「こども家庭センター」の新設

更新日:2023年04月11日

4月1日に「こども家庭センター」を設置します。

現在、松江市は、妊産婦や乳幼児に関する相談を受け付ける「子育て世代包括支援センター」と児童虐待など困難を抱えた家庭に対応するための窓口である「子ども家庭総合支援拠点」の2つを、役割を分担する形で持っています。2つに分かれており、ワンストップ化されていない面がありましたが、市民の皆さまによりよい行政サービスを提供する観点から、この二つを統合して、「こども家庭センター」を新規に設置します。全ての妊産婦、子育て世帯、子どもに対しての相談支援を行う機関となります。

このこども家庭センターは、児童福祉法の改正により、来年の4月1日から各市町村に設置が努力義務化されます。それを松江市では、子育て支援、子どもに対する支援を充実させるため、1年前倒してこの4月1日に設置するというものです。

統計データによりますと、児童虐待件数の推移、虐待を受けたという届出の受理件数が、松江市は令和元年は113件とこの5年間で一番多かったですが、そこからは徐々に減り、令和3年は54件となっています。一方、全国では平成29年に13万件だったのが、令和3年には20万7,000件と、右肩上がりの非常にゆゆしき状況にあります。こういった状況に陥らないため、対応窓口を一本化するということが狙いの一つとしてあります。

また、被虐待者の年齢を見てみますと、年によってばらつきはありますが、就学前の子どもが虐待の対象になっているといったことも見受けられ、虐待の予防には早期の支援が重要であるといった観点でも、対応窓口についての設置を検討しました。

虐待の予防には早期の支援が大切で、妊娠期からのサポート、不安や疲れを産後ケアで解消、乳幼児健診で兆候を発見、親子を孤立させないなどの、母子保健事業との連携が重要です。例えば子育てに疲れた、子どもを叩いてしまいそうなときに、保健師や助産師などの専門家による相談を受けることで、サポートにつなげることができます。相談窓口を一本化することで、相談する窓口が分かりやすくなり、早期の支援によって虐待の予防につながるといった効果を期待しています。

設置場所は、松江市立病院の隣の保健福祉総合センターの1階になります。開設日は、4月3日月曜日からとなります。どんな相談でもお受けしますので、ぜひご連絡をいただければと思います。よろしくお願いします。

この記事に関するお問い合わせ先

政策部 広報課
電話:0852-55-5125
ファックス:0852-55-5665
お問い合わせフォーム