令和6年度の発掘調査成果
史跡松江城発掘調査成果
松江城では国宝松江城天守防災施設等整備工事に伴い、令和3年度から令和5年度にかけて発掘調査を行いました。
各調査範囲は狭かったのですが全部で35箇所の調査を行い、瓦敷や埋門の床石、多門跡など多くの遺構が確認されました。また、出土した遺物のなかには松江城を築城した堀尾氏の家紋瓦が出土し、発見時にはテレビや新聞で注目されました。
発掘調査では松江城のあらたな発見があったのですが、今回ここではあらためて、その発掘調査成果の一部をご紹介したいと思います。
八幡鹿島山遺跡・八幡鹿島山古墳
竹矢公民館整備事業に伴い、令和6年5月8日から八幡鹿島山遺跡の発掘調査を開始しました。すでに調査を終えた調査区からは、時期不明の石積遺構が検出されたほか、多くの弥生土器や黒曜石が出土しています。
また、6月17日からは、竹矢公民館整備事業に伴う試掘調査によって新たに発見された、八幡鹿島山古墳の調査を開始しました。調査の結果、古墳が造られたのは5世紀前半頃であると考えられ、近畿地方の勢力との強い関係性が認められることがわかりました。発掘調査終了後には、遺物の整理作業中に「船が線刻された埴輪」が確認されました。詳細につきましては、添付資料の「八幡鹿島山古墳出土「船が線刻された埴輪」の概要」をご覧ください。
竹矢公民館を掘るvol1 (PDFファイル: 254.4KB)
竹矢公民館を掘るvol2 (PDFファイル: 472.9KB)
この記事に関するお問い合わせ先
文化スポーツ部 埋蔵文化財調査課
電話:0852-55-5284(調査企画係)、0852-55-5293(発掘調査係)
ファックス:0852-55-5571
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更新日:2025年05月15日