表彰工事概要(湯町地区雨水枝線その3工事)

更新日:2023年02月01日

表彰工事の概要

表彰業務概要
部門名 一般土木工事(大規模)
工事名 湯町地区雨水枝線その3工事
工期 令和元年6月25日から令和元年12月23日まで
工事場所 玉湯町
表彰事業者名 まるなか建設株式会社
代表者名 代表取締役内藤忠氏
表彰技術者名 主任技術者勝部真吾氏
工事概要
  • 施工延長L=54.1メートル
  • ボックスカルバート 内幅B1,100×内高H1,100 L=54.1メートル
表彰理由 本工事は、浸水被害区域解消のため暗渠管を新設したもので、JR玉造温泉駅付近の市道を通行止めにして施工しましたが、迂回路の標示を広範囲に行うことで、地元住民及び一般利用者からの苦情等なく、工期内に完了が図れました。また、出来形、品質管理、出来栄えも良好で、全体として優良な工事でした。

現場レポート(表彰工事紹介・技術者インタビュー)

地中に雨水枝線を新設した湯町地区の道路の写真

松江市は、大雨時に市街地が浸水することを防ぐため、各地で雨水枝線とよばれる雨水用下水管の整備を進めている。本工事は、玉湯町湯町地区の玉造温泉駅前周辺において、地中に雨水枝線を新設するものである。

本工事の表彰技術者である、まるなか建設株式会社の主任技術者(当時)勝部真吾氏は、受賞の感想をこう語る。「今回の表彰は、監督職員・協力業者・その他関係各所の方々にご指導ご協力いただき、また、地域の皆様のご理解ご協力をいただけたことで受賞できたものと深く感謝しています。」

市街地での工事は、地域住民や交通に一層配慮した施工が求められる。玉造温泉駅前周辺で施工する本工事も、もちろん例外ではなかった。勝部氏は、「本工事は家屋が隣接する市道の中央を掘削し雨水渠(ボックスカルバート)を設置する工事でしたので、『工事期間のバス路線及びバス停の変更』『日中の車両通行止規制』『工事区間内の住民へ代替駐車場の確保』について、事前周知と施工中の安全確保を徹底しました。」「本工事は作業時間以外に市道を車両が通行できるようにOSJ工法(動く土留めによる開削函渠埋設工法)という特殊工法を使用して施工を行いました。」と話す。

OSJ工法によって雨水渠が設置された湯町地区の道路の写真

通常、地中の浅い部分に管渠を埋設する際は、地面を掘り起こして、周辺の土が崩れてこないよう土留めを行ったうえで、掘ったスペースに管渠を敷設し、再び土を被せて埋め戻す「開削工法」という方法を取ることが一般的だ。しかし、本工事では工事場所を一般車両が通行できる時間を少しでも長く確保するため、OSJ工法という特殊工法が用いられた。これは、掘削した場所で土留めに代わってOSJ機という機械を設置し、少しずつ前に進みながら管渠を敷設して、同時に後方を埋め戻すことで、掘削から埋め戻しまでの時間を短縮できるというものである。

代表取締役の内藤氏と主任技術者の勝部氏が表彰状を手にして並んでいる写真

まるなか建設株式会社
(写真左)代表取締役 内藤氏
(写真右)主任技術者 勝部氏

勝部氏は仕事における今後の目標について、「ICT技術を活用し、発注者に対してはわかりやすく、施工業者に対しては働きやすい現場づくりを目指します。」と話す。また、建設業のやりがいについては、「自分が携わる現場が徐々に形を変えて完成していく様子と、完成した構造物が地域の生活を何十年も支えていくという実感に、やりがいを覚えます。」と語る。

これから建設業界を目指す人には「建設業界はICT技術の導入や働き方改革により今までの3K(きつい、危険、汚い)から新しい3K(給料・休日・希望)を目指して日々進歩しています。また、常に新しい技術が生まれ現場に利用されています。何事にも興味・関心を持ち、積極的に取り組むことが大事だと思います。」とメッセージを送った。

最後に、勝部氏が所属する、まるなか建設株式会社について紹介してもらった。「当社は主に土木・建築・舗装工事を施工する総合建設会社です。上司と部下の距離が近く、上司と社内で和やかに談笑することもあれば、現場パトロールで厳しく指導されることもあります。また、現状に満足することなく、常に変化と進歩のため努力している会社だと思います。」

地面の下という見えない場所で、雨水枝線が安心・安全な暮らしを守っている。

(注意)事業者PR資料は次のファイルをご覧ください。

(注意)本記事の内容は取材当時のものです。

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