MATSUE起業エコシステムキックオフ

更新日:2023年02月01日

  松江市総合計画の中に織り込んでおり、起業、創業を支援する枠組みということで、これまでも取り組みを重ねてまいりました。今回、そのエコシステムの中核となるコンソーシアムの設立、そしてそれを記念する特別イベントを開催します。
  まず、この起業エコシステムですが、産官学金が連携し起業、創業や新しいビジネスの創出の循環、サイクルを生むための仕組みです。昨年度、このエコシステムをつくるため市内の実態調査などを行い、そこから構想を策定して、本年度、本格実施にむけて進めてまいったものでございます。
  これまでの取り組みは、まず、MIXというコミュニティーを立ち上げました。これはMatsue Innovative Community for Sustainabilityの略でございます。起業を志す仲間に出会える場、そして弁護士、弁理士、あるいは公認会計士などの士業の方、実際に既にビジネスをベンチャー企業、スタートアップ企業として立ち上げていらっしゃる方、ベンチャーキャピタルのような金融機関も含めて出会いの場を創出するということで、駅前に場所を設け、また、民間の施設を活用し、イベントやシンポジウム等を開催してきたところです。この中で、実はMIXPoCという、PoCと書きますが、プルーフ・オブ・コンセプトという、事業化の際によく言われる事業の実証を伴う、プロジェクトについても始めておりまして、実際に2社、CanvasとMondという会社がそのプログラムの中で、事業を実施しています。
  また、キラボシプロジェクトという、松江商工会議所の主催で、高校生、大学生などの新しいことにチャレンジしたい、起業したいといった方に、5万円を原資としてその事業を企画、運営していくというプロジェクトです。これは昨年から行っており、実際に経験のある方のアドバイスを仰ぎながら事業の企画、運営をしていくというものです。
  こういった取り組みを起業エコシステムという枠組みにおいて進めてまいりました。今回、それを確固たる形にすべく、コンソーシアムの設立という形で昇華したいと考えています。起業、創業、新たなアイデアの事業化を加速するための連携組織の設立ということになります。正会員とパートナー会員があり、正会員に名を連ねていただいているのは、産学官金、商工団体、教育機関、行政機関、金融機関などの19団体です。例えば松江商工会議所の会頭、島根大学の学長などの各機関のトップの方を中心に正会員として参画していただきます。
  このコンソーシアムの設立総会を1月31日に行います。先ほど申し上げたMIXの事務局も中に取り込む形で、そして今回、新たに顧問という方に就任いただきます。インキュベイトファンドというベンチャーキャピタルの代表パートナーで、現在、日本ベンチャーキャピタル協会会長の赤浦徹さんに就任をいただき、今後、このコンソーシアムあるいは起業エコシステム全体についてのアドバイス、ご意見等をいただきます。
  さらに、MIXのアドバイザー設置も考えています。起業や投資などの専門的な知見をお持ちの方にチャレンジャーの事業構想などについての助言、アドバイス、相談を受けていただけるようなアドバイザーの方に就任いただく予定です。
  また、地元企業との協業促進についても進めてまいります。地元企業や起業家などが集まれる場所の提供やPR、情報発信などにより、異業種間・産学官金などのスムーズな連携を実現していくプラットフォームになるものと考えています。
  1月31日に記念特別イベントを開催します。「MATSUE・グローカル・エコシステム~松江の夢が世界につながる~」というテーマで行います。先ほど申し上げました日本ベンチャーキャピタル協会の赤浦会長のほか、グループウエアのソフトウエアを提供されているサイボウズの青野社長にもお越しいただきます。また、一般社団法人社会変革推進財団の工藤七子常務理事には、モデレーターを務めていただきます。私も入らせていただく、このシンポジウムの中で松江の今後のこのコンソーシアムの運用、あるいは松江の未来、スタートアップをいかに地域の活性化につなげていくかといった話ができればと考えております。皆様のお申込みをお待ちしております。

この記事に関するお問い合わせ先

政策部 広報課
電話:0852-55-5125
ファックス:0852-55-5665
お問い合わせフォーム