市長定例記者会見議事録(全文)

更新日:2023年06月08日

令和5年5月臨時会 提出案件

5月17日開催の松江市議会の臨時会にお諮りする予算案と人事案についてです。

令和5年度の第1号の補正予算となりますが、全体が9億4,090万円となります。内容としては、新型コロナウイルス感染症及び原油価格・物価高騰対策に関する国からの給付金についての予算で、2項目ございます。財源については、国の支出が7億9,063万円、残りは財政調整基金という市の財源1億5,027万円を利用する予定で考えています。

まず、1つ目が、住民税非課税世帯に対し、1世帯当たり3万円を給付するものです。電力・ガス・食料品等の価格の高騰による負担の増加を踏まえ、特に家計への影響が大きい住民税非課税世帯に1世帯当たり3万円を給付します。対象となるのが、住民税の非課税世帯、令和5年の1月1日時点で該当する世帯となります。そして、同様の事情にあると認められる、いわゆる家計急変世帯も対象となります。令和4年度も1世帯当たり5万円を給付していますが、それと同じ対象となります。事業費の内訳と対象世帯の見込みですが、2万750世帯に3万円ということで、6億2,250万円という給付事業費を想定しています。また、事務費を5,000万円計上しています。給付スケジュールは、7月に確認書を送付し、その確認書を申請用紙として受け付けます。給付開始が8月、給付の終了を11月頃と予定しています。

2つ目、低所得の子育て世帯に対し、児童1人当たり5万円を給付するものです。これも令和4年度にも実施しています。食費等物価高騰に直面し、特に影響を受ける低所得の子育て世帯に児童1人当たり5万円を給付します。対象者は、来年の3月31日まで、高校生あるいは同じ年齢にある、高校生までの児童となります。障がい児の場合は20歳未満となります。そういった世帯のうち、1.低所得の独り親世帯ということで、令和5年3月分の児童扶養手当の受給対象となっている世帯と、その他低所得の子育て世帯として、1.以外の令和4年度住民税非課税の子育て世帯が対象となります。国の財源で支給される対象には令和6年の3月1日以降に生まれた子どもは対象にならないので、市の単独の財源で手当てをすることを予定しています。給付額は、児童1人当たり一律5万円、給付見込み児童数として5,065人を想定しています。スケジュールは、5月末時点で、3月分の児童扶養手当の受給対象者については、申請なしで支給する予定です。同じく令和4年度の子育て世帯生活支援特別給付金の受給者についても申請は不要です。こういった制度があることを周知し、これ以外で対象となる方についても随時受け付けてまいります。以上が今回の補正予算となります。

次に、松江市副市長の選任についてです。

現在副市長を務めています能海広明副市長の退任を予定しています。昭和52年に松江市に入庁し、産業経済部長、政策部長等を歴任して、平成25年の5月から副市長の職に就いておりました。今回、副市長の在任からちょうど10年に当たるということを一つの節目にいたしまして、退任の申し出があり、5月31日の退任を予定しています。 能海副市長は、10年にわたり副市長として非常に大きな功績を残していただきました。市政運営の要として、その推進に尽力され、市議会、自治会などからも大きな信頼を得て、庁内外においての調整力を発揮し、私にとっても、右腕として非常に有能な働きをしてくれたものと思っています。また、俳句を詠んだり、関乃五本松節を歌われたり、スポーツでは、以前ラグビーの島根県の代表選手でもありました。趣味の登山では、日本百名山を90座近く登られ、そういった文化、あるいはスポーツの造詣の深さを生かして、松江のまちづくりに尽力されました。具体的に幾つか功績を上げると、平成27年の松江城の国宝指定に向けた動きの中で、相当大きな推進力となってサポートしていました。また、10年半前に開館した中村元記念館、このときにも、場所の選定・調整から、かなり大きな力を発揮してくれています。そして、台北市との交流は、もともと大根島のボタンを出展したところから始まっていまして、そのスタートにも尽力しました。いわゆる農水商工連携を推進する協議会の設立等に力を尽くしています。また、「Ruby City MATSUEプロジェクト」という、プログラミング言語Rubyを中心に企業立地を進め、産業振興を図っていくといったところも主導していました。愛知県の大口町等との姉妹都市連携についても、能海副市長が起点となっています。能海副市長の尽力に感謝をするとともに、今後も新しい副市長の指導、アドバイス等も仰ぎたいと考えております。

新しい副市長の候補として提案するのが、現在の理事、山根幸二です。山根理事は、昭和61年に入庁し、平成25年以来、産業観光部、産業経済部、政策部長、昨年の4月から理事という職に当たってもらっています。政策部長が庁内横断的に各部を取りまとめる仕事ということで、部長よりも一つ視野の広いレベルで物事を捉えてもらいたいということもあり、理事(政策部長)ということで、今、活躍してもらっています。この4月には定年退職の年次ではありましたが、勤務延長ということで引き続き理事(政策部長)を担ってもらっていました。非常に人柄は温厚で、ユーモアもあり、統率力がありリーダーシップを発揮して職員を取りまとめる力もあるということで、市議会のほうに副市長候補者としての提案を考えているところです。ちなみに趣味は漫画鑑賞、サッカー観戦と、好きな食べ物はラーメンで2週間に一度は食べ歩いているということです。

脱炭素先行地域として選定!

  脱炭素、カーボンニュートラルの取り組みを松江市はずっと進めてきましたが、今回、環境省による脱炭素先行地域に選定をされましたので、ご報告します。

この度、環境省が実施した「第3回脱炭素先行地域」の公募に応募しました。第1回目が去年の4月で、全国で26件採択され、第2回は去年の11月、実はこのときに松江市も応募しましたが、採択されたのは20件で、選から漏れました。この4月に58件の提案があり、松江市も含む16件が選定されています。島根県内では、邑南町が第1回に選定され、県内では本市が2例目となります。

この脱炭素先行地域については、民間事業者の皆さん等と一緒に提案をするスタイルを取っています。今回選ばれた16地域の中では一番多くの民間事業者と組んでいるところが特徴的です。こういった事業者さんと実際の申請に当たって膝詰めで、どういう脱炭素の取り組みを進めていくのかという具体的な話を随分時間をかけて調整をさせていただきました。これまでもカーボンニュートラルに係る協定等を締結している企業が中心となり、「国際文化観光都市・松江」の脱炭素化による魅力的なまちづくり、カーボンニュートラル観光を起点として始めていくことを提案のタイトルにしています。ですので、JR、日本旅行にも入っていただき、観光という観点で、市民の皆さんと観光資源に対するカーボンニュートラルを進めていき、また、世界にも訴求していくような取り組みを申請しました。

国が2030年度までに民生部門の電力消費に伴うCO2の排出の「実質ゼロ」をめざす取り組みを進めています。そのために、少なくとも全国で100か所の脱炭素先行地域を選定していくというのが、昨年来の動きです。各地域において、地方公共団体、民間事業者、金融機関が中心となって脱炭素のための事業を現在実施しておりまして、それを、環境省をはじめ国が積極的に支援しています。農村、漁村、山村、離島、都市部の街区など、いろいろな地域における地域課題を脱炭素に向けた取り組みによって解決し、住民の暮らしの質の向上を併せて実現するものです。

松江市の提案では、「国際文化観光都市・松江」を象徴する存在である国宝松江城・周辺エリア、松江しんじ湖温泉エリア、玉造温泉エリア、そして美保関町エリアという、観光エリア4つについて、具体的な脱炭素のための取り組みを上げています。再生可能エネルギー由来の電力の供給による脱炭素化の推進、温泉宿泊施設の給湯機器の省エネ仕様への転換、温泉の排熱源としての活用、「世界中から人が集まる」持続可能な観光の実現、世界から選ばれるカーボンニュートラルツアーを企画し、他の観光都市と差別化を図るといった取り組みを通じて「住んでよし・訪れてよし」の観光都市をめざします。

5か年の計画を立て、具体的に取り組むとともに、脱炭素に向けた情報発信、学習機会・相談体制の充実なども併せて図ってまいります。

そのための一つの取り組みとして、6月13日に「はじめてのGXセミナー」を開催します。松江市と松江商工会議所などが共催する形になります。カーボンニュートラル連携協定を松江市、松江商工会議所、中国電力の3者間、また、松江市、山陰合同銀行、東京海上日動の3者間で結んでおります。今回、特に東京海上日動のこうした脱炭素化、GXという言い方をしますが、に向けた取り組みのノウハウ、各企業のコスト削減にもつながる取り組みについての紹介をしていただく、脱炭素経営のセミナーとなっています。

そしてもう一つ、5月13日にまつえファーマーズマーケットを開催します。これまでも2回開催しており、昨年の9月のキックオフではレゲエグループ湘南乃風の若旦那こと新羅慎二さんにも来ていただいて、私とトークセッションを行いました。ファーマーズマーケットですので新鮮な野菜やシジミ、卵などを買い求めていただけますし、循環ワークショップと題し、宍道湖のヨシを使ったストロー、宍道湖のシジミを使ったキーホルダーなどを作るイベントもあります。県立美術館近くの岸公園で開催しますので、ぜひたくさんの方に来ていただければと思っています。

目指せCS優勝!島根スサノオマジック

  チャンピオンシップの初戦が今日、松江市総合体育館で行われます、私も応援に行く予定でして、席はもう売り切れていますが、皆さまにもぜひ応援をしてもらいたいということで、取り上げさせていただきました。

昨年もチャンピオンシップに進出していますが、残念ながらセミファイナルで負けてしまいました。今年は、チャンピオンシップの優勝をめざしてスサノオマジックがさらに活躍するということを期待しているところです。今日がクオーターファイナル、準々決勝でして、対戦相手はアルバルク東京、7時5分からスタートします。明日の7時から2戦目がありまして、2戦先勝で勝敗を決しますので、2勝すれば次のセミファイナルに進出。仮に1勝1敗になった場合の3戦目は15日となります。

松江市として、これまでもいろいろな応援をさせていただきました。新庁舎の前に応援懸垂幕を掲揚しています。また、本当にたくさんの方にご協力をいただき、応援メッセージボードを総合体育館に展示し、実際、選手も見てくれています。また、松江城天守をスサマジカラーのブルーにライトアップ、くにびき大橋にはのぼり旗を掲出しています。この新庁舎の4階に展示ケースを設けており、そこにもスサマジのブースを設け、ユニホームやサイン入りのバスケットボールを展示しています。こういったスサマジに対する応援というのを松江市として続けていきたいと思っておりますし、何より、まずは今日の1戦目、アルバルク東京戦で、ぜひとも勝利を収め、そしてセミファイナルに進出、決勝は横浜アリーナで開催されますので、ぜひ決勝まで進出してチャンピオンシップ制覇を、皆さん一緒になって応援していければと思います。どうぞよろしくお願いします。

質疑応答

(NHK)新しい庁舎の運用が始まって今日が初めての会見になりますが、新しい庁舎で仕事をしてみた実感や、新しい庁舎を改めてどのように活用していきたいか、お願いします。

(上定市長)新しい庁舎に移った部署とそうでない部署がありますが、私がおります市長室あるいは秘書課等は新しい庁舎に移り、この月曜日から運用しています。今まで、工事中で私の部屋から外が見えなかったものですから、宍道湖畔や人通りも含めて見えるようになり、新しい庁舎であることを実感するとともに、松江のまさに歩みが見える場所だなあと感じています。これは私以外の職員も全く同じだと思います。今後市政を運営していく上で、市役所が起点となっていくわけですが、まちづくりがどんどん進展していくのを見渡せる場所と認識しています。そしてもう一つ、市役所は市職員のオフィスビルであり、市民の皆さんが行政手続をする場ですが、それだけではなくて、市民の皆さんに来て、集まって、憩い、そしてにぎわいの場となるような活用方法を考えています。まずは5月27日に、旧庁舎のお別れイベントも含めて、新庁舎を開放しますので、多くの市民の皆さんに来ていただきたいです。11月19日には子育ての日としてイベントを行います。そういった機会に、ぜひ松江市役所に足を運んでいただきたいです。そのほかにもいろいろなイベントを今後も開催することでにぎわいの拠点性を高めていきたいと考えています。

(NHK)以前から観光の中心に活用していきたいということでしたが、新たに見いだした活用方法などありますか。

(上定市長)観光の拠点という意味合いですが、松江駅から北にそして少し西に向かうと松江城があるロケーション、よくL字ラインという言い方をしていまして、そこの商店街のにぎわいをいかに取り戻していくかということは別途、中心市街地エリアビジョンなどで話しているところです。一方で、松江城、あるいは松江しんじ湖温泉が、隔絶している状況もあります。当然まちとして一体的に観光振興も図っていきたいと思っていますが、松江市役所が松江しんじ湖温泉と松江市の中心部、特に中心市街地の商店街、今、職人商店街等をやっているところとつながっていくような、そういうゲートウエーの役割が果たせたらいいなと思っています。まだ実際に、にぎわいの拠点にはなっていませんが、今後、たくさんの人に来ていただける、これは市民の皆さんだけではなく、観光客の皆さんにも来てもらえる場所になれば、松江自体の回遊性が高まり、多くの人をより引きつけるような魅力も発信できるのではないかと考えています。ぜひ、市民の皆さんからも、アイデアの募集などもしていますので、観光事業者とも連携しながら、先般策定したMATSUE観光戦略プランを実行に移していきたいと思っているところです。

(NHK)新型コロナが5類に移行しましたが、5類に対する市長のお考えや、市の取り組みをお聞かせください。

(上定市長)新型コロナが5類感染症に移行したことによって、市民の皆さんのチャレンジマインド、新たなことをやっていくという機運は高まりつつあると思っています。5類に移行しても、例えばコロナウイルスの病原性とか感染力が変わったわけではないので、注意していく必要はあり、例えば高齢者の方とか重症化リスクの高い方に対する配慮というのは必要ですので、場面によってはマスクを着用しながら賢く感染予防を図っていく必要があると思います。それと同時に、今までどうしても、新たなことをやっていくのがなかなか難しい、あるいはコロナがあるから仕方がないと、少し諦めがあったところを、ステージが変わりましたので、新しい取り組みを積極的に進められるような、市役所も令和3年、4年はコロナがあったと言い訳ができましたが、日常がどんどん戻っていく流れの中で、新しいことに積極的に取り組んでいく、そういったマインドを市役所のみならず、松江市全体で共有できればいいなと思っています。

(読売新聞)副市長の選任に関して、能海副市長ご本人から申し出があったという説明がありましたが、大体いつ頃、どういう状況で、市長にどんな言葉で申し出があったのかというのを教えてください。

(上定市長)能海副市長とは、隣の部屋で連絡調整しながら一緒にやっています。この5月になってから、副市長から、今回退任を考えたいという申し出がありました。いわゆる書面上で受理をした、公式なやり取りということでして、私が就任した2年前に、既に在任8年ということでしたが、私自身の判断としても、前松浦市政からスムーズに市政を移行していくというのは非常に松江市民にとっても重要なことでしたので、引き続き能海副市長に副市長の任に当たってもらったというところがありました。少なくとも平成に入って以降、能海副市長の10年というのが最長の在任期間で、能海副市長にはいろいろなところで調整力を発揮してもらい、私もすごくありがたいですが、いわゆる世代交代であったり、調整力を別の若い世代にも醸成させていくというのも私の使命だという思いもありましたので、能海副市長からの申し出を受ける形で、今回、新副市長の選任に当たっているところです。

(読売新聞)5月になってからということは、5月8・9日とか、その辺に書面でのやり取りがあったということですか。

(上定市長)5月の初旬に書面でのやり取りがありました。

(読売新聞)理由は何とおっしゃっていましたか。

(上定市長)一身上の都合ということでしたが、在任期間が長くなり、かつ後進の育成等も図っていく必要があるという思いは同じでしたので、違和感なく私も受け入れましたし、私自身からも在任期間、あるいは今後の世代交代等については話をさせていただきました。

(読売新聞)文書には一身上の都合としか書かれてないですけど、市長と副市長のやり取りの中で、そういう気持ちは一致しているということですね。

(上定市長)そうです、はい、おっしゃるとおりです。

(読売新聞)後任として山根理事を選任した理由について、改めて教えていただきたいです。数いる部長の中で一つ上の役職だったので、妥当だとは思いますが、市長がどういう評価をされていて、今後どういう働きを期待するので、この副市長のポストに充てるのかということをご説明ください。

(上定市長)政策部長を山根理事は務めていますが、政策部長は、たくさんの部署の中でも、横串機能を通す部署だと思います。一般論として、役所はよく縦割り行政になってしまい、機能しない部分があるところを、政策部長としてしっかり横串を通して、各部が連携して、オール松江市役所として取り組んでいくということをずっと共有しており、一昨年以来、政策部長として、その職務を果たしてもらいました。昨年の4月に理事という役職にしたのは、その横串機能をさらに強化していくという意味もありまして、例えばスポーツであるとかジオパークなどを政策部の所管から各部のほうに移管し、政策部としての取りまとめ機能を強化して、この一年は、特にその理事という役職の中で、特別職に並ぶような形で一緒に市政運営について、その一翼を担ってもらったものと認識しています。その中で、まさに副市長として今後、その横串機能というのをさらに拡充させていく大きな役割を負ってもらえるであろうという期待を持っており、市民の皆さんに対する市政運営の面でもそうですが、市役所内を取りまとめていく、統率する力というのが山根理事は非常にたけておりますし、また講武副市長が留任しますので、松江市役所としての力が最大化できるのではないかと考え、候補者として提案をさせていただくところです。

(読売新聞)山根さんが副市長になるということで、政策部長と理事のポストが空きますが、それはどうお考えですか。

(上定市長)今はまだ、副市長についてまずは提案をし、議会にご同意いただくという手続からスタートですので、まずはそれを議会の皆さまと議論をしていきたいと考えています。

(読売新聞)脱炭素先行地域について、応募して選定されたということで、国からお墨つきをもらったような格好になるかと思いますが、今のお気持ちとしては、達成感を感じておられるのか、それとも今後何年かかけて確実に達成していかなければならないという責ができたという認識なのか、どのようなお考えですか。

(上定市長)脱炭素に係る取り組みはこれまでも進めていましたので、ある種、通過点だと思っています。実際には11月に応募し取れませんでしたので、そこからブラッシュアップを図り、具体的な計画をつくってきましたので、非常にうれしいです。多くの応募があった中でも松江市を選んでもらったといったところも、身が引き締まる思いであると同時に、それを励みにしていこうと思っています。これは松江市だけで取ったものでも、そして松江市だけで進めていくものでもなく、今後、民間事業者の皆さま、市民の皆さまのご協力が不可欠です。これも昨年来ですが、市民の皆さんに参加いただいてリサイクルの取り組み、使い捨てコンタクトレンズケースの回収、バンダイナムコさんと一緒になってプラモデルの枠の回収などを進めています。脱炭素先行地域のロゴマークも選定されたところだけが使うことができて、我々も勲章として使っていくことができるので、新たな取り組みをこの脱炭素先行地域という名に恥じないように進めていく、その非常に大きなアクセルになる気がしています。

(山陰中央新報)能海副市長の在任10年が平成に入ってから一番長いとのことですが、歴代の中ではどうかというのが分かりますか。

(上定市長)松江市が平成17年に市町村合併をしているものですから、それ以前の町村のところまで遡れていなくて、少なくとも平成以降では最長ということは言えると思います。

(山陰中央新報)市長が一緒に仕事をされたのが2年ということですが、市長が就任されるときに、10年を節目に考えたいとか、そういったやり取りがありましたか。

(上定市長)そのときには特に今のタイミングでどうこうということは考えていませんでした。市政運営を安定的に、能海副市長の力を借りながら、スムーズに前市長からの引継ぎをやっていくということを、2年前に確認をさせていただいて、ここまで一緒に走ってきたということです。

(山陰中央新報)5月に申し出があったということですが、最初に申し出を受けられたときに、市長としては、もう少しやってほしいというお考えでしたか。

(上定市長)能海副市長がいると、とても安心なところは多々あります。一方で、松江市政全体を捉えていく必要もあり、その中で10年という節目でもあり一つのタイミングとして、今後もまた能海副市長にいろいろ相談をすると思いますが、その上で新たに成長、発展を遂げていく一つの変わり目という認識を持っています。

(山陰中央新報)スサノオマジックについて、新リーグ移行後のホームアリーナの在り方を検討されていると思いますが、その後、検討状況をお願いします。

(上定市長)新B1基準が2026-27シーズンから施行されますので、アリーナの条件をクリアしていく必要があります。スサノオマジックがこの松江にホームアリーナを置いていることで、我々市民、あるいは県民に元気や勇気を与えてくれる非常に大きな、効果がありますので、それが続くように現在も検討を進めているところです。具体的に基準をクリアしていく形の方向性が定まれば、また報告をしたいと思います。

(TSK)全国で相次いでいるマイナンバーカードのコンビニの交付の一時停止等についてですが、松江市のトラブルの有無や、市としての対応について教えてください。

(上定市長)横浜市や徳島市で、コンビニで証明書を交付すると違う人の証明書が出るといった事象があったと聞いています。松江市について同様の事案は、今のところ確認されておりません。そのシステムを提供しているのが富士通Japanで、松江市も同じですので、その富士通Japanとも連絡を取りながらやっているところですが、今の段階で具体的に不具合が生じてはいませんが、かといって100%生じないと言い切れるわけでもない状況でして、松江市の判断として、コンビニでの証明書の交付を一時的にストップさせていただくことにしました。実際に誤った証明書が交付されてからでは遅いですので、しっかりとその安全性を確認した上でもう一度再開するという手続が必要だと考え、現時点で既に停止しています。富士通Japanのほうで早急に確認されますので状況が確認でき次第、再開いたします。松江市役所やイオンのサービス窓口では、通常どおり証明書の発行はしておりますので、市民の皆さまにはご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。

(中国新聞)スサノオマジックの親会社のバンダイナムコさんの社長が新しく、就任されました。市長も一度面会をされているということで、そのときに、前社長からの方向性の引継ぎなどのお話もあったかと思いますが、アリーナについては、新社長とはどういうお話をされましたか。

(上定市長)前社長の宮河さんがバンダイナムコエンターテインメントの社長で、宇田川さんという方に4月1日に替わられました。私も新旧社長と3人でお会いしまして、今回社長が替わられたことによって何か大きな変化や考え方の違いがあるということではないという認識は強く持っています。社長は替わられましたが、今後は宇田川社長の下で具体的な新B1基準を満たす策、あるいはスサノオマジックとどう連携を図っていくかといったところについては引き続き、路線変更するようなことはなくお話ができるものと認識しています。

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