市長定例記者会見(令和3年5月14日)
令和3年5月14日(金曜日)
(山陰中央新報)よろしくお願いします。幹事社から数点質問させていただきます。先ほど臨時議会が閉会しました。初の議会対応でしたが、お気持ちはいかがでしょうか。
(上定市長)議員の皆さまと一堂に会したのは今回初めてでしたので、皆さまにご挨拶をさせていただき、実際に議場において議事を全て完了したところでございます。特に副市長人事について、私のほうから上程させていただきましたので、議会から同意をいただいたことは非常にありがたかったと思っております。
また、今後も議会の皆さまと活発な議論をすることによって、市民の皆さまにしっかり説明責任を果たし、ご納得いただけるような施策を実行してまいりたいと考えております。
(山陰中央新報)副市長人事をこのようにされた理由を教えていただけますでしょうか。
(上定市長)5月19日をもって副市長のうちお二方が任期を満了されるということでしたので、私のほうからその後任の人事について提案をさせていただき、議会にご同意いただいたということでございます。
(山陰中央新報)現在副市長は3人体制でやっておられます。今回2人が任期満了を迎えた後も、3人体制は維持されるということですが、3人体制を維持される理由と、3人は多いのではという声もあり、将来的に減らす考えがあるのかどうかを含めてお伺いをします。
(上定市長)副市長の定数を定めている条例で3人以内ということになっておりますので、現在は3人という状況です。人数が先にありきではなく、そのときの政策課題にどう対応していくかという中で副市長の人数についても考えていくべきと思っております。今、まさにコロナ禍の非常に難しい局面ということ、私が先月の24日に就任し、まだ日も浅いこと、また幹部職員が昨年度末で多数定年退職を迎えたという事情などを含めて総合的に判断したときに、安定的に市政を進めていくには、今回同意をいただいた能海副市長、講武副市長、平林副市長という体制が最適であると判断したものであります。
(山陰中央新報)6月議会に提出される補正予算の考えとして、以前の会見ではワクチンの円滑な接種、コロナの経済対策などに重点を置かれるという考えでしたが、具体策として今言えることがあれば教えてください。
(上定市長)現在、各部と協議している最中でございまして、できるだけ早く議論を進め重点を絞って6月補正に向けて検討を進めてまいります。
コロナについては、喫緊の課題であることは言うまでもなく、ワクチン接種については2月の補正予算で11億4,269万の対策費を計上しており、今後も必要に応じて検討してまいります。また、地域経済あるいは市民生活の立て直しに向けて何が必要かというところは特に重点的に考えてまいりたいと思っております。
(山陰中央新報)先日視察された加賀の火災について、生活再建支援、防災対策など6月補正に盛り込む考えはありますか。
(上定市長)6月補正においても必要なものを盛り込んでいきたいと思っています。加賀の火災の場合には、4月補正で解体工事費の1億6,000万円含めて1億8,252万円を計上しております。5月10日に私も加賀のほうに出かけまして、実際被災された住民の皆さんと話をさせていただいております。現在週2回、協議の場を設けさせていただいておりまして、そこでも生活再建に向けたプランの提示が欲しいといった声をいただきました。そのような声を今後も密に酌み取っていきまして、必要な予算があれば6月補正に速やかに盛り込んでいきたいと思っています。
(NHK)新型コロナが松江市でも再拡大をしているように見られますが、この受け止めと、今後、どのような対策を打っていくのかをお聞かせください。
(上定市長)松江だけの話ではなく、全国でも広がりを見せていますし、また広島・岡山については緊急事態宣言も出される状況であることは承知しています。松江市におきましては、発生件数自体は横ばいから若干増えているというような状況ではありますけれども、感染経路の特定ができているのは不幸中の幸いであります。松江市としても、今後も感染経路の追跡と把握に努めていきたいと思っております。
ワクチン接種についてですが、65歳以上の方については、5月1日から予約を開始し5月10日からくにびきメッセ等での接種が始まっておりまして、特に大きな混乱は生じておらず、順調に進んでいるものと考えています。また、5月18日から予約の第二弾も始まりますので、市民の皆さまに安心感と先行き感が広がり経済的にも上向いていく機運が出てくることを望みながら、コロナ対策というのは万全を期していきたいと思っています。
(NHK)明後日に聖火リレーが松江市内で行われますが、沿道での応援の自粛の呼びかけであったりとか、何か市民に呼びかけたいことがありますか。
(上定市長)変化に応じて、必要なことがあれば呼びかけもさせていただきたいと思っています。コロナの蔓延を防止していくという観点は行政として当然負っている使命でありますし、それに向けてアナウンスも適宜必要に応じてこちらから発信させていただきたいと思っております。
(NHK)現状で聖火リレーに対して何か呼びかけるというよりも、もう少し状況を見ながらということでしょうか。
(上定市長)今の県なり市の判断としては、聖火リレーをやるということですので、状況を総合的に勘案して発信したいと思っています。
(TSK)聖火リレーに関してですが、具体的な注意喚起の例であったり、また、市長ご自身は聖火リレーが松江市に来るということをどう受け止められているのかをお聞かせください。
(上定市長)オリンピック自体は非常に大きなイベントであり、特に日本全体を明るく盛り上げていくイベントという捉え方をして間違いないと思います。ただ、全国的にコロナが広がる中で、どこまで実際盛り上げていっていいのかというところは非常にバランスが難しいなというのは実感しているところです。規模を縮小したり無観客でということもあるかもしれませんが、いずれにしても開催されるということを望んでいらっしゃる方が多いのではないかという気がしております。
聖火リレーにつきましても、オリンピックを開催する方向で進んでいる中で、これは本来であれば地域の活性化であったり、地方においてオリンピックを実感できる非常に貴重な機会ですが、残念ながらコロナの感染予防を重要視していかざるを得ないと思います。特に既にランナーとして名前を連ねていらっしゃる方は気をもんでいらっしゃると思いますが、実際に実行できるかどうかというところは最後まで慎重に考えていかなければならないと思います。今日、水郷祭に代わる「GENKI花火」というものの開催が決定し、私も名誉会長として実行委員会に関わらせていただいていますが、そういった明るい機運を市民の皆さんにも感じていただけるようなイベントを、コロナ感染に万全の措置を取りながら開催し、明るい兆しを市民の皆さんと共有できればいいなと思っています。
(TSK)市民の皆さんに対する告知が松江市のホームページには掲載されておらず、出雲市は掲載されていますが、松江市としてどのような告知の仕方を考えていらっしゃいますか。
(上定市長)もう何日かしかありませんが、その時々の状況に応じて必要な告知をしていきたいと思っており、今の段階で特段告知をしていないということは、マスクの着用であったりソーシャルディスタンスであったりと一般的な注意はもちろん皆さんにしていただく必要があり、その上で何か注視すべきものが生ずれば、できるだけ速やかに皆さんにお伝えしたいと思っております。
(山陰中央新報)島根原発の2号機に関して、今週のところで国の審査が実質的に終わって補正書を提出したということで、事実上の合格というのが6月中にも見込まれる中での受け止めを伺ってもいいですか。
(上定市長)今までも厳格な審査を国にはずっと訴え続けておりまして、引き続き厳格な審査をしてもらいたいということを言い続ける必要があると思っているところです。期間が7年というのは、一般的には確かに非常に長い期間だと思いますが、何年かけて審査してくれということよりも、厳格な審査を求めてきた事実がありますので、原子力規制委員会で詳細な確認をするのにかかった時間であろうと臆測をしております。今後、原子力規制委員会等からの説明も受けながら、審査の中身についてしっかり確認してまいりたいと思っております。
(山陰中央新報)事実上の合格をした後、これから地元手続にも入っていくと思いますが、市として具体的にどう対応されるのかお伺いします。
(上定市長)中国電力であったり、国、原子力規制委員会の十分な説明をまずはお聞きし、島根県、松江市原子力発電所安全対策協議会などときちんと共有しながら、再稼働に向けて判断していくことが次の段階であろうと思っております。いずれにしても、原子力規制委員会からの審査の結果がどういったものかをしっかり注視してまいりたいと思っております。
(山陰中央新報)立地自治体と周辺自治体の関係について、周辺自治体側の協議というのをどのように思われますか。
(上定市長)松江市が何か周辺自治体のことを言う立場にはないと思います。周辺自治体の皆さまとは、避難訓練であったり、避難計画であったり、そういったところはこれまでも連携を取りながらやってきていますし、松江市としても、立地自治体として中国電力と向き合う中で、周辺自治体の話があれば、それに対して応じていくことはあると思います。周辺自治体の皆さまの声を代弁して立地自治体として何かということではないので、あくまでも松江市としては立地自治体としての立場で中国電力なり原子力規制委員会と向き合っていくということだと思っております。
(毎日新聞)原発の関係ですが、立地自治体と周辺自治体のことで、松浦前市長は周辺自治体が立地自治体並みの協定を求めていることに対して反対の態度を示されていたと思います。それについて、市長のご意見をお聞かせください。
(上定市長)具体的に立地自治体と周辺自治体で何か判断を松江市に投げかけられれば、その点についてしっかりお話ししたいと思っていますが、今までの歴史的経緯であったり、避難計画上の線引きであったり、そういったとことも配慮しながら考えていく必要があると思っているところです。
(毎日新聞)市長としては、立地自治体は周辺自治体よりも意見が尊重されるべきとお考えでしょうか。
(上定市長)一般論として考えたときに、松江市は5キロ圏内にあるという事実があり、有事のときにいち早く避難しなければならず、そのことに一定の線が引かれているというのは、違和感のある姿ではないという気がしております。
(山陰中央新報)原発の話ですが、周辺自治体も立地自治体並みの安全協定を求めている事実があります。中電側としても、立地自治体の意見を尊重する考えもあったと思いますが、松江市側から周辺自治体に何か協議を呼びかけるようなことは現時点で考えておられますか。
(上定市長)周辺の市長さんとはお会いする機会があるので、そういった投げかけがもしあれば、個別にお話をしたいとは思いますが、松江市として周辺自治体のことを中国電力に対して言う立場にはないと思っていますし、あくまで立地自治体としての立場で中国電力と向き合うということを考えております。
(山陰中央新報)コロナの話に戻りますが、例えば市独自の飲食店支援など考えていらっしゃることがあれば教えていただけますでしょうか。
(上定市長)松江市内においてのコロナ禍における経済環境なり地域経済の動向を精査しているところです。それに応じる形でどういった施策が必要なのかを早急に詰めたいと思っておりまして、その中で、一番早いものは6月補正に盛り込むような形で進めてまいりたいと思っております。
(山陰中央新報)広島と岡山に緊急事態宣言が出ています。隣県に出されたというところの受け止めをお伺いします。
(上定市長)とかく往来が多い地域でありますので、そこは懸念しております。岡山と広島の状況をしっかりと把握しているわけではないので確認した上で必要な措置があれば考えていきたいと思っています。
(山陰中央新報)不要不急の往来以外の自粛を求めるような呼びかけというのはお考えですか。
(上定市長)必要があれば行いますが、今後そこも含めて精査してまいりたいと思っております。
(BSS)玉造温泉の旅館街などが中国地方からのお客さんでかなり挽回してきている状況でしたが、山陽地方側の緊急事態宣言ということで、かなり影響があると思いますが市長の受け止めはどうでしょうか。
(上定市長)影響はあろうかと思います。これは山陽側だけでなく、全国的に感染の予防が進んで、できるだけ早く定常状態に戻ることを願うばかりでありますが、特に山陽側はたくさんの往来がありますので、留意しておかなければならないと感じています。
(BSS)何らかの対策は考えていらっしゃいますか。
(上定市長)緊急事態宣言については先ほどのニュースで把握したところですので、その点については今後検討してまいりたいと思っております。
(山陰中央新報)松江歴史館の館長に松浦前市長が就任されましたが、松浦前市長を選ばれた理由というのをお聞かせください。
(上定市長)藤岡大拙さんが3月で退任され、空席になっておりまして、その中で適任者を考えたときに、歴史館にも携わっておられ、その経緯もよくご存じの松浦前市長がよいのではないかということで選任させていただき、委嘱させていただいたということであります。
(山陰中央新報)他はいかがでしょうか。それでは、以上で終わります。ありがとうございました。
(上定市長)どうもありがとうございました。
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更新日:2023年02月01日