市長定例記者会見(令和3年3月12日)

更新日:2023年02月01日

参考資料

(松浦市長)新型コロナウイルスワクチン接種について松江市の接種体制がおおむね整いました。あわせてワクチン接種実施計画を取りまとめましたので発表します。本日は実施計画の作成にあたり大変お世話になった松江市医師会の泉明夫会長にもお越しいただいています。なお、この実施計画はあくまでも現時点のものです。今後のワクチンの供給スケジュールなどによって適宜内容を変更していきたいと思っています。
まず、接種体制構築の基本的な考え方ですが、希望者に対して迅速に効率的に接種することを基本に考えて大規模な集団接種会場を設けることにしています。もう一つは、より身近なところで接種を受けられるようにという観点も加えて地域での集団接種も行っていきたいと思います。中央と地域での集団接種を組み合わせていくということです。さらに病院、診療所での個別接種も併用してやって行きたいと思います。それから、高齢者施設入所者については施設での集団接種も実施できるように調整をはかっていきたいと思います。高齢者施設は重症化やクラスターの発生が懸念されますので、ワクチンの供給量にもよりますけれども、できれば施設従事者の同時接種を実施して感染を防いでいきたいと考えています。
2番目に対象者推計ですが、接種率を約75%として対象者数を132,300人と見込んでいます。そのうち在宅の高齢者数は39,700人で、1回目、2回目接種をそれぞれ9週間で実施するためには1週間で最大8,800回接種できる体制が必要となります。それに対して医師会などの大変な協力もいただき、集団接種と個別接種を併用して1週当たり最大9,000回が接種できる体制が整ったところです。
集団接種会場は市立病院(がんセンター)、くにびきメッセ(大展示場)のほか、診療所だけでは接種が間に合わない鹿島、島根、美保関、八雲の地域で地区での集団接種会場を設けることにしました。集団接種に従事いただく医療従事者は松江市立病院、松江赤十字病院、医師会の89医療機関、松江市薬剤師会などから派遣いただくこととしています。個別接種は市内の5病院と市内の91診療所で実施していただきます。集団接種と個別接種を併用しての接種体制が整ったところです。
集団接種会場は原則として午前、午後それぞれ3時間で180人に接種することを想定しています。ワクチンの供給は県から松江市へ4月5日の週に2箱、1人が2回接種するとして975人分の供給が決まっています。県内で最初に高齢者向けの接種を開始することにしたいと思っていますが、まだ人口に比べると供給量が非常に少ないこと、重症化リスク、あるいはクラスター対策といった観点も踏まえて、高齢者施設入所者に対する接種から優先的に始めていきたいと思っています。それ以外の高齢者への接種券の送付時期は4月下旬を予定しており、順調にいけば5月には接種が開始できるという見込みです。
このスケジュールでいくと65歳以上の高齢者は7月いっぱいで接種が完了しますので、高齢者以外の皆さんには7月中旬頃には接種を開始できるのではないかと思っています。
まだ国から明確な供給スケジュールがきちっと示されていませんので、今後それが示された段階で改めて市の接種スケジュールを見直してお知らせしたいと思っています。
最後に松江市のワクチン接種実施体制ですが松江市医師会をはじめ、市立病院、松江赤十字病院、松江市薬剤師会など多くの医療関係者に参画いただき、関係者の総力を挙げて取り組んでいただいています。医療関係者の皆さんにはこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。私からは以上です。

(広報室長)ワクチンに関することについて各社の質問を受け付けます。
(中国新聞)接種のスケジュールですが、65歳以上は7月末までに終わる見込みというのは2回目も含めてということですか。
(健康部長)おっしゃるとおりです。
(山陰中央新報)接種の予約は接種券を受け取った後に電話で対応いただけるということですか。
(健康部長)おっしゃるとおりです。コールセンターは3月1日から既に開設をしていますが、具体的な予約の受付は接種券発送後ということでご理解いただければと思います。
(山陰中央新報)現在も相談を受け付けているということですか。
(健康部長)一般的な相談はコールセンターで受けています。
(朝日新聞)接種体制についてお聞きしますが、がんセンターとくにびきメッセでの接種はそれぞれ一日最大何人予定していますか。
(健康部長)がんセンターは450回、くにびきメッセは360回です。
(朝日新聞)副反応は接種後どのくらいの時間を会場で見ていますか。
(健康部長)接種後30分はそこで経過観察をするよう案内をする予定です。
(朝日新聞)接種に当たってのシミュレーションはいつ頃、どこでという予定がありますか。
(健康部長)まだ必要な物品などがそろっておりません。したがって実践的なシミュレーションは4月に入って物品がある程度そろったところでやる予定にしていますので、あらためて別途案内したいと思っています。
(NKT)このスケジュールは、ワクチンが予定通り供給されれば十分に可能な余裕のあるスケジュールだと思っていいですか。
(健康部長)今、国は6月中には高齢者3,600万人分はワクチンを確保すると言っていますが、ワクチンが滞りなく届けば十分対応できる接種体制とスケジュールと考えています。
(広報室長)ワクチン以外の質問でも結構ですのでご発言ください。
(中国新聞)丸山達也知事の聖火リレーのことに関して、市長はメールマガジンの中でも意見を述べていますが改めて受け止めをお聞かせください。
(松浦市長)私が注文をつけたのはやり方の問題です。飲食店への助成を国でしっかりとやってくれということを聖火リレーに絡めていましたが、これはそれぞれ別問題ではないかというのが私の主張です。その後の経過からいって飲食店への支援については、今、知事会を中心にして国に要望を出す形になっていますので、これはぜひ国で十分に検討していただきたいと思います。聖火リレーの話を絡めるのはおかしいと私は思っていますし、全体の流れもそういったものを絡めての議論は出ていないと思っています。
(中国新聞)聖火リレーの県の実行委員会で市長会も名を連ねていますが、市長会として何かまとまった意見を出すような予定がありますか。
(松浦市長)市長会の構成メンバーにも意見を聞いてみましたが、それぞれいろんな意見がありますので、結果としては少し静観しようということになりました。丸山知事も今後1カ月程度検討したいという話ですので、いずれまた時期が来れば何らかの形で話をさせていただくことになろうと思っています。
(中国新聞)町村会には、たまたまワクチン接種の意見交換会があった場で謝罪がありましたが、市長会に対して知事から何かアクションはありましたか。
(松浦市長)特にありません。
(中国新聞)一方で、飲食店への支援は伊勢宮町や東本町など松江市は県内で最大の繁華街を抱えていると思いますが、そこに関しての支援について市長はどのようにお考えですか。
(松浦市長)県も言っているように、緊急事態宣言が出ている地域やそれに準ずる地域については国が支援措置をしています。したがってそのような宣言が出ていない地域についても国としてきちっと考えていただきたいと思っています。私たちとしては国、もしも国が難しいのであれば県で考えていただく必要があるかなとは思いますが、そういった状況の中で私たちとしてできることをやっていきたいと思っています。一方で、そういったものを待っていてもなかなか事態が好転しませんので、たくさんの人に安心して飲食店を利用していただくような環境づくりを市としてやっていきたいと思っています。前回の記者会見でも話したところですが「感染リスクを下げながら飲食・会食を楽しむための五か条」を作っています。一番のメインは県外の人との飲食をなるべく控えるということで、県外の人と飲食や会食をした場合は2週間程度の期間をおくということを、利用者側のお客さんに自己チェックしていただいて、それをお店側でもチェックをしていただいて、相互にチェックをすることによって、飲食や飲食店を通じての感染を防いでいこうということを考えています。その周知のためのコマーシャルをつくったり、私自身もお店に行って状況を視察をしたり、実際にそこで飲み会をやったりということもやっていきたいと思っています。
(中国新聞)自粛モードになっているのを、需要の喚起をしていきたいということでしょうか。
(松浦市長)そうではありますけれども一方でリスクはありますので、そこはさっき言ったような五か条をきちっと守ってお互いにやりましょうと。そういったことをベースにして安心してみんな出かけていきましょうという雰囲気づくりをやっていきたいということです。
(中国新聞)メールマガジンでも松江市も県と連携して支援をするのはやぶさかではないと書いていましたが、任期も残り少なくなった中で改めて財政面の支援について県と連携していくような考えはありますか。
(松浦市長)国や県の対応を見た上で市としても対応していきたいと思います。
(中国新聞)松江市から県に呼びかけるとか、何か考えていることがありますか。
(松浦市長)それはむしろ、国、あるいは国がなかなかできない場合には県に考えていただくということです。今回の丸山知事の行動もまさにそういうことが発端だと思いますので、これは国あるいは県でまずは考えていただくことだろうと思います。
(広報室長)予定の時間となりましたので以上で記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。
(松浦市長)よろしくお願いします。

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