正調関乃五本松節保存会

更新日:2024年01月12日

民謡「関乃五本松節」の名は、美保神社および美保関港の西後方の小高い丘陵地にあった、5本の元天然記念物の松に由来します。伝承によるとこの松は、その昔美保関の港に出入りする漁船や日本海を航行する船の目印でした。しかし、ある時、松江の殿さまが、美保神社参詣の途中、眺望の妨げになるということで、1本を切らせてしまいました。舟人たちは、藩主の横暴を怒りましたが、どうしようもなくやり場のない怒りと、松への愛惜をこめて誰からともなく歌いだしたのが民謡「関乃五本松節」です。

毎年1月には、美保神社拝殿において「正調関乃五本松節」が奉納されます。
この奉納は美保神社のご祭神『事代主命(ことしろぬしのみこと)』(通称えびすさん)がことのほか歌舞音曲を好まれたという故事に因み行われます。

前年に行われた全国優勝大会の優勝者や大師範以上の上位資格者および各支部から推薦を受けた約60名が参集し、独特の雰囲気を醸し出す神社の拝殿ということもあって、会員の緊張は一段と増してきます。
午後、会長はじめ来賓多数が参列する中、新年の祝詞奏上(のりとそうじょう)に続いて代表達の玉串奉奠(たまぐしほうてん)等が終った後、いよいよ奉納が始まりますが、拝殿前には正月参拝客もあり一層盛り上がりを見せます。

松江市の民謡として、会員一同練磨に努め観光振興などに役立ちたいと思っています。

正調関乃五本松節保存会
正調関の五本松節の様子

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