市長定例記者会見【質疑応答】

更新日:2024年09月10日

(NHK)新しい庁舎の運用が始まって今日が初めての会見になりますが、新しい庁舎で仕事をしてみた実感や、新しい庁舎を改めてどのように活用していきたいか、お願いします。

(上定市長)新しい庁舎に移った部署とそうでない部署がありますが、私がおります市長室あるいは秘書課等は新しい庁舎に移り、この月曜日から運用しています。今まで、工事中で私の部屋から外が見えなかったものですから、宍道湖畔や人通りも含めて見えるようになり、新しい庁舎であることを実感するとともに、松江のまさに歩みが見える場所だなあと感じています。これは私以外の職員も全く同じだと思います。今後市政を運営していく上で、市役所が起点となっていくわけですが、まちづくりがどんどん進展していくのを見渡せる場所と認識しています。そしてもう一つ、市役所は市職員のオフィスビルであり、市民の皆さんが行政手続をする場ですが、それだけではなくて、市民の皆さんに来て、集まって、憩い、そしてにぎわいの場となるような活用方法を考えています。まずは5月27日に、旧庁舎のお別れイベントも含めて、新庁舎を開放しますので、多くの市民の皆さんに来ていただきたいです。11月19日には子育ての日としてイベントを行います。そういった機会に、ぜひ松江市役所に足を運んでいただきたいです。そのほかにもいろいろなイベントを今後も開催することでにぎわいの拠点性を高めていきたいと考えています。

(NHK)以前から観光の中心に活用していきたいということでしたが、新たに見いだした活用方法などありますか。

(上定市長)観光の拠点という意味合いですが、松江駅から北にそして少し西に向かうと松江城があるロケーション、よくL字ラインという言い方をしていまして、そこの商店街のにぎわいをいかに取り戻していくかということは別途、中心市街地エリアビジョンなどで話しているところです。一方で、松江城、あるいは松江しんじ湖温泉が、隔絶している状況もあります。当然まちとして一体的に観光振興も図っていきたいと思っていますが、松江市役所が松江しんじ湖温泉と松江市の中心部、特に中心市街地の商店街、今、職人商店街等をやっているところとつながっていくような、そういうゲートウエーの役割が果たせたらいいなと思っています。まだ実際に、にぎわいの拠点にはなっていませんが、今後、たくさんの人に来ていただける、これは市民の皆さんだけではなく、観光客の皆さんにも来てもらえる場所になれば、松江自体の回遊性が高まり、多くの人をより引きつけるような魅力も発信できるのではないかと考えています。ぜひ、市民の皆さんからも、アイデアの募集などもしていますので、観光事業者とも連携しながら、先般策定したMATSUE観光戦略プランを実行に移していきたいと思っているところです。

(NHK)新型コロナが5類に移行しましたが、5類に対する市長のお考えや、市の取り組みをお聞かせください。

(上定市長)新型コロナが5類感染症に移行したことによって、市民の皆さんのチャレンジマインド、新たなことをやっていくという機運は高まりつつあると思っています。5類に移行しても、例えばコロナウイルスの病原性とか感染力が変わったわけではないので、注意していく必要はあり、例えば高齢者の方とか重症化リスクの高い方に対する配慮というのは必要ですので、場面によってはマスクを着用しながら賢く感染予防を図っていく必要があると思います。それと同時に、今までどうしても、新たなことをやっていくのがなかなか難しい、あるいはコロナがあるから仕方がないと、少し諦めがあったところを、ステージが変わりましたので、新しい取り組みを積極的に進められるような、市役所も令和3年、4年はコロナがあったと言い訳ができましたが、日常がどんどん戻っていく流れの中で、新しいことに積極的に取り組んでいく、そういったマインドを市役所のみならず、松江市全体で共有できればいいなと思っています。

(読売新聞)副市長の選任に関して、能海副市長ご本人から申し出があったという説明がありましたが、大体いつ頃、どういう状況で、市長にどんな言葉で申し出があったのかというのを教えてください。

(上定市長)能海副市長とは、隣の部屋で連絡調整しながら一緒にやっています。この5月になってから、副市長から、今回退任を考えたいという申し出がありました。いわゆる書面上で受理をした、公式なやり取りということでして、私が就任した2年前に、既に在任8年ということでしたが、私自身の判断としても、前松浦市政からスムーズに市政を移行していくというのは非常に松江市民にとっても重要なことでしたので、引き続き能海副市長に副市長の任に当たってもらったというところがありました。少なくとも平成に入って以降、能海副市長の10年というのが最長の在任期間で、能海副市長にはいろいろなところで調整力を発揮してもらい、私もすごくありがたいですが、いわゆる世代交代であったり、調整力を別の若い世代にも醸成させていくというのも私の使命だという思いもありましたので、能海副市長からの申し出を受ける形で、今回、新副市長の選任に当たっているところです。

(読売新聞)5月になってからということは、5月8・9日とか、その辺に書面でのやり取りがあったということですか。

(上定市長)5月の初旬に書面でのやり取りがありました。

(読売新聞)理由は何とおっしゃっていましたか。

(上定市長)一身上の都合ということでしたが、在任期間が長くなり、かつ後進の育成等も図っていく必要があるという思いは同じでしたので、違和感なく私も受け入れましたし、私自身からも在任期間、あるいは今後の世代交代等については話をさせていただきました。

(読売新聞)文書には一身上の都合としか書かれてないですけど、市長と副市長のやり取りの中で、そういう気持ちは一致しているということですね。

(上定市長)そうです、はい、おっしゃるとおりです。

(読売新聞)後任として山根理事を選任した理由について、改めて教えていただきたいです。数いる部長の中で一つ上の役職だったので、妥当だとは思いますが、市長がどういう評価をされていて、今後どういう働きを期待するので、この副市長のポストに充てるのかということをご説明ください。

(上定市長)政策部長を山根理事は務めていますが、政策部長は、たくさんの部署の中でも、横串機能を通す部署だと思います。一般論として、役所はよく縦割り行政になってしまい、機能しない部分があるところを、政策部長としてしっかり横串を通して、各部が連携して、オール松江市役所として取り組んでいくということをずっと共有しており、一昨年以来、政策部長として、その職務を果たしてもらいました。昨年の4月に理事という役職にしたのは、その横串機能をさらに強化していくという意味もありまして、例えばスポーツであるとかジオパークなどを政策部の所管から各部のほうに移管し、政策部としての取りまとめ機能を強化して、この一年は、特にその理事という役職の中で、特別職に並ぶような形で一緒に市政運営について、その一翼を担ってもらったものと認識しています。その中で、まさに副市長として今後、その横串機能というのをさらに拡充させていく大きな役割を負ってもらえるであろうという期待を持っており、市民の皆さんに対する市政運営の面でもそうですが、市役所内を取りまとめていく、統率する力というのが山根理事は非常にたけておりますし、また講武副市長が留任しますので、松江市役所としての力が最大化できるのではないかと考え、候補者として提案をさせていただくところです。

(読売新聞)山根さんが副市長になるということで、政策部長と理事のポストが空きますが、それはどうお考えですか。

(上定市長)今はまだ、副市長についてまずは提案をし、議会にご同意いただくという手続からスタートですので、まずはそれを議会の皆さまと議論をしていきたいと考えています。

(読売新聞)脱炭素先行地域について、応募して選定されたということで、国からお墨つきをもらったような格好になるかと思いますが、今のお気持ちとしては、達成感を感じておられるのか、それとも今後何年かかけて確実に達成していかなければならないという責ができたという認識なのか、どのようなお考えですか。

(上定市長)脱炭素に係る取り組みはこれまでも進めていましたので、ある種、通過点だと思っています。実際には11月に応募し取れませんでしたので、そこからブラッシュアップを図り、具体的な計画をつくってきましたので、非常にうれしいです。多くの応募があった中でも松江市を選んでもらったといったところも、身が引き締まる思いであると同時に、それを励みにしていこうと思っています。これは松江市だけで取ったものでも、そして松江市だけで進めていくものでもなく、今後、民間事業者の皆さま、市民の皆さまのご協力が不可欠です。これも昨年来ですが、市民の皆さんに参加いただいてリサイクルの取り組み、使い捨てコンタクトレンズケースの回収、バンダイナムコさんと一緒になってプラモデルの枠の回収などを進めています。脱炭素先行地域のロゴマークも選定されたところだけが使うことができて、我々も勲章として使っていくことができるので、新たな取り組みをこの脱炭素先行地域という名に恥じないように進めていく、その非常に大きなアクセルになる気がしています。

(山陰中央新報)能海副市長の在任10年が平成に入ってから一番長いとのことですが、歴代の中ではどうかというのが分かりますか。

(上定市長)松江市が平成17年に市町村合併をしているものですから、それ以前の町村のところまで遡れていなくて、少なくとも平成以降では最長ということは言えると思います。

(山陰中央新報)市長が一緒に仕事をされたのが2年ということですが、市長が就任されるときに、10年を節目に考えたいとか、そういったやり取りがありましたか。

(上定市長)そのときには特に今のタイミングでどうこうということは考えていませんでした。市政運営を安定的に、能海副市長の力を借りながら、スムーズに前市長からの引継ぎをやっていくということを、2年前に確認をさせていただいて、ここまで一緒に走ってきたということです。

(山陰中央新報)5月に申し出があったということですが、最初に申し出を受けられたときに、市長としては、もう少しやってほしいというお考えでしたか。

(上定市長)能海副市長がいると、とても安心なところは多々あります。一方で、松江市政全体を捉えていく必要もあり、その中で10年という節目でもあり一つのタイミングとして、今後もまた能海副市長にいろいろ相談をすると思いますが、その上で新たに成長、発展を遂げていく一つの変わり目という認識を持っています。

(山陰中央新報)スサノオマジックについて、新リーグ移行後のホームアリーナの在り方を検討されていると思いますが、その後、検討状況をお願いします。

(上定市長)新B1基準が2026-27シーズンから施行されますので、アリーナの条件をクリアしていく必要があります。スサノオマジックがこの松江にホームアリーナを置いていることで、我々市民、あるいは県民に元気や勇気を与えてくれる非常に大きな、効果がありますので、それが続くように現在も検討を進めているところです。具体的に基準をクリアしていく形の方向性が定まれば、また報告をしたいと思います。

(TSK)全国で相次いでいるマイナンバーカードのコンビニの交付の一時停止等についてですが、松江市のトラブルの有無や、市としての対応について教えてください。

(上定市長)横浜市や徳島市で、コンビニで証明書を交付すると違う人の証明書が出るといった事象があったと聞いています。松江市について同様の事案は、今のところ確認されておりません。そのシステムを提供しているのが富士通Japanで、松江市も同じですので、その富士通Japanとも連絡を取りながらやっているところですが、今の段階で具体的に不具合が生じてはいませんが、かといって100%生じないと言い切れるわけでもない状況でして、松江市の判断として、コンビニでの証明書の交付を一時的にストップさせていただくことにしました。実際に誤った証明書が交付されてからでは遅いですので、しっかりとその安全性を確認した上でもう一度再開するという手続が必要だと考え、現時点で既に停止しています。富士通Japanのほうで早急に確認されますので状況が確認でき次第、再開いたします。松江市役所やイオンのサービス窓口では、通常どおり証明書の発行はしておりますので、市民の皆さまにはご不便をおかけしますが、よろしくお願いします。

(中国新聞)スサノオマジックの親会社のバンダイナムコさんの社長が新しく、就任されました。市長も一度面会をされているということで、そのときに、前社長からの方向性の引継ぎなどのお話もあったかと思いますが、アリーナについては、新社長とはどういうお話をされましたか。

(上定市長)前社長の宮河さんがバンダイナムコエンターテインメントの社長で、宇田川さんという方に4月1日に替わられました。私も新旧社長と3人でお会いしまして、今回社長が替わられたことによって何か大きな変化や考え方の違いがあるということではないという認識は強く持っています。社長は替わられましたが、今後は宇田川社長の下で具体的な新B1基準を満たす策、あるいはスサノオマジックとどう連携を図っていくかといったところについては、引き続き路線変更するようなことはなくお話ができるものと認識しています。

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