2期松江市中心市街地活性化基本計画

更新日:2023年02月01日

計画書

平成25年3月29日、2期松江市中心市街地活性化基本計画が認定されました。

計画の変更

計画は必要に応じて内閣府の変更認定を受けています。

計画のフォローアップ

毎年度、計画に掲げられた取り組みの実績及び進捗状況についてフォローアップを実施し、国に報告することになっています。

計画の概要

中心市街地の位置及び区域

本市の中心市街地区域は、江戸時代から「まちなか」であった地域を基本に、これら地域に連続し、中心市街地を活性化するために必要な都市機能等を有している地域とし、本市中心市街地活性化基本計画の基本方針である「観光・交流」、「近隣集客拠点」、「まちなか居住」に沿った施策の展開により、活性化を図ります。この区域には、古くから本市の商業、業務の中心的役割を果たしてきたJR松江駅から殿町へのL字ライン、殿町から松江しんじ湖温泉への東西ライン、まちなか居住を推進すべく旧藩政時代に城下であった地区などが含まれます。

松江市中心市街地の位置及び各区域を示した地図

まちづくりのテーマ

住んでよし、訪れてよしの「松江らしい」まちづくり

本市は歴史も古く、「水の都松江」と称されるように、宍道湖をはじめとする自然景観や食材など、地域資源に恵まれていますが、地域の自立が求められる地方分権の時代にあっては、他の地域とは異なる「松江らしさ」を分かりやすく伝えることが必要になります。
まちづくりに際し、古いものを更新し、また、新しい何かを創り出していく際に、先人達の暮らしの中で息づいてきた生活観や考え方を常に意識し、「松江らしさ」を問い続けることにより、地域住民のアイデンティティを高め、他の地域との明確な差別化を図っていきます。

基本方針

まちなかへ着実に人は集まりつつあることは第1期で得られた成果と考えられます。第2期計画においては、この得られた成果を伸張させつつ、確実にまちの賑わいや経済効果へ結びつけることが重要となってきます。

そこで第2期計画においては、まちなかに集まり始めた多くの観光客や近隣からの来街者、市民等による活発な交流や経済活動がまちの各所で繰り広げられることに焦点を当て、新しい視点を加えた次の3つを基本方針として掲げ、中心市街地の活性化を行ってまいります。

第2期の基本方針

  • まちなかを楽しむ「観光・交流」
  • まちなかが賑わう「近隣集客拠点」
  • 住みたい・住み続けたい「まちなか居住」
まちなかを楽しむ「観光・交流」

中心市街地には松江らしさが濃縮した多様な魅力・観光資源が多くあり、それらを伝える様々な媒体を通し、まちの各所で観光客と市民との交流を推進し、観光交流人口の増加を目指します。
このためにも、中心市街地の魅力と松江の歴史的資産等の魅力を活かしたまち歩き観光、滞在型観光を展開し、国内外からの多くの観光客が訪れる賑わいのあるまちづくりを推進します。
また、活発な交流がまちの各所で繰り広げられることが重要であり、地元の人と訪れる人との交流の活性化を推進します。

まちなかが賑わう「近隣集客拠点」

中心市街地の賑わいは、域内の人々による賑わいと同様に近隣から訪れる人(商業、就業なども含め)による賑わいも重要です。
そこで、中心市街地に訪れる多くの来街者を商店街に惹きつけ、経済活動が活発に行われることを目指します。
そのためにも、中心市街地の利便性の活用及び向上、既存ストックの活用などを図るとともに、働く場の創出や、魅力ある中心市街地を形成し、近隣からの集客策を展開します。
また、まちなかに集まる多くの来街者による交流が、商店街地域を中心に盛んに行われることが重要であり、集客力のある商店街づくりを推進します。

住みたい・住み続けたい「まちなか居住」

中心市街地に居住するメリットは、都市機能が集中し、かつ職住接近による利便性があり、都市型ビジネスが展開できる点です。
これらまちなか居住のメリットを最大限に活かし、低未利用の既存ストックの有効活用を図ることで、多様なライフスタイルやライフステージに合った暮らしを実現し、まちなかに住み始める人、住み続ける人の増加を目指します。
なお、城下町松江を代表する歴史景観や水辺景観は、市民からも愛され、重要な観光資源となっており、既存ストックの活用にあたっては、修景施策などを更に進め、景観を守りつつ、誰もが住みやすい中心市街地の形成を進めます。
まちなかに住みたい、住み続けたいと思うように、街への思い、誇り、地域連帯を大切にし、利便性や住環境の向上、安心安全のまちづくり、都市機能の集中、職住接近、都市型ビジネスの展開を図るとともに、子育て世代や高齢者世代に対する福祉サービスの充実などを推進してまいります。

計画期間

平成25年4月〜平成31年3月

中心市街地活性化の目標

「住んでよし、訪れてよしの松江らしいまちづくり」の実現をするため、「観光・交流」「近隣集客拠点」「まちなか居住」の3つの基本方針の視点から目標を設定します。達成状況を的確に把握するために、各目標に数値目標を設定します。

まちなかを楽しむ「観光・交流」

まちなかを楽しむ「観光・交流」
評価指標 中心市街地のまち歩き観光定時ガイドコース参加者数 中心市街地の年間宿泊客数
現状値 6,840人(平成24年推計値) 1,278千人(平成23年)
目標値(平成30年) 8,000人 1,406千人

まちなかが賑わう「近隣集客拠点」

まちなかが賑わう「近隣集客拠点」
評価指標 通行量(歩行者・自転車) 商店街空店舗数
現状値 20,101人(平成23年) 97軒(平成24年)
目標値(平成30年) 23,000人 82軒

(中心市街地内8調査地点における平日・休日1日当りの歩行者・自転車通行量の合計)

住みたい・住み続けたい「まちなか居住」

住みたい・住み続けたい「まちなか居住」
評価指標 中心市街地内の社会増減
現状値 38人(平成19〜23年の年平均)
目標値(平成30年) 66人(平成25〜30年の年平均)

(住民基本台帳に基づく中心市街地内の社会増減)

中心市街地活性化事業

中心市街地の活性化を図るため、各種事業を計画しています。

主な事業展開

まちなかを楽しむ「観光・交流」
千鳥町ビル再開発事業

老朽化ビルを建替え、商業施設、老人ホーム、温浴施設からなる福祉施設を整備します。

興雲閣解体修理・活用事業

旧迎賓館である興雲閣を修理し、カフェ、ギャラリー、多目的スペース等として再活用します。

まちあるき観光推進事業

まちなかの自然・歴史・文化資源を巡るまちあるきガイドを実施し、中心市街地の回遊性を促します。

まちなかが賑わう「近隣集客拠点」
松江水燈路

毎年秋頃、堀川周辺で明かりのイベントを開催し、滞在時間の増加と夜間の観光振興を図り、市民や観光客の夜間消費の拡大を促進します。

街なか知っ得ゼミナール事業

商店街の専門知識や技術を学ぶゼミを開催し、商店街へのさらなる集客を図る。

RubyCityMATSUEプロジェクト

中心市街地区域内のJR松江駅前に設置した「松江市開発交流プラザ(松江オープンソースラボ)」を拠点に、松江市在住のまつもとゆきひろ氏が開発したプログラミング言語である「Ruby」(ルビー)を核としたプロジェクトを展開し、新たな地域ブランド創出、IT産業振興、人材育成、雇用の創出を促進します。

住みたい・住み続けたい「まちなか居住」
都市再生整備計画事業(大手前周辺地区第2期)

快適なまちなか回遊を促す居住者、観光客の歩行環境整備と、災害時の避難場所となる公園を整備する。

県立プール跡地整備事業

県立プール跡地に広場を整備し、市民や観光客の休息・交流の場とする。

景観形成区域の指定による住環境の維持

景観形成上重要な地域にすることで、良好な居住環境を確保する。

この記事に関するお問い合わせ先

産業経済部 商工企画課
電話:0852-55-5208(企画振興係)、0852-55-5978(特産振興係)
ファックス:0852-55-5553(企画振興係・特産振興係)
お問い合わせフォーム