松江市中心市街地活性化基本計画
中心市街地活性化施策及び中心市街地活性化基本計画の概要
平成20年7月9日、松江市中心市街地活性化基本計画が認定されました。(松江市では、「中心市街地の活性化に関する法律」の改正にあわせ、新たな「松江市中心市街地活性化基本計画」を策定し、平成20年5月28日、国へ基本計画の認定を申請し、同年7月9日、認定されました。)
その後、平成21年3月27日に第1回変更、平成21年8月7日に第2回変更、平成22年3月23日に第3回変更、平成22年11月12日に第4回変更、平成23年2月16日に第5回変更、平成23年3月31日に第6回変更、平成23年7月7日に第7回変更、平成24年3月29日に第8回変更が認定がされました。
中心市街地の位置及び区域
本市の中心市街地区域は、江戸時代から「まちなか」であった地域を基本に、これら地域に連続し、中心市街地を活性化するために必要な都市機能等を有している地域とし、本市中心市街地活性化基本計画の基本方針である「観光・交流」、「近隣集客拠点」、「まちなか居住」に沿った施策の展開により、活性化を図ります。この区域には、古くから本市の商業、業務の中心的役割を果たしてきたJR松江駅から殿町へのL字ライン、殿町から松江しんじ湖温泉への東西ライン、まちなか居住を推進すべく旧藩政時代に城下であった地区などが含まれます。
まちづくりのテーマ
住んでよし、訪れてよしの「松江らしい」まちづくり
本市は歴史も古く、「水の都松江」と称されるように、宍道湖をはじめとする自然景観や食材など、地域資源に恵まれていますが、地域の自立が求められる地方分権の時代にあっては、他の地域とは異なる「松江らしさ」を分かりやすく伝えることが必要になります。
まちづくりに際し、古いものを更新し、また、新しい何かを創り出していく際に、先人達の暮らしの中で息づいてきた生活観や考え方を常に意識し、「松江らしさ」を問い続けることにより、地域住民のアイデンティティを高め、他の地域との明確な差別化を図っていきます。
基本方針
「観光・交流」「近隣集客拠点」「まちなか居住」
まちづくりのテーマを実現するため、「観光・交流」、「近隣集客拠点」、「まちなか居住」という3つの基本方針を設定し、中心市街地の活性化を図ります。
江戸時代からそれぞれの街に「役割」と「魅力」が備わり、それらが複合的に機能することで、松江の街は維持、発展してきました。中心市街地においても、街が持つ「役割」と「魅力」を最大限に生かし、複合的に機能させることにより、松江の魅力を育み活用していくことが、中心市街地の活性化につながるものと考えます。
「観光・交流」
観光産業は本市にとって最も重要な産業であり、観光業を始め、商業、飲食業など経済面で多大な影響を及ぼしています。
中心市街地内には、「松江らしさ」が凝縮した観光拠点が多数あり、多くの観光客が訪れています。中心市街地と松江の歴史的資産等の魅力を生かした都市型観光、滞在型観光を展開し、国内外から多くの観光客が訪れる賑わいあるまちづくりを推進し、観光交流人口の増加を図ります。
「近隣集客拠点」
中心市街地の賑わいには、域内の人々による賑わいと同様に、(商業、就業なども含め)近隣から訪れる人々による賑わいも重要です。
中心市街地の利便性の活用や向上、既存ストックの活用などを図るとともに、雇用の場の増加や魅力ある中心市街地の形成により、近隣からの集客策を展開します。
「まちなか居住」
都市機能の集中や、職住近接による利便性があり都市型ビジネスが展開できるなど、まちなか居住が持つメリットを最大限に生かすことができるよう、コンパクトなまちづくりを推進します。
中心市街地の人口減少は、商業、事業などを含め良好なコミュニティの崩壊につながります。まちなか居住の促進により居住人口の増加を図り、コミュニティの再生を促進します。
計画期間
平成20年7月〜平成25年3月
中心市街地活性化の目標
「住んでよし、訪れてよしの松江らしいまちづくり」の実現をするため、「観光・交流」「近隣集客拠点」「まちなか居住」の3つの基本方針の視点から目標を設定します。達成状況を的確に把握するために、各目標に数値目標を設定します。
「観光・交流」
評価指標(千人) | 現状値(平成19年度) | 目標値(平成24年度) |
---|---|---|
中心市街地の年間観光入込客数 | 3,627 | 4,100 |
(中心市街地内観光施設、及び中心市街地内で実施される観光イベント等の入込客数の合計)
「近隣集客拠点」
評価指標(人) | 現状値(平成19年度) | 目標値(平成24年度) |
---|---|---|
通行量(歩行者・自転車) | 17,380 | 19,000 |
(中心市街地内8調査地点における平日・休日1日当りの歩行者・自転車通行量の合計)
「まちなか居住」
評価指標(人) | 現状値(平成19年度) | 目標値(平成24年度) |
---|---|---|
中心市街地内の人口 | 15,713 | 16,000 |
(住民基本台帳に基づく中心市街地内の居住人口)
中心市街地活性化事業
中心市街地の活性化を図るため、各種事業を計画しています。
中心市街地活性化事業実施箇所図 (PDFファイル: 1.7MB)
松江市の中心市街地活性化対策 (PDFファイル: 703.4KB)
主な事業展開
市街地の整備改善のための事業
大手前通り周辺地区まちづくり交付金事業
松江城下に位置する大手前通り(都市計画道路城山北公園線)の整備に合わせ、暮らす人が安心して暮らし続けられ、訪れる人が快適に往来できるまちづくりを目指し、居住者、観光客等の歩行環境向上等の事業を実施します。
大手前通り周辺地区まちづくり交付金事業 (PDFファイル: 1.3MB)
歴史資料館整備事業
先人が築いてきた松江の歴史と文化を学ぶ施設として歴史資料館を建設します。
都市福利施設を整備する事業
母衣町地区暮らし・賑わい再生事業
地域の核施設である総合病院の現地建て替えにより、病院を核とした快適で安心な暮らしの創出を図ります。
居住環境の向上のための事業
南殿町地区第一種市街地再開発事業
老朽化した密集地の敷地を共同で利用し、商業床や住宅からなる中高層の建築物を整備することにより、快適で安全な街への再生、居住機能の充実を図ります。
商業の活性化のための事業
まちづくりプロデューサー設置事業
中心市街地の運営効果向上を図るため、専門的知識と経験を有する外部人材を招致し、中心市街地全体のマネジメントを担う、まちづくりプロデューサー(タウンマネージャー)として、松江市中心市街地活性化協議会事務局に設置します。
まつえ暖談食フェスタ
観光客が減少する冬季に食をテーマとしたフェスタを開催します。JR松江駅前、カラコロ工房などを会場として、「ごちそう市場」を開催し、商店街への集客を図ります。
松江水燈路
毎年秋頃、堀川周辺で明かりのイベントを開催し、滞在時間の増加と夜間の観光振興を図り、市民や観光客の夜間消費の拡大を促進します。
一体的に推進する事業
RubyCityMATSUEプロジェクト
中心市街地区域内のJR松江駅前に設置した「松江市開発交流プラザ(松江オープンソースラボ)」を拠点に、松江市在住のまつもとゆきひろ氏が開発したプログラミング言語である「Ruby」(ルビー)を核としたプロジェクトを展開し、新たな地域ブランド創出、IT産業振興、人材育成、雇用の創出を促進します。
この記事に関するお問い合わせ先
産業経済部 商工企画課
電話:0852-55-5208(企画振興係)、0852-55-5978(特産振興係)
ファックス:0852-55-5553(企画振興係・特産振興係)
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更新日:2023年02月01日