市長定例記者会見(令和3年1月29日)
資料
新型コロナウイルスワクチン接種について (PDFファイル: 1.4MB)
新庁舎建設の準備工事について (PDFファイル: 4.1MB)
新庁舎整備に伴う準備工事及び来庁者用駐車場計画 (PDFファイル: 657.0KB)
(朝日新聞)最初に市長から新型コロナウイルスワクチン接種と新庁舎整備について説明いただいてそれについての質問を受けた後、その他の質問に入りたいと思います。
(松浦市長)新型コロナウイルスワクチンの接種については市町村が行うことになっています。連日、テレビや新聞を通じて接種の時期などいろいろなことが報道されていますが、最初から最後までの日程や対応の仕方がまだ定まっていないということがあって、市民の皆さんは大変不安をお持ちだと思います。そこで今日は現時点で決まっていることについて説明し、新しい展開があればその都度、記者会見などで伝えて、市民の皆さんが安心してワクチンを接種できるように対応していきたいと思っています。
松江市は1月15日に保健福祉総合センターに健康部長を本部長とする松江市コロナウイルスワクチン接種実施本部を立ち上げました。現在6名が専従でこの業務に取り組む体制をつくっていますが、今後は事務量が増加していきますので、順次この体制を強化していきたいと思っています。2点目は接種の順序ですが、2月下旬から始まる医療従事者などの接種は県で調整することになっています。その後、一般の市民となり、はじめに65歳以上の人を対象として接種をしていきます。報道によると開始時期は早くて4月1日以降になるようです。松江市の65歳以上の人口は約6万人で、3月中旬に接種券を配付したいと思っています。おおむね3か月で2回の接種を完了する計画で、1週間に約1万3,300回の接種が必要です。ワクチン接種についての国の補正予算が成立し、松江市では11億4,269万2千円を予算として見込んでいます。財源は全て国の負担金あるいは補助金ですが、速やかにこれを予算化する必要がありますので、議会の了解も得て来週中には専決処分、専決補正を行っていきたいと思っています。事業費の内訳はワクチン接種についての人員体制、システム改修、接種券の印刷・郵送費のほか、コールセンターを設けますのでその相談体制に関わる費用、それとワクチン接種費用から成り立っています。接種開始まであまり時間がありませんので非常に短期間で多くの業務をこなしていくことになるわけですが、接種体制の構築、住民の皆さんへの丁寧な周知、この2点を今後は重点的に行っていく必要があると思っています。
そのうち接種体制については、最も早く承認予定のファイザー社のワクチンはマイナス75度で保存しなければいけないという課題があるため、体育館などの会場に医師などを派遣して行う集団接種での対応が必要だと思っています。このワクチン接種にはたくさんの医師あるいは看護師の協力が必要不可欠です。昨年末から医師会、市立病院、日赤など多くの医療機関と協議を進めており、医師会、各病院とも協力を惜しまないという回答をいただいていますので、市内の医療機関の全面的な協力をいただきながら速やかに接種体制を構築していきたいと思っています。
次に接種場所ですが、現時点では市立病院、総合体育館、保健福祉総合センターを候補としていますが、加えて支所管内には移動手段が確保できない高齢者などもいらっしゃいますので、利便性を考慮して各支所管内の接種会場も必要となってくるだろうと思います。
同時に市民周知・広報をやっていかなければいけません。このワクチンの効果やリスクなどまだ不明な点が多く、市民の皆さんのいろいろな議論、あるいは不安を解消していくことが大事ですので、市としても分かりやすくきめ細やかな広報に努めていきたいと思っています。今のところそういう考え方でワクチン接種に臨んでいきたいと思っていますが、まだ具体性が見えない点もありますので順次解消していきたいと思います。
次に新庁舎建設の準備工事についてお話しします。新庁舎についてはすぐに建設工事を始めるということではなくて、まずは準備工事をする必要があります。その一番大きな内容は来庁者用の駐車場の整備です。現庁舎南側の駐車場に新しい庁舎を建てていくことになりますので、来庁者用の駐車場を事前に確保していくことが何よりも必要だと思っています。そのため敷地内にある公用車を敷地外に動かすほか、庁舎北側の自転車置場を移設して敷地内のスペースを空け、そこに新たに来庁者用の駐車場を整備します。その他、末次公園の一部を整備して仮設の駐車場51台分を確保することとしています。特に市役所の場合は3月末から4月にかけて転入、転出の時期にあたることから多くの皆さんが訪れられますので、駐車場をしっかりと確保しなければなりません。これらの仮設駐車場を整備すると現在より30台余り多くの駐車場が確保できる見込みです。準備工事の着手は1月30日を予定しており、この点はホームページでも公表しています。皆様には大変ご不便をおかけしますが、来庁者の利便性、安全性の確保にしっかりと努めてまいりますので、ご理解、ご協力をお願いします。また起工式は2月16日10時半から市役所本庁の南側駐車場で行う予定です。起工式が終われば駐車場整備を本格化し、3月8日には駐車場エリアを完全に切り替えたいと思っています。なお、工事の詳細なスケジュールや現場の安全管理については改めてお知らせしたいと思っています。私からは以上です。
(朝日新聞)各社、質問があればお願いします。
(読売新聞)松江市のワクチン接種のめどを示していただきましたが、今回お示しいただいているこのめどというのは国のどこの示しているスケジュールに基づいているものですか。厚生労働省ですか。
(健康部長)国の自治体向けの説明会の資料を抜粋したものです。
(読売新聞)その上で市長に伺いますが、国でスケジューリングが明確になっていない状況や、河野太郎行政改革大臣が接種の開始日を修正されるような状況がありますが、接種する自治体側としてそうした状況について国に要望したいことはありますか。
(松浦市長)ワクチン接種の担当大臣が決まっていますので、情報がいろんなとこから出るということではなくて、窓口を一本化してそこを通じて情報を提示していただくということをお願いしたいと思います。
(山陰中央新報)高齢者へのワクチン接種は、3月中旬から接種券を発送して4月1日以降からの接種開始になるという認識でよろしいですか。
(松浦市長)もともとは3月から高齢者の接種と国では言っていましたが、河野大臣から4月1日以降という話がありましたのでそういうことになるだろうと思います。
(山陰中央新報)ワクチン接種の会場として想定されている市立病院や総合体育館、総合福祉センターの3つの会場はすでに決定しているということですか。
(健康部長)そういった場所を使わないと規定の期間内に接種を終えられないということがありますので、そこはほぼ決まっているとお考えいただければ結構です。
(山陰中央新報)分かりました。決定している3つに加えて各支所管内での会場選定を今後進めていくということですか。
(健康部長)そうですね。
(NKT)支所管内は、管内に1か所ずつそれぞれ置くという考えですか。
(健康部長)基本は、交通などの利便性を考えるとできるだけそのような形にしたいと思っていますが、医師や看護師の確保なども含めた接種の体制、1カ所が適切なのか、あるいは他の方法があるのか、また高齢者施設なども使うような方法も高齢者施設側と協議をしていますので、さまざまな方法を組み合わせながらできるだけ身近なところで接種できる形を考えています。
(朝日新聞)ワクチンを保存するためにはマイナス75度を保たないといけませんが、冷凍庫についてはどういうふうに対応しますか。
(健康部長)マイナス75度のディープフリーザーは国が配分計画を定めています。それによると2月中に1台、3月中に1台、4月以降に4台という形で順次増えて、最終的には松江市内にはディープフリーザーを13台配分いただくことになっています。
(朝日新聞)それは想定されている会場に個々に配付して保管するという形ですか。
(健康部長)基本的には、基本接種施設というのを何か所かつくって、県も含めてさまざまな病院に配置をお願いしているところですが、医療従事者が多く働く病院にはそこの職員の接種などもありますので、そういったところを中心にディープフリーザーを順次配置していくという考え方で進めています。ディープフリーザーがない場所には、ワクチンを解凍してドライアイスを詰めたような容器で接種会場に持っていくというようなことも現場では考えています。
(NHK)ワクチン接種のスケジュールの件について、2月下旬以降に医療従事者、4月1日以降に高齢者ということですが、その他の一般の人についてはまだ具体的なスケジュールを示していないということですか。
(健康部長)まだワクチンがいつの時期にどれぐらい届くのかということも示されていません。したがって優先接種の6万人を対象にしたワクチン供給量が決まらないと、その次が決まらないということです。
(松浦市長)今出ているようないろんな話を言い出すと混乱しますので、できるだけ決まったものから皆さんにお伝えしていきたいと思います。
(山陰ケーブルビジョン)ワクチンは大体1人1回の接種で所要時間はどのぐらいですか。
(健康部長)事前問診もありますので1時間当たり1つの接種のクールで20人と想定しています。1時間で何人に接種できるかということになると、1時間で20人とすると1人当たり3分ぐらいです。その後、会場の別のところで待機していただく時間もありますので、1人にかかる所要時間はおおむね30分ぐらいと思います。
(朝日新聞)庁舎整備の準備工事は、30日の何時からの予定ですか。
(新庁舎整備課長)30日は自転車小屋の工事で現場は午前中から始めますが、本格的な工事は午後になる予定です。
(朝日新聞)新型コロナウイルスワクチン接種と新庁舎以外の質問がありますか。
(山陰中央新報)中海を拠点に遊覧飛行する「しまねジオフライト」を運航する会社の親会社が株式譲渡するという報道が先日ありました。運休方針ということですので新たなスポンサーが見つからない限り中海発着のコースも4月以降の運航は不透明な状況になったと理解しています。松江市が誘致をした経過もありますので、受け止めをお聞かせください。
(松浦市長)昨年末に運航会社から「業績が非常に不振に陥っていて株式譲渡といった話が出ている、スポンサー探しを一生懸命やっている」という話がありました。先日の新聞で休止という話を知りましたが、我々としては期待していた事業ですので大変残念だと思っています。運航会社でもスポンサー探しを一生懸命やって再開にこぎ着けたいという話をしていますので、そういった形になるように我々としても期待をしているということです。
(山陰中央新報)親会社ではなく、運航会社から昨年末の段階で業績不振の報告が松江市のほうに入っていたということですか。
(松浦市長)はい、そうです。
(山陰中央新報)松江市としては、再開にこぎ着けたいという運航会社側の意向に対して期待を今持っているというところですか。
(松浦市長)はい。
(山陰中央新報)それに対しての対策や支援などの考えはありますか。
(松浦市長)支援といっても難しい話ですので、まずは新たなスポンサーを見つけて体制をつくってもらうことが先決ではないかと思っています。我々にお手伝いできることがあればやっていきたいと思っています。
(山陰中央新報)松江市側としても、例年なら4月に再開する遊覧飛行について今後も運航を継続させていきたいという思いがあるということですね。
(松浦市長)ぜひ運航再開をお願いしたいと思います。
(山陰中央新報)市で整備した飛行場なども運航再開に向けて活用するということが第一にあって、ほかに新たな活用策を見いだしていくということではないということですか。
(松浦市長)はい、そうです。
(山陰中央新報)4月の市長選の一方の候補の事務所開きがあり、市長も実際に足を運ばれていました。以前の会見で同候補を支援することは考えていないと話していましたが、今はどのように考えていますか。
(松浦市長)誰を支援するかはこれからの問題だと思いますが、今回は事務所開きへの招待があったので出席させていただきました。
(山陰中央新報)それをもって、その方を今支援するとか、そういう考えは今のところはないということですか。
(松浦市長)これから考えていかないといけないだろうと思います。
(朝日新聞)時間になりましたので以上で会見を終わります。ありがとうございました。
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更新日:2023年02月01日