移住者(奥さん)
自分で決めた生き方ができる場所を求めて、海の街へ
奥さん(漁業)
Iターン
「海が大好きなんです、自分が一番自分らしくいられる場所、自分の原点に戻る場所です。」
神奈川県出身、港湾の仕事に13年間携わってきた奥さん。
2019年2月に松江市島根町へ妻と子ども2人の4人家族で移住。
現在は島根町の「多古大式網組合」で産業体験中である。
「7年前に結婚して家族も増え、マイライフは順調に進んでいました。家族が増え、仕事と家族の時間、自分の自由時間のバランスのコントロールが思うようにできなくなり、あと20年もこの生活をするなんて我慢できない。幸せの反面、何かこう心に穴が開いたような。自分が自分でいられないような感じがして、ストレスを感じていたんです。」
漁師になりたくて、移住。自分で逃げ道を作らないように、地元からも遠い島根を選んだ。夢は漁師として独立すること。
「朝は4時に出港して、定置網に向かいます。朝の早起きは辛いですが慣れました。朝が早い分、午後からの空いた時間で素潜り漁にも挑戦しています。好きな釣りをする時間もできました。自分の船に乗って出発する時はわくわくが止まりません。」
「やるからには中途半端な道を選びたくない。それに人生に嫌なことをして我慢をしている時間なんてないですよ。」
そう話す奥さんのまなざしからは、海の試練と厳しさに立ち向かい、また夫として、父としての覚悟が見られた。
自分が自分でいられる、海辺の街へ。
迷いながらも選んだ新たな暮らし。
人に決められた道ではなく、自分で選んだ道を進んでいく。
その目は生まれてきたのだから夢をもってほしいと語りかけているよう。
今置かれている自分の状況を変えることはできないと諦めていた昨日までの自分にさよならを言わせてくれた。
(2021年取材)
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更新日:2023年02月01日