水質汚濁物質の量をBODで表したものです。

単独処理浄化槽のイメージ図
  • 単独処理浄化槽は、下水道施設や合併処理浄化槽に比べて、浄化性能が大きく劣っています。加えて、し尿以外の生活雑排水(台所、風呂、洗濯の排水など)は処理することができません。

合併処理浄化槽や変則合併処理装置を設置した場合は、単独処理浄化槽を設置した場合に比べ、川などに放流される汚れの量が8分の1になります。

合併処理浄化槽は、家庭の下水処理場です

最近、家庭などに設置される小型の合併処理浄化槽は、下水道施設と同様の処理性能を有するよう、技術が大きく進歩しています。つまり、コンパクトな我が家の下水処理場といえます。

浄化槽といえば、浄化槽本体だけと受け取られがちですが、正しくは、浄化槽本体と汚水ます、流入・放流管、送風機、電気設備などを合わせた総体を指すものです。

合併処理浄化槽の構造のイメージ図

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