表彰工事概要(市道畑・宍道南企業団地線舗装改良工事(早着))

更新日:2023年02月01日

表彰工事の概要

表彰業務概要
部門名 舗装工事
工事名 市道畑・宍道南企業団地線舗装改良工事(早着)
工期 平成31年3月20日から令和元年7月9日まで
工事場所 宍道町
表彰事業者名 日発工業株式会社
代表者名 代表取締役藤岡隆義氏
表彰技術者名 主任技術者周藤実氏
工事概要
  • 施工延長L=272.7メートル
  • 表層工(t=5センチメートル)A=1,308.8平方メートル
  • 路上再生路盤工A=1,308.8平方メートル
  • 区画線工L=562.0メートル
  • 土質試験N=一式
表彰理由 本工事は、宍道南企業団地と宍道町佐々布畑地区とを結ぶ市道の全面舗装改良を行ったもので、全面通行止めによる工事でしたが、関係者への事前周知及び調整をきめ細かく行い、一切の苦情がなく完了が図れました。出来形、品質管理、出来栄えも良好で、全体として優良な工事でした。

現場レポート(表彰工事紹介・技術者インタビュー)

路上路盤再生工法によって舗装改良された市道畑・宍道南企業団地線の写真

市道畑・宍道南企業団地線は、宍道町佐々布畑地区と宍道南企業団地を結ぶ路線である。団地内には、メーカーや販売会社など、多くの企業が立地している。そのため、出入りする大型トラックの通行等により、道路の舗装路面の劣化が進んでいた。本工事では、「路上路盤再生工法」という、既設の舗装を破砕し、同時に材料を混合・締固めを行って新しい路盤に更新する方法で、改良が行われた。これにより、既存の舗装を本工事の材料として再利用することができた。

表彰技術者である日発工業株式会社の主任技術者(当時)周藤実氏は、受賞の感想をこう話す。「このたびは表彰に選定していただき、ありがとうございます。とても光栄です。皆様の協力もあり、苦情、事故等なく無事工事を完了することができました。今後も、優良建設工事等表彰に選定していただけるよう努力していきます。」

本工事で心掛けたことについて周藤氏に聞くと、「工事・通行規制に関する近隣関係者への周知と、作業についての作業員への周知・徹底です。施工区間を通行止にしないといけないため、一般通行車両等から苦情が出ないよう、近隣関係者への周知が必要でした。また、労働災害・公衆災害事故が起こらないよう、作業員への周知・徹底を行いました。結果、苦情・事故もなく工事を完了できました。」と語った。

アジャスト調整を行い高さや横断勾配を一定にした市道畑・宍道南企業団地線の写真

本工事では、「TSシステム」とよばれる情報化施工(ICTを活用して高効率・高精度な施工を実現し、建設生産プロセス全体の生産性向上や品質確保を図るもの)の技術が採用された。これは、現場の地形などの3次元設計データを建設機械に入力すると、機械が自動的に敷き均しの高さを調整してくれるというものである。「本工事の注目点は、路上路盤再生工の施工時に、TSシステムによる情報化施工(MC)を使用したことです。通常の施工時は、水糸(建設現場で張られる、水平さなどの基準となる糸)を使用して路盤の高さを確認する必要があるため、手間が掛かり人数を必要とします。今回TSシステムによる情報化施工を行った結果、少人数での施工が可能となり、手間が省け効率よく施工できました。出来映えもよく、きれいに仕上がりました。」

また、工事場所はアップダウンやカーブが連続する地形となっており、そこを舗装するうえでの苦労もあった。「本工事では、表層工施工においてサイドの高さや横断勾配が一定でないため、出来映えに影響がでることを懸念していました。アジャスト調整(舗装の厚さを調整すること)が難しい中、アジャストマン(担当者)がサイドの高さ・横断勾配をしっかり把握してアジャスト調整を行い、出来映えよく完成できました。」

代表取締役の藤岡氏と主任技術者の周藤氏が表彰状を手にして並んでいる写真

日発工業株式会社
(写真左)代表取締役 藤岡氏
(写真右)主任技術者 周藤氏

周藤氏に、仕事における今後の目標について聞くと、「道路を作るうえで、品質・安全はもちろんのこと、皆様が満足し喜んでいただけるような仕事をしていきたいです。今後もよいものができるよう日々努力していきます。」と答えが返ってきた。

建設業のやりがいについては、「建設業の仕事はほとんどが外での作業であり、やることも多く大変ですが、工事が完了しできたときの達成感があります。また施工、技術に限らずたくさんのことを学ぶことができ、やりがいがあります。」と語る。

これから建設業界を目指す人に対しては、「建設業も高齢化が進む中、担い手不足が深刻化しています。建設業もICT等便利で新しいものに変わりつつあります。建設業に必要なのは、若手の力だと思います。いろいろなものに触れ、学べるやりがいのある仕事だと思います。建設業の仕事で個々の能力を活かしてみませんか。」とエールを送った。

最後に、周藤氏が所属する日発工業株式会社について紹介してもらった。「当社は良質な社会資本を提供し、発注者満足の向上と地域社会に貢献できる企業を目指しています。平成30年度、令和元年度に引き続き、3年連続で令和2年度も中国地方整備局長より、工事成績優良企業の認定を受けています。当社のホームページ(外部サイト)に掲載していますので、ぜひご覧ください。」

建設産業は最新技術を取り入れて進化を続け、物流や交通に貢献している。

(注意)本記事の内容は取材当時のものです。

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