令和5年5月臨時会 提出案件

更新日:2023年05月25日

5月17日開催の松江市議会の臨時会にお諮りする予算案と人事案についてです。

令和5年度の第1号の補正予算となりますが、全体が9億4,090万円となります。内容としては、新型コロナウイルス感染症及び原油価格・物価高騰対策に関する国からの給付金についての予算で、2項目ございます。財源については、国の支出が7億9,063万円、残りは財政調整基金という市の財源1億5,027万円を利用する予定で考えています。

まず、1つ目が、住民税非課税世帯に対し、1世帯当たり3万円を給付するものです。電力・ガス・食料品等の価格の高騰による負担の増加を踏まえ、特に家計への影響が大きい住民税非課税世帯に1世帯当たり3万円を給付します。対象となるのが、住民税の非課税世帯、令和5年の1月1日時点で該当する世帯となります。そして、同様の事情にあると認められる、いわゆる家計急変世帯も対象となります。令和4年度も1世帯当たり5万円を給付していますが、それと同じ対象となります。事業費の内訳と対象世帯の見込みですが、2万750世帯に3万円ということで、6億2,250万円という給付事業費を想定しています。また、事務費を5,000万円計上しています。給付スケジュールは、7月に確認書を送付し、その確認書を申請用紙として受け付けます。給付開始が8月、給付の終了を11月頃と予定しています。

2つ目、低所得の子育て世帯に対し、児童1人当たり5万円を給付するものです。これも令和4年度にも実施しています。食費等物価高騰に直面し、特に影響を受ける低所得の子育て世帯に児童1人当たり5万円を給付します。対象者は、来年の3月31日まで、高校生あるいは同じ年齢にある、高校生までの児童となります。障がい児の場合は20歳未満となります。そういった世帯のうち、1.低所得の独り親世帯ということで、令和5年3月分の児童扶養手当の受給対象となっている世帯と、その他低所得の子育て世帯として、1.以外の令和4年度住民税非課税の子育て世帯が対象となります。国の財源で支給される対象には令和6年の3月1日以降に生まれた子どもは対象にならないので、市の単独の財源で手当てをすることを予定しています。給付額は、児童1人当たり一律5万円、給付見込み児童数として5,065人を想定しています。スケジュールは、5月末時点で、3月分の児童扶養手当の受給対象者については、申請なしで支給する予定です。同じく令和4年度の子育て世帯生活支援特別給付金の受給者についても申請は不要です。こういった制度があることを周知し、これ以外で対象となる方についても随時受け付けてまいります。以上が今回の補正予算となります。

次に、松江市副市長の選任についてです。

現在副市長を務めています能海広明副市長の退任を予定しています。昭和52年に松江市に入庁し、産業経済部長、政策部長等を歴任して、平成25年の5月から副市長の職に就いておりました。今回、副市長の在任からちょうど10年に当たるということを一つの節目にいたしまして、退任の申し出があり、5月31日の退任を予定しています。 能海副市長は、10年にわたり副市長として非常に大きな功績を残していただきました。市政運営の要として、その推進に尽力され、市議会、自治会などからも大きな信頼を得て、庁内外においての調整力を発揮し、私にとっても、右腕として非常に有能な働きをしてくれたものと思っています。また、俳句を詠んだり、関乃五本松節を歌われたり、スポーツでは、以前ラグビーの島根県の代表選手でもありました。趣味の登山では、日本百名山を90座近く登られ、そういった文化、あるいはスポーツの造詣の深さを生かして、松江のまちづくりに尽力されました。具体的に幾つか功績を上げると、平成27年の松江城の国宝指定に向けた動きの中で、相当大きな推進力となってサポートしていました。また、10年半前に開館した中村元記念館、このときにも、場所の選定・調整から、かなり大きな力を発揮してくれています。そして、台北市との交流は、もともと大根島のボタンを出展したところから始まっていまして、そのスタートにも尽力しました。いわゆる農水商工連携を推進する協議会の設立等に力を尽くしています。また、「Ruby City MATSUEプロジェクト」という、プログラミング言語Rubyを中心に企業立地を進め、産業振興を図っていくといったところも主導していました。愛知県の大口町等との姉妹都市連携についても、能海副市長が起点となっています。能海副市長の尽力に感謝をするとともに、今後も新しい副市長の指導、アドバイス等も仰ぎたいと考えております。

新しい副市長の候補として提案するのが、現在の理事、山根幸二です。山根理事は、昭和61年に入庁し、平成25年以来、産業観光部、産業経済部、政策部長、昨年の4月から理事という職に当たってもらっています。政策部長が庁内横断的に各部を取りまとめる仕事ということで、部長よりも一つ視野の広いレベルで物事を捉えてもらいたいということもあり、理事(政策部長)ということで、今、活躍してもらっています。この4月には定年退職の年次ではありましたが、勤務延長ということで引き続き理事(政策部長)を担ってもらっていました。非常に人柄は温厚で、ユーモアもあり、統率力がありリーダーシップを発揮して職員を取りまとめる力もあるということで、市議会のほうに副市長候補者としての提案を考えているところです。ちなみに趣味は漫画鑑賞、サッカー観戦と、好きな食べ物はラーメンで2週間に一度は食べ歩いているということです。

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