私は、化学専攻で大学院修士課程を修了した後、はじめは民間の会社に就職しました。その会社では、廃棄物の無害化処理やリサイクル等の環境保全事業を行っており、私はそこで分析業務に従事していました。環境保全事業として分析業務を従事していくうちに、廃棄物を実際に排出する事業者へ直接的に働きかけたいという気持ちが強くなり、その役目を担うことができる市役所への転職を決めました。
現在の業務は、不法投棄のパトロールや廃棄物の運搬や処理を行う事業所への立入検査、事業者から提出された申請書類の審査を行っており、事業者の方々へ直接的に働きかけて協働しながら、環境保全に携わることができています。
前職では、分析装置の購入業務に従事しており、業務を遂行するにあたり、複数のメーカーと装置に関する質問やデータ取得の依頼、価格交渉、メーカー訪問の日程調整など綿密に連絡を取り合う必要がありました。現職の担当業務として、事業者からの廃棄物に関連した申請書類を確認する業務があります。その書類に対し、申請内容に関する質問や不足書類の依頼、現地確認のため日程調整等を行いますが、このようなやりとりは、前職と似ている点が多く、前職の経験を生かし円滑に業務を進めることが出来ていると感じます。
入庁前は、市役所の仕事は、デスクワーク中心だと思っていました。ところが、環境対策課では、廃棄物に関連した通報や処理施設の異常等の問題が発生すれば現地で確認するため、外勤業務も多く、想像していたものよりアクティブなものでした。また、現地にて作業者や担当者へ状況を伺い、必要であれば指導を行う場合もあり、デスクワークだけではない多様な対人スキルが必要でした。
職場の雰囲気については、入庁前は、機械的で堅い人が多い勝手なイメージを持っていましたが、実際は、住民の方々へ寄り添った丁寧な対応をする職員ばかりでした。そして職員間はフランクな雰囲気であり、入庁後、気づいた時には職場の皆さんと打ち解けていました。
私は、始業前に1日の業務スケジュールを設定することにしていますが、可能な限り過密な設定にしないようにしています。これは、通報や施設異常のような突発的な問題への対応力を早くしたいためですが、このような事案は多種多様です。しかしながら、実際に経験を重ねることによって、最短で対応力を習得できると考えています。そのため、それらの事案により多く対応できるような業務スケジュールを設定しています。
一方で、そのような事案がない日は、次の日の業務を前倒しで行ったり、自己学習や他職員の業務フォローに充てたりすることで調整し、時間を有効に使って働くことができています。
求職者へのメッセージ
※所属・役職等は取材当時のものです
まず、みなさんが自分自身を知ることが重要だと思います。自分がどのような職種に向いているのか、どのような仕事環境で力が発揮できるか、どのような仕事に誇りを持って挑めるかを明確にするため、自己分析や他己分析を真剣に取り組みましょう。その際に、自分が向いている職種を専攻した学問のみに制限してしまうのは、勿体ない事だと考えています。これは、私の経験によるものですが、専攻してきた学問は、様々な職種に生かす事ができますし、学生よりも社会人になってから学ぶ事の方が圧倒的に多いからです。
みなさんが自分自身を知って、活躍できる場所が松江市役所であればいいなと思っています。ぜひ一緒に働きましょう!
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