市長定例記者会見(令和3年8月6日)

更新日:2023年02月01日

令和3年8月6日(金曜日)

(山陰ケーブルビジョン)それでは、まず初めに、上定市長よりお願いいたします。
(上定市長)それでは、皆さま、よろしくお願いします。
まず、私から市民の皆様への注意喚起について触れさせていただきます。
新型コロナウイルス感染症については、大都市部を中心に急激な拡大が続いています。国内の新規感染者数は過去最多を更新している状況から、今月2日に「緊急事態宣言の実施地域」が6都府県に拡大され、あわせて新たに「まん延防止等重点措置の実施地域」も5道府県に適用されています。更に、明後日8日には8県が「まん延防止等重点措置の実施地域」に追加されることが決まっています。東京では1日5,000人を越える感染者が確認されており、今後も増加していくとの予想もあります。松江市においても、昨日まで13日間連続で感染者を確認しており、直近1週間の感染者が31名となっています。すでに4・5月の第4波を超える状況です。感染された方には、発症前の2週間の間に、県外への移動歴のある方、県外からお越しの方、あるいは、そうした方と接触した履歴のある方も見受けられます。今日までは大丈夫でも、明日感染しないという保証はありません。ご自身のため、また大切な家族、友人を守るために、新型コロナウイルス感染症の予防策として、変異株にも有効とされている、マスクの着用、手洗い、「密」の回避など、基本的な感染対策の徹底を重ねてお願いします。8月に入りまして、夏休みやお盆などのシーズンを迎えています。普段よりも人の往来が増えてくる時期になりますが、人の移動にともなって増加する感染のリスクは、最小限に抑えなければなりません。市民の皆さまには、次のとおり感染予防にご協力いただきますようお願いします。緊急事態宣言の実施地域、まん延防止等重点措置の実施地域への往来は控えていただくとともに、その他の地域につきましても不要不急の往来については慎重に判断をしてください。とりわけ夏休み期間中の帰省は、県外からの帰省、県外への帰省、ともに極力控えてください。極力と申し上げたのは、例えば看病や介護、就職活動のようなやむを得ない帰省、あるいは不要不急ではない移動まで控えていただく必要はありません。ただし、仮に帰省される場合には、出発前の2週間は感染リスクを伴う会食を控えるなど注意を払っていただくとともに、基本的な感染対策を徹底してください。また、帰省を受け入れる家庭の側でも、家庭内での感染予防対策の徹底をお願いしますが、もしそれが難しいようでしたら宿泊施設の利用というのもご検討ください。会食は、12人以下の少人数、時間は2時間以内として、日頃から付き合いのある身近な人たちと、感染防止対策が徹底されている店舗、松江市では「感染予防がんばる宣言」をしている店舗をご利用いただくようにしてください。日常の体調管理に心掛けていただくのは言うまでもありませんが、もし発熱や風邪のような症状があるなどの体調不良を感じられた場合には、仕事や学校を休み、ためらうことなくすぐに病院を受診していただき、積極的に検査を受けてください。家族が体調不良を訴えたときは、家庭内であっても、部屋を分ける、マスクを着用する、小まめに換気する、だれもが触れる部分は消毒する、などの対策を実践してください。なお、新型コロナウイルス感染症予防のためのワクチン接種につきましては、8月10日から接種対象となるすべての年代の方の予約が可能となります。希望されるすべての市民のみなさんが、接種できるよう体制を整えて参りますので、順次ご予約ください。
次に、ワクチン接種の状況についてご説明します。全体の接種率が、1回目が35.8%、2回目が22.9%となっています。なお、65歳以上の高齢者の方だけを見ますと、1回目が82.8%、2回目が66.6%となっておりまして、3分の2の方は2回目が接種済みということになります。松江市としては、想定通り順調にワクチン接種は進捗していると考えております。また、学校・職域接種も進んでおります。高校、大学、専門学校、それから民間事業で産業医と契約している事業所の従業員の方に、集団接種を行っています。先ほど申し上げましたが、ワクチン接種の予約については、8月10日から対象となる12歳以上の全市民の予約が可能となります。この8月10日に10月1日から15日までの5,800人分の予約枠を追加する予定ですので、皆さまも予約を入れていただければと思っております。
次に、パラリンピックについてです。現在、オリンピックが開催されておりますが、それに続きまして、8月24日からパラリンピックが開催される予定です。パラリンピックの聖火リレーにつきましては、8月7日から24日まで、競技を開催する4都県で実施される予定となっています。全国47都道府県において採火式というセレモニーが行われます。全国で採火された火が東京に集められて、聖火リレーということになります。島根県では、11の市町において採火式が行われ、松江市におきましては、8月13日に熊野大社において、この採火式を実施する予定にしております。熊野大社は、「日本火出初之社(ひのもとひでぞめのやしろ)」と言われておりまして、スサノオノミコトを祭っていますが、火の発祥の神社と言われます。出雲大社でお祭りを斎行するときには、その神事に使う火をきり出すためのきねと臼を、この熊野大社に出雲大社から宮司さんが受け取りに来るという儀式もあります。毎年10月15日に行われており、そういった火を祭っている、この熊野大社において採火式を執り行います。松江市内の特別支援学校5校の児童生徒に来ていただき、まいぎり式の火起こし器、これを使って火をとる儀式を行います。私もこの式には参りますが、コロナ感染対策のために、会場内の入場は関係者のみとしておりますので、念のため付け加えさせていただきます。報道の皆さまには来ていただくことができますので、よろしければぜひご来場ください。

 最後に、7月の大雨のよる災害についての予算の専決処分についてです。この大雨災害の対応として、速やかに予算を執行する必要があることから、今回、第5号となります補正予算を専決で組ませていただきました。トータルで、5億8,807万円という予算を組んでおります。大きいところでいきますと、災害の復旧費でございます。道路の陥没、土砂崩れなどの被害がまだ完全には復旧できていない状況で、そういった復旧に充てる費用ということで、公共土木施設災害復旧費2億6,983万円、それから農道、林道、そして田畑を含む農林水産施設の災害復旧費として1億2,260万円を計上しております。これらの災害復旧で4億2,307万円。被災者への支援金の支給ということで8,586万円を計上しております。このうち、一つだけ触れさせていただきますと、土砂等撤去支援事業費ということで費用2,000万円を計上しております。これは、この7月の大雨によって、お住まいの住宅の敷地に流れ込んだ土砂の撤去費用を補助するものでございます。居住しておられる家屋に土砂が流入された方に、撤去にかかった費用の2分の1、上限20万円を補助させていただきます。既に土砂の撤去はされて、通常の生活を取り戻してらっしゃる方も多いかと思いますが、そういった方も、領収書がありましたら、さかのぼってこの制度を適用することができますので、ご連絡をいただきたいと思います。大雨に係る被害状況ということで申し上げますと、8月5日時点の状況になりますが、1,332件となっております。繰り返しになりますが、人的な被害は生じておりません。ワンストップ相談窓口についてもご利用いただいておりまして、相談件数は69件となっております。その他、市営住宅を提供や、廃棄物の処理などをさせていただいていますが、まだお困りのことがございましたら、このワンストップ相談窓口、電話0852-55-5677のほうにお尋ねをいただければ思っております。
(山陰ケーブルビジョン)それでは、質問のある方、お願いします。
(読売新聞)先ほど、土砂の撤去支援事業に関して、金額からいうと、少なくとも100件ぐらいの被害があるだろうという見込みで組まれたと思いますが、これは以前も松江市で取り組まれてきた事業でしょうか、それとも上定市長が必要だと判断されたものですか。
(上定市長)少なくとも今回計上したものは、実際の被害状況を見て、災害の復旧自体は時間がかかると思っていまして、その中で緊急に対応する必要があるものについて計上しております。この土砂災害の、1件1件全てが分かっているわけではないですが、これぐらいの予算が必要であろうという見込額として計上しているものとなります。今回、緊急性を要さないものについては、予算計上を見送っているものもありまして、その対応は今度の9月議会のほうでご審議いただこうということで、準備を進めているところです。
(朝日新聞)パラリンピックについてですが、熊野大社で採火するというのは、今回初めてですか。
(上定市長)そうですね、今回、採火式というセレモニーを行うにあたって、どこがいいかと考えたときに、松江において火にゆかりのあるところというので熊野大社を選んだということです。私も57年前のことは調べていませんが、恐らく当時こういった採火式があったとは聞いてはいないので、初めてではないかと思っております。
(山陰ケーブルビジョン)ほかに質問はありませんか。以上で会見を終了します。
(上定市長)ありがとうございました。最初に申し上げましたが、お盆のシーズンで人の往来が激しくなるというところでの注意喚起、マスコミの皆さまにもぜひお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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