食品ロスについて

更新日:2024年03月18日

まだ食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる「食品ロス」が日本では年間523万トン(農林水産省及び環境省「令和3年度推計」)にも上ります。これは、国民一人一日あたりおおよそ茶碗一杯分のご飯の量に相当します。そのうち約半分(247万トン)が家庭からのものです。この食品ロスを減らすために、食べ物をもっと無駄なく大切に消費していくため、松江市でも食品ロス削減の取り組みを推進していきます。

食品ロスとは?

食品ロスとは、事業所からの過剰在庫・返品、調理くず(過剰除去)、食べ残し、家庭からの調理くず(過剰除去)、食べ残し、手つかずの食品(直接廃棄)等、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。

事業所と家庭をゴミ箱に見立てた食品ロスの原因を説明したイラスト

松江市の食品ロスについて

令和5年度松江市食品ロス実態調査の結果について

家庭系もやせるごみの中の食品廃棄物のうち、食品ロスの割合が17.1%でした。(重量の割合)

食品ロス発生割合を示す円グラフ(R5)

100%残存とは、食品を購入したままの状態で廃棄したもの、50%残存とは、半分以上残っているもの、50%以下とは、半分以下残ったものと食べ残しをたしたものを表します。

1日1人当たり食品ロス発生量は推計37.6グラムでした。

一人あたりの食品ロス発生量を示した棒グラフ
A地区100%残存食品ロス
B地区100%残存食品ロス
C地区100%残存食品ロス
D地区100%残存食品ロス
E地区100%残存食品ロス

令和5年度調査の食品ロスの写真

出前講座の実施

食品ロスについての出前講座を実施し、食品ロス削減のため啓発に取り組んでいます。

出前講座を希望される場合はお気軽にご連絡ください。

プロジェクターを使った講義を聞いている参加者たちの写真
松江市環境エネルギー課 家庭の食品ロスのポスター

食品ロスをなくすために

食品ロスを防止するための注意文が書かれたイラスト

市民が取り組めること

食材を「買い過ぎない」「使い切る」「食べ切る」、残った食材を別の料理に利用する工夫など、食品ロスを減らし生ごみの発生をおさえましょう。

家庭で

  • 買い物をする前に冷蔵庫の中身を確認しておき、買いすぎないないようにしましょう
  • 傷みやすい食材など早めに使い切りましょう
  • 野菜や果物の皮は厚むきしないようにしましょう
  • 残っている食材から使いましょう
  • 今まで捨てていた野菜の茎や皮など使って料理しましょう
  • 食べきれなかった料理は保存して早めに食べきりましょう
  • 半端に余った食材は、別の料理に活用しましょう
  • 賞味期限と消費期限を理解し、賞味期限が過ぎたからといってすぐに廃棄せずに、自分で食べられるか判断しましょう
賞味期限と消費期限について説明しているグラフ付き説明図

30・10(さんまる・いちまる)運動について

宴会・会食時の30・10( さんまる・いちまる )運動は

  • 注文の際に適量を注文しましょう。(食べれないものがあれば事前に伝えましょう)
  • 乾杯後30分間は席を立たず料理を楽しみましょう。(幹事さんが乾杯前に声掛けを行いましょう)
  • お開きの前10分間は自分の席に戻って、再度料理を楽しみましょう。(中締め前に再度声掛けをしましょう)
  • 料理が余った場合、お店によっては持ち帰りが可能な場合がありますのでお尋ねください。

宴会・会食の料理は通常の食堂やレストランより多くの量が提供されるため、たくさんの食品ロスが発生します。

開始後、お開き前など、料理を楽しむ時間を作って食品ロスをなくしましょう。

環境省のホームページから30・10運動の啓発三角柱POPがダウンロードできますので活用ください。

リンク:3010運動普及啓発用三角柱POPダウンロードページ(外部サイト)

家庭での30・10(さんまる・いちまる)運動は

  • 「冷蔵庫クリーン・アップデー」…毎月30日に冷蔵庫の賞味期限・消費期限の近いものや

野菜・肉等の傷みやすいものを積極的に使用し冷蔵庫をきれいにする。

  • 「もったいないクッキングデー」…毎月10日に今まで食べられるのに捨てられていた

野菜の茎や皮などを活用して料理をするもったいないクッキングを実施する。

COOKPADで食材の使い切りやリメイク料理のレシピが紹介されています。消費者庁のキッチン(外部サイト)

「30・10(さんまる・いちまる)運動」は 長野県松本市が発祥の食品ロス削減運動です。

事業者の取り組み

食品の製造にあたっては、適正な生産・在庫管理を行い食品ロスの発生抑制に努めるとともに、フードバンク(注釈)への提供などを検討する。

  • 需要予測の精度を向上させ製造過多や店頭廃棄を減らす
  • 製造ミスを減らす
  • 配送時の汚損・破損を減らす
  • 調理ロスを減らす
  • 未利用部分の商品開発により食品ロスを減らす
  • 高機能な容器包装、鮮度保持包材等により賞味期限の延長をする
  • 値引きでの売り切りにより廃棄を減らす
  • 納品期限の見直しを図る

注釈:フードバンクとは
食品関連企業や量販店、個人から、賞味期限内ではあるが商品として流通できなくなった(あるいは不要となった)食品を預かり、食べ物に困っている施設や人(児童養護施設や女性シェルター、生活困窮者)に配布する活動のこと

まつえだんだん食べきり運動協力店について

武者ムシャ君

出されたものは残さず食べきる

武者ムシャ君

食品ロス(食べられるのに捨てられてしまう食品)を削減するために、飲食店等において食品ロス削減に取り組む事業者を「まつえだんだん食べきり運動協力店」として登録し、その取り組みを広く市民に周知することで、市民・事業者・行政が協働し、食品ロス削減を推進することを目的とします。

食品ロス削減のための啓発

他市の取り組み事例

長野県松本市

  • おそとで「残さず食べよう!30・10(さんまる・いちまる)運動」
    • 注文の際に適量を注文しましょう。
    • 乾杯後30分間は席を立たず料理を楽しみましょう。
    • お開きの前10分間は自分の席に戻って、再度料理を楽しみましょう。
    • おうちで「残さず食べよう!30・10(さんまる・いちまる)運動
  • 「冷蔵庫クリーン・アップデー」…毎月30日に冷蔵庫の賞味期限・消費期限の近いものや野菜・肉等の傷みやすいものを積極的に使用し冷蔵庫を空にする。
  • 「もったいないクッキングデー」…毎月10日に今まで食べられるのに捨てられていた野菜の茎や皮などを活用して子どもと一緒に料理をするもったいないクッキングを実施する。

この記事に関するお問い合わせ先

環境エネルギー部 環境エネルギー課
郵便番号:690-0826 松江市学園南1丁目20番43号
電話:0852-55-5278(環境政策係)、0852-55-5271(環境保全係)
ファックス:0852-55-5497
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