市長定例記者会見議事録(全文)

更新日:2023年03月20日

松江市新庁舎第1期棟・供用開始

令和3年から工事を進めている、新庁舎の第1期棟のオープンについてです。5月8日の供用開始を予定しています。朝8時半から市民の皆さまに行政サービスを提供します。それに先立ち、8時からオープニングセレモニーを開催し、除幕式等を行いますので、ぜひ市民の皆さまもお出かけください。

第1期棟の概要です。免震構造の鉄骨造りで、地下1階、地上6階、高さが27.78メートル、延べ床面積が11244.9平米になります。最終的には、延べ床面積が2万6,000ぐらいになりますので、約40%部分が第1期棟としてオープンします。

少し細かいですが、第1期棟をご案内します。暫定的に仮設で配置しているところもあり、令和7年に全体が完成するときに、幾つか移すところもございますので、ご了承ください。

まず、1階部分は、利用者の多い市民課、保険年金課、そして子育て給付課を配置します。待合スペースから便利な場所に3つの金融機関のATMを集中配置します。また、壁面には現庁舎のロビーにある壁画を移設します。1階窓口業務の新たなサービスとして、「書かなくて済む窓口」、窓口で本人確認をした後に、職員がその内容を幾つか確認し、印刷した申請書に署名をするだけですむ、便利な手続を始めます。さらに、「窓口案内システム」も導入します。発券機で番号札をお取りいただき、自分の番号があと何番目かをモニターで表示するだけではなく、スマホ等からも確認できますので、一旦その場を離れ、自分の順番になりそうなときに戻ってくることも可能になります。

続いて、2階です。こちらも、利用者の多い、税務管理課、固定資産税課、市民税課、税関係の部署と、出納室を配置します。テラスに面した会議室もありますが、1期中は、一部、記者室として利用します。この会議室は、テラスに面した非常にいい場所になりますので、一般の方にも利用していただけるようなルールを今後検討してまいります。このテラス部分は、約600平方メートルの広さがあり、軒下が結構深くありますので、雨の日でもイベントの開催が可能で、この場所の活用方法については、検討を進めてまいります。

テラスを活用し、11月19日を「子育ての日」とし、イベントを開催します。この新庁舎だけではなくて、総合体育館も利用して、子供たちが楽しめるイベント、マルシェや、自然体験・スポーツ体験、謎解きウォークラリーと、職場体験などを計画しています。

そして、テラスを活用したイベントを市民の皆さまと一緒に考えてまいりたいということで、「新庁舎みんなのトライアル」という事業を企画し、今年の7月から民間事業者を募集します。新庁舎をこういうふうに利活用できるのではと、アイデアを出していただくだけではなくて、実際に新庁舎の一部を使ってもらい、2階のテラス部分、同じく2階の東会議室を使用しながら、にぎわい創出に向けた新庁舎の効果的、効率的な運用方法を探っていくというトライアルです。また、トライアルサウンディング、この7月に募集した民間事業者の方が実際にプレーヤーとなってトライしていただくということを、今年の8月から来年の1月まで予定しております。

3階部分です。3階は、事業者の方の利用が多い、資産経営課、契約検査課、新庁舎整備課、そして行政情報の閲覧ができる総務課等を配置します。議会の会派の控室、談話室、そして常任委員会室が設置されますが、市議会自体は5階ですので、ここは仮設となります。

4階には、市長室、副市長室、秘書課等を配置します。来庁される方に松江市を紹介する展示コーナーも設置する予定で、多くの市民の方にも見ていただけるようなスペースになることを想定しています。また、応接室には、多くの人をお迎えできるような、広めのスペースを確保し、モニターや音響設備も備えていますので、プレゼンテーションやウェブ会議も可能です。

5階です。市議会の議場になります。松江ならではというところにこだわりを置いており、壁面は手すきの八雲和紙での仕上げであったり、来待石を活用した巾木など、松江市議会らしい議場のしつらえにしています。さらに、傍聴席には、今回、親子傍聴席を設けております。お子さま連れの方も、子どもの声や泣き声を気にせずに、気軽に傍聴していただけます。

移転スケジュールです。ゴールデンウィークに入る4月29、30日に、主に窓口ではない課室が移転します。5月1日、2日、これは平日ですが、通常どおり営業します。そして5月3日から7日に、主に窓口のある課室が移転し、翌日の5月8日に第1期棟のオープンというスケジュールとなります。

新庁舎第1期のオープニングイベントとして、5月27日、新庁舎の見学会を行います。参加者の募集は、市のホームページ、市報などでご案内しますので、楽しみにお待ちください。また、マルシェと子どもの遊び場を、1日限りとなりますが、テラスに設置する予定ですので、こちらもお楽しみいただければと思います。

あわせて、この5月27日に旧庁舎ありがとうイベントも開催します。60年の歴史のある旧庁舎を見学ができるような形にし、メッセージボードを設置して、メッセージを書いていただく予定です。その他、「庁舎deアート」ということで、地元のアーティスト、高校生が、壁や床に作品を描くイベントも開催します。小さなお子さまにも楽しんでいただく予定です。議場では、コンサートの開催も計画しています。さらに、昭和37年当時の写真を、「懐かしの写真展」ということで展示します。イベントは5月27日ですが、旧庁舎の見学は5月24日から28日に行います。

行政手続のための庁舎ということだけでなく、市民の皆さまに使っていただける、楽しんでいただける、にぎわいの拠点にしていきたいと考えておりますので、皆さまからのご意見もお待ちしています。

「まつえDANDAN食べきり運動」

「まつえDANDAN(だんだん)食べきり運動」についてです。見慣れないキャラクターですが、「武者ムシャ君」といいまして、今回松江市で作ったキャラクターです。誕生日が10月30日、これは食品ロス削減推進法で定められている食品ロス削減の日になります。今、よく食品ロスという問題が取り上げられています。日本では年間、約500万トンの食品が廃棄されていると言われています。これは、毎日、国民全員がご飯茶わん1杯分の食品を捨てていることになります。食べ物を無駄にしているだけではなく、それを処理するのに多額の費用がかかり、地球温暖化の原因になる二酸化炭素の排出など、影響が出ている状況です。松江市としても、この食品ロスの削減に向けての取り組みを進めたいと思っており、今回、このキャラクターで皆さんにご協力をお願いしたいと考えています。

ちなみに、このよろいかぶとは、自分で食べたシジミの殻から自分で作ったもので、手にしているフォークは、奥出雲の親友からもらったもので、たたら製鉄で作られています。このお茶わんのマークは、玉湯の湯町窯で作ったマイ丼(どんぶり)になっています。今回この、まつえDANDAN食べきり運動協力店を募集します。食品ロス削減に取り組んでいる事業者さんに、この運動協力店として登録していただくと、市がその取り組みをPRすることで、食品ロスの削減を推進していくという企画です。この登録の要件は、松江市内で営業する飲食店、宿泊施設、食品小売店などで、2つ以上の取り組みを既に行っているか、計画しているということを条件としています。例えば飲食店ですと、小盛りのメニュー、ハーフサイズメニューを導入している、食べ残しを減らすための呼びかけ、持ち帰り希望者への対応、小盛りや食べきり割引、特典等があるかといったところです。食品小売店については、ばら売りや量り売り、少量パックによる販売、消費期限・賞味期限間近の食品や閉店間際の割引販売、食品廃棄物のリサイクルなどに2つ以上該当している事業者が登録の対象となります。登録していただいたお店、宿泊施設等は、松江市のホームページでご紹介します。今日から募集を開始し、随時受け付けてまいります。

そして、もう一つ、これから新年度を迎え、歓送迎会も増えるかと思います。この「30・10(サンマルイチマル)運動」というのをご存じでしょうか。宴会やパーティーなどで、開始30分間は、味わいタイムとして、まずは出来たての料理を楽しみましょう。お楽しみタイムで、料理を楽しみながら親睦を深め、最後の10分間を食べきりタイムとして、きちんと食べましょうというのが、30・10運動です。食べ残しを減らすことで食品ロスの削減に結びつけていく取り組みですので、皆さんもできるところから始めていただければと思っています。

「松江伝統芸能祭」

5年ぶりに松江伝統芸能祭を開催します。

この伝統芸能祭は、本市が誇る伝統芸能を市民・観光客の皆さまに知っていただく、伝える機会とするとともに、後継者となる人材を育てる、伝統芸能を継承し、つなげていく取り組みです。

3月12日に開催し、会場は松江テルサ、入場料は、前売りで、一般が1,000円、高校生以下は無料です。一般には前売り特典として、特産品の販売ブースで使うことができる500円分の商品券がついてきます。

11団体が出演し、演舞等を披露します。まず、「境港大漁太鼓」、これは、隠岐航路七類港就航と境水道大橋の開通の50周年を記念し、境港市からゲストとしてお迎えし、オープニングを飾っていただきます。その後、美保関町の関乃五本松節、本庄のしゃぎり保存会等が出演します。湯町のまがたま太鼓と子ども佐陀神能教室の子どもの団体による発表もあります。熊野大社の神事、西持田の亀尾神能、高校生と若手アーティストのコラボイベントの作品発表もあります。そしてまた、八束町、島根町からの出演、最後を飾るのがユネスコ無形文化遺産に登録されている佐陀神能の演舞となります。

今回、新しい取り組みとして、伝統芸能の活動を紹介するイベントを10時から開催します。先ほどの佐陀神能と西持田の亀尾神能の面、衣装の展示、松江市伝統芸能保護育成協議会の加盟団体の神事等での様子をパネル展示します。さらに、松江市鼕行列保存会の皆さんの鼕たたきの演舞、鼕たたき体験もあります。また、出雲そば、しじみ汁、和菓子、ぜんざいなどの特産品を販売します。

高校生と若手アーティストによるアートイベントは、松江北高校、松江商業高校、皆美が丘女子高校、立正大学淞南高校に参加をしていただき、地元のアーティストの方とコラボします。伝統芸能をテーマに作成し、完成した作品については、ステージで披露していただきます。

皆さまのご参加をお待ちしています。

水上交通モニターツアー

水上交通モニターツアー「船で結ぶ美保関の旅」のご案内です。

宍道湖を遊覧している、はくちょう号が初めて美保関の遊覧に出ます。「船で結ぶ美保関の旅」と銘打ち、3月21日に運航します。2月1日に運航のご案内と参加者募集をしたところ、多くの方にご応募いただき、募集は締め切っておりますが、メディアの皆さんにもぜひご参加いただきたいと考えています。

ツアーの目的は、松江の旅の高付加価値化です。「水の都・松江」と言われますが、美保関まで船で結ぶということで、水の豊かさを体感できる水上交通を組み込んだツアーとなっています。これが皆さんのおめがねにかなうようでしたら、旅行商品化を目指したいということで、旅行業の関係者の方にも参加いただきます。公募の40名のほかに、旅行業関係者など、総勢50名で旅行商品化の可能性を検証してまいります。

具体的なツアーの見どころですが、松江の中心部から美保関を水路で目指しますので、ふだんは味わえない光景を見ることができます。江島大橋などは、ベタ踏み坂とも言われますが、中海側から眺めることはないと思いますし、大根島の辺りを通り境水道大橋をくぐることになります。

美保関では、重要文化財美保関灯台を限定公開します。そして美保神社、美保館、青石畳通り等の歴史的なまち歩き、昼食もついています。行きと帰りのどちらかがはくちょう号で、どちらかがバス移動となります。

記者の皆さまにはツアーに同行し、取材をしていただきたいと考えています。今までにないような非常に魅力の高いツアーになろうかと思いますので、ぜひともご参加を検討いただければと思います。

マスク着用の考え方

この3月13日から、マスクの着用が個人の判断となります。これについての、今後の松江市としての運用についてです。

マスクについては、コロナ感染予防、あるいはインフルエンザの予防等も含めて、効果的とされる場面が、国から示されています。まず、重症化リスクの高い方への感染を防ぐために、医療機関を受診するとき、医療機関、高齢者施設などを訪問するとき、混雑した電車、バスなどに乗車するときに、マスクの着用を推奨されています。

また、ご自身を感染から守るために、感染症の流行期に重症化リスクの高い方が混雑した場所に行くときも、マスクの着用が推奨されています

症状がある方、検査が陽性の方、同居の家族に陽性者がいる方が、通院などのため、やむを得ず外出するときには、これはマスクの着用をお願いするものです。

マスクの着用に当たっての留意点ですが、本人の意思に反してマスクの着脱を強いるということがないよう、個人の判断を尊重するということが基本となります。また、事業者が、業務上の理由等によってマスクの着用を求めることは許容されます。

松江市におけるマスク着用の考え方ですが、まず、市役所に来庁される方は個人の判断にお任せします。マスクの着用を市から求めることはありません。一方で、市の職員は、当面、業務中のマスク着用を継続します。窓口等に設置しているアクリルパネルもそのまま設置します。

今回、マスク着用の方針が変わり、5月8日からは感染症法上の分類の見直しが予定されていますが、コロナウイルス自体が弱毒化するとか消滅するとかといったことはありませんので、基本的な感染対策の徹底というのは今後も引き続き心がけていく必要があると考えています。繰り返しになりますが、三密を回避すること、手洗いなどの手指衛生に心がけること、人と人との距離を確保すること、また、小まめな換気は、今後も引き続き取り組んでいただければと考えております。

質疑応答

(時事通信)市職員のマスク着用は継続ということですが、窓口業務にかかわらず、全職員ということですか。

(上定市長)はい、おっしゃるとおりです。特に感染リスクの高い方と接することがある窓口でのマスク着用が基本になりますが、市の職員の横の連携はかなり密にやっており、職員同士で接触する機会も多く、窓口業務を担当する職員にかかわらず、市職員全体として、当面、マスクを着用するという方針です。

(時事通信)いつまでというのではなく、当面継続するということですか。

(上定市長)今の段階で何月何日までということはありませんが、一つのタイミングとしてあるのは、5月8日に5類感染症に移行され、新庁舎に移るタイミングということで、市としても一つの大きなイベントになりますので、そういったところも一つ見据えて考えていきたいと思っています。

(島根日日新聞)新市庁舎で一番市民に関係のある1階の窓口業務についてですが、窓口に来た方が、まず発券システムで発券、書かなくて済む窓口に進むわけですが、従来のように書類を書いて手続を行うという流れもありますか。

(上定市長)この手続にかかわらず、デジタル化をできるだけ進めてまいります。得意でないという方もいらっしゃると思いますが、そういった方には職員がタブレット等を操作しながらやり方をお伝えしますが、通常の手書きの手続もできる形にしますので、市民の皆さまのニーズに応じた形でサービスが提供できる窓口を考えています。

(山陰中央新報)新庁舎に関連して、第1期が完了して、第2期工事が始まると思います。まだ物価の高騰は続いていますが、その整備費が今後増える見込みはありますか。

(上定市長)いつのタイミングで幾らという数字があるわけではないですが、可能性はあると思っています。資材価格の高騰は、今も続いている状態で、そういった動静もきちんと見ながら、必要なサービスが提供できる新庁舎にしなければいけませんので、できるだけコストの削減はしながらも、必要な設備は整えていくといった、両方を今後も考えていく必要があるという認識です。物価の高騰に伴って、さらに工事費が増加する可能性はありますので、その点も注視していきたいと考えています。

(山陰中央新報)はくちょう号の初の美保関遊覧の話で、令和5年度の当初予算で水の都の魅力を発信していくという発表がありましたが、それの一つに位置づけられる事業になるんでしょうか。

(上定市長)MATSUE観光戦略プランを先般、策定しました。その中でも、城下町と水の都というのは松江の当然大きな魅力ですので、そこをうまく広げ、商品化も図り、多くの方に来ていただくということを考えています。また、市民の皆さんに城下町・水の都の豊かさを知っていただく機会にもしていきたいと思っており、これは今年度の取り組みですが、その一環と言っても過言ではございません。

(NHK)新庁舎のところで、にぎわいを創出する拠点としたいとのことですが、このテラスでのイベントで人を呼び込みたいというお考えですか。

(上定市長)新庁舎の大きな特徴というのが、600平米の広いテラスになります。ここで、色々なイベントができますので、市でも考えていますが、できれば民間の皆さまからアイデアを出していただき、それを実行に移したいと思っていまして、既に2月の末から市民の皆さまと新庁舎の利活用を考えるワークショップを開催しています。新庁舎利活用アイデア会議を2回開催し、3回目も予定しています。そこで出てきたアイデアを一回消化し、また民間事業者の皆さんと一緒にやるトライアル事業では、にぎわい創出のための具体的なアイデアを実際に実行してみて、改善点もあるでしょうし、それを今後、引き続きやっていきます。テラスを中心に考えていますが、それ以外のところも含めて、色々なアイデアをいただいて、その実現の可能性を考えていくというスタンスで臨みたいと思っております。

(NHK)デジタル化というところで、職員の方の負担は減りますか。

(上定市長)新庁舎になったからすぐにということではなく、今も色々とデジタル化の恩恵を受けつつあり、電子決裁システムですとか、新しいものを幾つか導入しています。事務処理も実際に早くなっている部分がありますので、新庁舎のオープンも一つの大きなきっかけとして、業務の見直しを図り、それを効率化していく、そこにデジタル技術も活用してという文脈で考えていきたいと思っています。

(NHK)東日本大震災から12年ということで、原発事故からも12年たちますが、今、島根原発の再稼働の手続が進む中で、市長として教訓と思うところ、12年という年月をどう感じていらっしゃるのかをお願いします。

(上定市長)私も市長に就任してから、改めて福島を訪ね、あの凄惨な原発事故が二度と起こることがあってはならないという気持ちは新たにしておりますし、その気持ちに今も変わりはありません。

先般も原子力発電所環境安全対策協議会を開催し、そこで防災計画の見直しなどを図っています。今年度は、令和元年度以来となる避難訓練も行い、初めての自家用車での避難訓練もすることができました。計画をつくって終わりではなく、その改定、見直しも含めてですが、実効性を高めていくことが必要だという認識を強く持っていますので、今後も引き続き市民の皆さんから意見を聞きつつ、また、市独自の防災訓練、避難訓練というのも今後考えていく方向ですので、そういった中で、実際の実効性を高めるための、不断の努力を重ねていきたいと考えています。

3月11日を迎えるに当たって、教訓とすべき福島の事案を忘れることなく、しっかりと肝に銘じ、そういったことが絶対に起こることがないように進めていかなければならないと考えています。

(読売新聞)島根スサノオマジックのホームアリーナ問題に関して、現在、松江市総合体育館は基準を満たしておらず、こちらの改修等について、現在のところでの市の考え方をお示しください。

(上定市長)島根スサノオマジックがこの松江市において非常に重要な存在になっており、市民が誇るべき存在になり、この松江の、スポーツを起点としたまちづくりを進める中で欠かせない存在になっているという実感は持っています。これまでどおり松江市を本拠地として新B1で戦ってもらえるように手当てをしていくことが必要だと思っています。その方法については、検討を重ねているところでして、ある程度の方向性がまとまったところで皆さんにもお示ししたいと考えています。

(読売新聞)バンダイナムコ、島根スサノオマジック側とは、もう既に協議は進んでいますか。

(上定市長)随分前から直接、色々な話をしており、どういった形が最良なのかということを探っているところです。

ただ、新B1基準への対応について、時間があまりないと認識しており、スピード感を持って臨まなくてはいけない

というところも、島根スサノオマジック、あるいはバンダイナムコ側とも話をし、共有しているところです。

(読売新聞)2024年10月から新B1のリーグが始まるということですが、そこに間に合わせようと思うと、本当にスピード感が大事だと思いますが、いつまでにこうしたいとか、そういうお考えはあるますか。

(上定市長)その新B1基準がどういう形で適用されるのかも、まだ完全に固まっていないところもありますが、施設の話になりますので、資材調達も非常に難しい環境というのもあって、きちんと時系列スケジュールをうまく組んだ上で、取り組まないと、間に合うものが間に合わなくなる状況も考えられますので、スピード感を持って検討を進めてまいります。

(読売新聞)来週あたりから、市内の小・中学校でも卒業式が始まると思います。小・中学生の卒業式のマスク着用に関してはどのようなお考えを持っておられますか。

(上定市長)3月13日からの運用ですが、個人個人の判断が必要だと思っていますので、市民の皆さんが、学校に限らず、その場面に応じて判断していただく必要があると思います。一方で、特に卒業式は、一生に一度しかありませんので、極力コロナ前と同じような形が望ましいと考えており、そのために、例えばコロナの感染防止の対策を取りながらも、できるだけ顔を見せる形で卒業式を迎えられるような、そういった工夫は必要と思っています。

(読売新聞)松江市、あるいは松江市教育委員会から、各校に対して式の間もマスクを着用するようにといったことの通達はされないということですか。

(上定市長)全体としての考え方を整理した上で、教育委員会から、混乱が生じないように、場面によってマスクをつけるつけないという判断も含めて申し上げていく必要があると思っています。

(読売新聞)去年よりは顔が見られる卒業式になりそうな予感がしますが、実際に出席する保護者や生徒には、マスクの着用が個人の判断であるということを踏まえた上で、どういったスタンスで式に臨んでいただきたいですか。

(上定市長)一生に一回の卒業式ですので、参加する方が気持ちよく出席できる環境が必要だと思います。松江市としては、個人の自由、裁量に委ね、皆さんがマスクを外したいという気持ちに駄目と言うつもりはありませんので、前向きに今回の卒業を迎え、次のステップを踏み出せるような環境が整備されることを望むところです。

(読売新聞)市議会の一般質問で、議員が質問されると、市長が答弁に立たれる場合もあれば、各部長さんが回答する場合もあります。そのすみ分けといいますか、どういう基準で判断されているんですか。

(上定市長)明確な基準あるわけではなく、慣例的なところもありますが、各会派の代表質問については市長が答える形にしています。各議員からの質問について、例えば代表質問で既にお答えしているものについては、担当部長の場合もありますし、例えば計数的なものなどは担当部局から答えたほうが正確性もありますので、一つ一つの質問ごとに判断しています。

(読売新聞)代表質問は基本的に全て市長が答弁されるというのは、どういう判断があってでしょうか。

(上定市長)今までの慣例を重んじているというところもありますが、各会派の代表の方から、その各会派のご意見を取りまとめた上で質問していただいているので、重く受け止める必要があるという思いもあります。代表質問ということに重きを置いて、私のほうから全て回答することにしております。

(読売新聞)一般質問、初日、2日目、3日目と見ていて、2日目、3日目は市長が登壇される回数や時間が少し少ない、市長の声をもう少し聞きたかったといった声も一部あると思いますが、いかがですか。

(上定市長)私が答えるべきものは、答えるようにしています。各部長が何を答えるかということを私が当然把握している必要はありますし、各担当部署において責任を持って進めてもらいたいという思いもあります。私が答えるか、部長が答えるかということが、意味合いを持つとは思っておらず、むしろ自分の担当としてしっかり信念を持って、意識高めてやってくれるということで、悪いことではないと思っております。

(読売新聞)パートナーシップ制度についてですが、その検討状況はいかがですか。

(上定市長)パートナーシップ制度自体の検討を今進めているところで、県のほうでも検討を進められており、県からも検討して欲しい項目として出てきているものもあります。県からの話がある前から、検討は始めていましたので、県の制度のつくりつけがどうなるかということも併せて、違う運用にならないような形で調整はしながら、導入に向けての検討を進めているところです。

(山陰中央新報)まつえDANDAN食べきり運動のことで、このタイミングで実施するのは、市内で食品ロスが増えている状況などがありますか。

(上定市長)食品ロス自体の市内の増減は把握できていませんが、3月13日のマスク着用の変更や、5月8日の感染症法上の位置づけの変更など、とコロナに対する取り扱いがまず変わってきています。また、年度末を迎え歓送迎会も増えてくるといったところがあります。今後、飲食を伴うイベントや宴会が増えることが見込まれているタイミングで、食品ロスの問題について、一つギアを入れ替えてというか、松江市として、食品ロスの削減の取り組みの方針を打ち出したところです。

(山陰中央新報)今月の10日に、中電に2号機の運転差止めの仮処分の申立てを市民の方がされると思います。それは一つの、不安の声の代弁なのかなと思いますが、市長は、その訴訟に対して、どう受け止められていますか。

(上定市長)その訴訟に関してのみということではないですが、中電のほうで信頼を損ねるような事象があった場合、市民の皆さまからの率直な疑問だとか不安に応えていただく必要があるという認識を持っています。市のほうでは、安全対策協議会のような機会に、中電に必要な説明を果たしていただくといったことはあろうかと思います。市民の皆さまが原子力発電所の再稼働に当たって、中国電力が安全に、安心に運行できるのかどうかという疑問を持たれる局面があるとすれば、それは松江市としても中国電力に対して、あるいは原子力規制委員会等に対して、厳格な審査、適切なオペレーション・運営の申入れを必要に応じて継続して行いたいと考えています。

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