脱炭素先行地域として選定!

更新日:2023年06月08日

脱炭素、カーボンニュートラルの取り組みを松江市はずっと進めてきましたが、今回、環境省による脱炭素先行地域に選定をされましたので、ご報告します。

この度、環境省が実施した「第3回脱炭素先行地域」の公募に応募しました。第1回目が去年の4月で、全国で26件採択され、第2回は去年の11月、実はこのときに松江市も応募しましたが、採択されたのは20件で、選から漏れました。この4月に58件の提案があり、松江市も含む16件が選定されています。島根県内では、邑南町が第1回に選定され、県内では本市が2例目となります。

この脱炭素先行地域については、民間事業者の皆さん等と一緒に提案をするスタイルを取っています。今回選ばれた16地域の中では一番多くの民間事業者と組んでいるところが特徴的です。こういった事業者さんと実際の申請に当たって膝詰めで、どういう脱炭素の取り組みを進めていくのかという具体的な話を随分時間をかけて調整をさせていただきました。これまでもカーボンニュートラルに係る協定等を締結している企業が中心となり、「国際文化観光都市・松江」の脱炭素化による魅力的なまちづくり、カーボンニュートラル観光を起点として始めていくことを提案のタイトルにしています。ですので、JR、日本旅行にも入っていただき、観光という観点で、市民の皆さんと観光資源に対するカーボンニュートラルを進めていき、また、世界にも訴求していくような取り組みを申請しました。

国が2030年度までに民生部門の電力消費に伴うCO2の排出の「実質ゼロ」をめざす取り組みを進めています。そのために、少なくとも全国で100か所の脱炭素先行地域を選定していくというのが、昨年来の動きです。各地域において、地方公共団体、民間事業者、金融機関が中心となって脱炭素のための事業を現在実施しておりまして、それを、環境省をはじめ国が積極的に支援しています。農村、漁村、山村、離島、都市部の街区など、いろいろな地域における地域課題を脱炭素に向けた取り組みによって解決し、住民の暮らしの質の向上を併せて実現するものです。

松江市の提案では、「国際文化観光都市・松江」を象徴する存在である国宝松江城・周辺エリア、松江しんじ湖温泉エリア、玉造温泉エリア、そして美保関町エリアという、観光エリア4つについて、具体的な脱炭素のための取り組みを上げています。再生可能エネルギー由来の電力の供給による脱炭素化の推進、温泉宿泊施設の給湯機器の省エネ仕様への転換、温泉の排熱源としての活用、「世界中から人が集まる」持続可能な観光の実現、世界から選ばれるカーボンニュートラルツアーを企画し、他の観光都市と差別化を図るといった取り組みを通じて「住んでよし・訪れてよし」の観光都市をめざします。

5か年の計画を立て、具体的に取り組むとともに、脱炭素に向けた情報発信、学習機会・相談体制の充実なども併せて図ってまいります。

そのための一つの取り組みとして、6月13日に「はじめてのGXセミナー」を開催します。松江市と松江商工会議所などが共催する形になります。カーボンニュートラル連携協定を松江市、松江商工会議所、中国電力の3者間、また、松江市、山陰合同銀行、東京海上日動の3者間で結んでおります。今回、特に東京海上日動のこうした脱炭素化、GXという言い方をしますが、に向けた取り組みのノウハウ、各企業のコスト削減にもつながる取り組みについての紹介をしていただく、脱炭素経営のセミナーとなっています。

そしてもう一つ、5月13日にまつえファーマーズマーケットを開催します。これまでも2回開催しており、昨年の9月のキックオフではレゲエグループ湘南乃風の若旦那こと新羅慎二さんにも来ていただいて、私とトークセッションを行いました。ファーマーズマーケットですので新鮮な野菜やシジミ、卵などを買い求めていただけますし、循環ワークショップと題し、宍道湖のヨシを使ったストロー、宍道湖のシジミを使ったキーホルダーなどを作るイベントもあります。県立美術館近くの岸公園で開催しますので、ぜひたくさんの方に来ていただければと思っています。

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