八重垣神社身隠し神事

更新日:2024年01月12日

素盞嗚尊(すさのおのみこと)八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する際、稲田姫命(いなたひめのみこと)が奥の院佐久佐女(さくさめ)の森に身を隠されたという故事にちなんだ古伝祭です。

5月3日に祈年祭に併せて神事が行われます。祭典のお供え物には通常の神饌(しんせん)のほかに「名残の御膳」と言われる調理した熟饌(じゅくせん)を供えます。器には松平家から奉納された家紋入りの大丸椀を丸膳に載せたものを使用します。現在は1台ですが、昭和の初めころまでは12台お供えしたという記録があります。

神幸式では、稲田姫命の御霊は本殿から奥の院の夫婦杉まで白丁装束の氏子が担ぐ神輿(みこし)により運ばれ(うつ)られます。行列のお供には、氏子・崇敬者の御幣や子ども神輿が続き、口々に「やいとう、まいとう」と掛け声を掛けながら進み、御霊が夫婦杉に鎮まられて厳かな神事は終了となります。

往時のにぎやかさには及びませんが、毎年厳粛に奉仕し続けたいと思います。

八重垣神社

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