質疑応答

更新日:2023年05月22日

(NHK)書かなくて済む窓口について、これは例えば県内、全国での導入実績などを把握されていますか。

(上定市長)数の把握はしていませんが、同じような取り組みをしているところはあります。我々もデジタル化の恩恵をできるだけ市民の皆さんに還元したいという思いがあり、そういった先行事例についても調査し、滞りなく行政手続サービスが提供されているということを確認した上で導入しています。

(NHK)都市再生推進法人の募集について、松江市や県内での推進法人の認定事例はありますか。

(上定市長)昨年の12月時点で全国の68自治体で107団体が指定を受けている状況で、松江市ではまだ指定をしておりませんので、今後パートナーとなっていただく方を大々的に募集をしていきたいと考えています。

(NHK)県内でありますか。

(上定市長)県内でもないと思います。

(NHK)昨今のAIチャット機能のChatGPT、農水省や西村大臣が何か公務への利用などに積極的な意向を示しておられます。松江市でもかなりの行政文書の作成や議会答弁の作成など多々文書作成業務があるかと思いますが、ChatGPTの利用についてはどのように捉えていますか。

(上定市長)今検討しているところです。例えば横須賀市さんが、これは行政サービスというより庁内の手続等の要約版の作成に活用すると表明されてるところは目にしておりまして、庁内でもそういった活用の在り方について指示を出しているところです。一昨年来事務の合理化についてはいろいろ進めていまして、例えば会議、審議会等の議事録の自動作成など幾つかは実施できています。先日は、民間の事業者に来ていただき、行政サービスを効率的にデジタル技術で補うデモンストレーションを行っていただきました。ChatGPTもその一つとして捉えたいと思っておりますが、行政サービスを市民の皆さんに提供する際の安心、安全性は当然欠かすことはできませんので、そういったところも確認しながらやっていきたいと考えています。

(NHK)市長としてのその検討というのはかなり前向きな、使えれば使いたいというニュアンスですね。

(上定市長)行政事務の効率化などが、信頼感の向上につながるような形でいかに使いこなせるかということはまずは検証していきたいと思っていますし、うまく使いこなせるようであればできるだけ早めに、検討は進めていきたいと思っています。既に松江市で取り組んでいるものとして「子育てAIコンシェルジュ」というのがありまして、特に子育て世代の方がLINEで友達の登録をし、任意の質問にAIが自動的に答える、AIチャットボットという機能を使っており、今2,000人ぐらいの方に登録していただいています。

(中国新聞)松江水郷祭について、この有料観覧席を増やすという方針自体は今年度だけではなくて昨年もそういった動きがあったかのように記憶していますが、昨年の時点では国交省出雲河川事務所からの護岸の占有許可というところで有料観覧席を増やすことができなかったという結論だったかと思いますが、今年はどのように国交省とやり取りをしてクリアされたんでしょうか。

(上定市長)国土交通省が後ろ向きである印象は持っておらず、我々と膝詰めでできる方向で何が課題なのかというような整理をしてくれています。話合いの機会というのをどんどん増やしていまして、具体性のある花火大会のやり方、湖岸の使い方を検討していく過程において、お互い折り合えるところが見えてきたというところがあります。もちろん公共空間なので、誰もが自由に使うことによる弊害、公共的な場所が通れなくなるとか一時的に通行止めとなるので利便性を損なうといったところをクリアする必要がありますので、使用する範囲や、その際のルールを昨年から話をしています。非常に協力的に話も聞いてくださっていまして、その中で河川管理上あるいは湖を管理していく上で問題のない形でできるだけ使う方向で考えていただけていると認識しています。

(中国新聞)では社会実験として開催するから許可が出たということではなく、話合いの結果というところですか。

(上定市長)今回は社会実験という前提の下で行いますので、来年もこのままの形でできるということではありません。社会実験というのを前提として今回取りあえず開催し、混乱が生じないかどうかの実証、その確認を経た上でまた来年へつなげていくというのは共通の認識になっています。

(中国新聞)今回規模が大きくなるということで有料観覧席と発数も過去最大になるかと思います。地域活性化ということで観光客への波及効果も狙っておられるということですが、例年以上に多くの人が訪れると見込む場合、例えば駐車場は臨時のものを用意するなどの方針はありますか。

(上定市長) 毎年水郷祭のときには臨時の駐車場も含めて用意しています。また、バスでのピストン輸送といったことも併せて考えています。たくさんの方に来ていただけることを見込んで、混乱が生じない形、当然ですけど警備も含めて安全が確保される形のプランを今検討しています。

(中国新聞)臨時駐車場の規模、例年よりも多く用意するとか、今まで使っていないところを駐車場として活用するなどの案は今のところはないということですか。

(上定市長)今、検討しているところです。まだ最終的に決まっていませんが、混乱が生じないように最大限の努力はしていくという方針で検討を進めています。

(中国新聞)ワークショップや説明会、意見交換会を開催されたということですが、物価高騰だったり例年並みの規模で開催するにしても経費がかさむ状況の中でさらに規模を大きくして、先ほどピンチはチャンスというお言葉がありましたが、今までは無料で見れていた人が同じ場所で見ようと思ったら5,500円ないしそれ以上の金額を払わないといけないという、経費がかさむ中で規模を拡大していくというちょっとベクトルが反対を向いてるような気がします。それについて市民がどう理解をしているのか、市民への説明がもう十分されているのかというところについて市長のお考えをお聞かせください。

(上定市長)説明の機会は多々設けさせていただいたつもりではありますが、実際いろいろな意見をいただいています。意見募集されている新聞もありますが、そういった意見も踏まえた上で一番市民の皆さんにとっていい形というのは、今の時点で100%もうこの形でずっと未来永劫やっていけるというのが定められているわけではないので、逆に言うと、市民の皆さんの意見をいただき、それを踏まえた上で次年度どうしていくかということを考えていきたいと考えています。

今回、無料で観覧できるエリアというのもかなり拡充している部分もありますし、全席有料化といったことではありません。有料化しているところ決して安い金額ではなく採算も考えて持続可能なものにしていくということになります。有料のスポットについてある程度の需要が見込めるのではないかというのは、昨年度も有料観覧席のニーズが相当ありまして、それに応える形の数は出せていない状況もありました。昨年と同じ形でやると収支が合わず開催ができない状態になってしまうんですね。市民のための伝統的な花火ですので、継続していくということをまずは一番の目的としています。それをするに当たって、市民の皆さんのご意見も聞きながら一番いい形を模索しているところで、現段階ではこの形でするのがベストだという認識の下でまずはやらせていただいて、その上で反省すべき点をさらにブラッシュアップしてまた次年度以降の花火大会を持続可能なものにしていくというのが今の時点の状況ということになります。

(読売新聞)今日の水郷祭に関する内容は、いずれも決定事項ではないという理解でよろしいですか。

(上定市長)そのとおりです。5月8日に推進会議が開かれて、そこで2023松江水郷祭の開催の内容が決まることになっており、現段階で推進会議で検討がなされていることについての最新の状況についてお話ししてるということになります。

(読売新聞)有料観覧席の増設や、花火の発数を増やすなどは、今のところ本決まりではないという状態ですね。

(上定市長)厳密に言うとそうなります。今までのワークショップ等での説明と内容が変わってきているわけでもありません。この内容で推進会議に諮られていくものという認識を持っています。

(読売新聞)推進会議には松江市も参加されていますが、今日お話しいただいた内容というのは、推進会議としてというよりは松江市としてはこうしたいと考えていますという理解でよろしいですか。

(上定市長)そうです。松江市として、こういった開催方針になぜ至ったかということを説明させていただきたかったということです。5月8日の推進会議の前の定例記者会見は今日が一番近いということと、推進会議でこういった議論がなされた上で5月8日以降にその方針が皆さんに発表されると思います。その前にあらかじめ松江市のほうからお話をしておきたかったという趣旨でお話ししました。

(山陰中央新報)新庁舎のテラスの利活用で、水郷祭では実験的な意味ということで、来年以降、一般開放するかどうかは今回の結果を見てということになりますか。

(上定市長)そうですね。今の時点で考えているのは今年の水郷祭でどのように新庁舎テラスを活用するかというところまでですね。その結果を見た上で、来年度以降については考えていこうと思っています。

(山陰中央新報)一般公募タイプはアンケート調査をされるとのことですが、どういうことを聞かれますか。

(上定市長)いろいろなカテゴリーで使っていただこうと思っていまして、例えば家族で使うときにその使い勝手として、いわゆる桟敷席と言われるような囲みを設けてその中で見ていただくのがいいのか、椅子を並べる形がいいのか。また、イベントも考えていまして、フォトコンテストをやるのがいいかなどの提案をするに当たって、実際に経験していただいた方にモニターとしてその調査に協力していただくというものです。

(山陰中央新報)7月から庁舎全般の利活用については、実際に使ってみてどうかという取り組みをされることの一環ですか。

(上定市長)今年の2月、3月のところでも市民の皆さんから具体的な利活用のアイデアを出していただいています。それに基づいて、この新庁舎みんなのトライアルというのは実際に民間事業者の方に新庁舎のテラス部分等を使っていただいて使い勝手を確認したり、参加者や市役所に訪れる方の反応を確認して、その事業内容の検討を行います。新庁舎は令和7年が最終的な全体の完成になりますので、それまでに市民の皆さんににぎわい楽しんでいただけるような形をつくっていきたいと思っています。

(山陰中央新報)市長としては、観覧場所の一つとして根づかせたいというような思いはお持ちですか。

(上定市長)水郷祭は大きなイベントですので、公共施設だからということで利用しないのはもったいないので、きちんと活用される場所だと思います。水郷祭のときだけではなく、通常の市役所というと行政手続があるときにだけ行く場所。市役所職員のオフィスビルという少し冷たいイメージもあると思いますが、それだけではなくて市民の皆さんが集まり、楽しんでいただけるような場所が新しい市役所の理想像だと考えていますので、その一環として水郷祭のときの利用というのも考えていきたいと思っています。

(山陰中央新報)募集人数は検討ということですが、2階から4階まで入るということで規模感的にはどのぐらいを想定しておられますか。

(上定市長)無理やり並べると何百席かは確保できます。ただ、少し余裕を持った形にしていきたいと思っています。具体的な数字はお答えできませんが、2階部分だけで600平米はありますので、実際に椅子を並べるなりして検証していきたいと思っています。

(朝日新聞)水郷祭は1日に何人ぐらい来るイベントですか。

(上定市長)昨年2日間で40万人とのことです。今年何人ぐらいの方が来るかはわかりませんが、2万発ということになると、西日本最大級の大きな花火大会であるという訴求の仕方はできるかと思っています。

(朝日新聞)1日当たりおおよそ20万人となると、有料観覧席が1万人ということは20分の1が有料ということでよろしいですか。安くもないお金を払う仕組みになっていくのでしょうけども、大部分の人はただでも見れるという前提なのか、お金払わないとなかなかいい場所で見れないなということなのかがいかがですか。

(上定市長)今までと開催の形を変えますので、無料で見れるエリアが広がることは間違いないです。有料の観覧席も実際今回広げていく形になりますし、昨年も早めに売り切れたというところでニーズも相当もあります。1万の席数が適正かどうかも分かっているわけではないですが、今の段階では1万でも売り切れるだろうということを想定した収支にしていまして、1万が多いのか少ないのかというところは調整をしていく必要があると考えています。

(TSK)例年だと1万発で1時間ぐらいの時間だと思いますが、その辺りの変更はありますか。

(上定市長)これもまだ検討の過程ですが、むしろ1時間を少し短くすることをいろいろ議論しています。かなり迫力がある時間と、途中でちょっとなぎのときもありますので、それも時間的には集中することでさらに魅力を高めていくこともできるのではという仮説もあって、時間についても工夫の余地があるのではということで検討を進めています。

(TSK)今、市長がおっしゃったことは、推進会議でおおむね合意を得られている話ということですか。

(上定市長)5月8日までそんなに時間があるわけではないのですし、詰めて検討を進めておりまして、今日お話しした内容というのはその推進会議が今考えていることと大きく変わってくることはないという認識です。

(TSK)みらチャレについて、上定市長も特別アンバサダーに就任されていますが、特別アンバサダーとしてどういったことが貢献できるかということと、あと2期生への期待をお願いします。

(上定市長)私もキラボシプロジェクトなどで関わり、コメントもさせていただいてます。もちろん市長として松江市がこうありたいということについて若い方に知っていただくというのも一つの使命だと思っていますが、今までの自分の経験上、ベンチャー企業に対する融資、投資等もやっておりましたので、具体的にこういう要素がないとなかなか成功に結びつかないという勘どころは幾つか持っているつもりなので、高校生の皆さんがチャレンジすることがすごく重要だと思います。失敗を恐れずに新たなことをやってみるという気持ちを大切にしていく。一回駄目になってもまた別のプランを考えればいいというようなある種の割り切りの部分とか、そういったことについて私が経験を踏まえてお話しできることがあるのではないかなと思っています。アントレプレナーシップ教育と言うとすごく硬いですが、欧米などでは相当一般化していまして、サラリーマンをめざしていくのと同じように起業家をめざしていくという夢が子どもの頃から語れて全然問題ないと思うんですね。そういったチャレンジができる松江にすることを念頭に置いて「夢を実現できるまち 誇れるまち 松江」というのを総合計画の中の一番上に掲げておりますので、ぜひ若い方々に手を挙げていただいて2期生としてエントリーしていただきたいと思っています。

(読売新聞)水郷祭の新庁舎テラスの活用に関して、観覧場所が新庁舎テラス2・3・4階となっています。テラスは2階から5階にあり、通常時は2階しか入れないと思いますが、改めてその2階から5階まであるテラスのうち2階しか取りあえず入れないということに対する市長の考えと、こういったイベント時には開放するということはどういうお考えでされるのかということをお尋ねしたいです。

(上定市長)3階、4階部分については通常時には一般の方は入れないということにしています。ただ、こういったイベントがあるときに、せっかく一等地のロケーションがあるので活用しないのはもったいないという認識を持っていまして、3階、4階部分についてもイベントのときには通常の運用の原則を変えて、可能な限り開放することを考えています。今後、2期工事が始まり、それとの兼ね合いもあって、3階、4階部分のテラスを開放していくには、安全が確保できるかどうかというようなところもあってそれも検討を進めています。

(読売新聞)最終的には2階から5階全部入れるようになるりますか。

(上定市長)今のところは、まだ分からないです。安全管理上の問題もありますし、今は階段も仮設でつけている部分もありますので、それが実際出来上がったときにどれぐらいの安全性がしっかり確保できてるのかということを確認した上でになります。

(読売新聞)我々報道陣もこの前内覧会で入らせていただきましたが、市長室の外がすぐがテラスになっていて、ロケーションがいいと思うのと同時にこの前岸田首相の襲撃事件などもありましたが、警備上はどう思われますか。

(上定市長)私自身だけでなく、市民の皆さんが市役所庁舎を利用して危ないと感じられれば当然にぎわいの拠点には得ず、安全性が確保されるようにしなければならないと思いますので、今後運用もしながらですが、そういったところ懸念があれば払拭すべきと考えています。

(毎日新聞)今年の夏の水郷祭の開催に当たって、松江市の支出は例年より増えますか。

(上定市長)市の財政事情が厳しいところもありまして、増やすことが難しい状況ですので、議会で認めてもらっているのは、去年と同額の水準です。

(毎日新聞)特等席だと思われるような部分がほぼ有料になると思います。それに伴って市民の方から残念だというような声も上がってくると思いますが、市長の個人的な意見として今回の開催の方針についてどう思われますか。

(上定市長)単刀直入に言えば開催したいです。松江水郷祭は松江市民にとって欠かせないお祭りになっていますので、開催したいです。開催するための方法をこれまでずっと考えてきて、その一番いい形、集大成が今日お話しした形です。ただ、これが最終的に一番いいものかどうかは検証した上でまたさらにブラッシュアップしていく必要はあると思いますので、水郷祭を開催するためのすべを明らかにして、それができるだけたくさんの方に満足していただけるようなそういった形にするのが私の使命だと思っています。

(読売新聞)新庁舎テラスの愛称コンテストもされる予定ですか。

(上定市長)その予定です。市民の皆さんに来ていただける、ハチ公前じゃないですけど、何か愛称があってあそこに行こうよって思っていただける場所にしたいと思っていますので、愛称は必要だと思っています。

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