質疑応答

更新日:2023年06月19日

(NHK)新型コロナが5類に移行してから3週間ほどたちました。各地で緩和の動きも進んでいますが、改めて足元の状況と現状の受け止めをお願いします。

(上定市長)松江市内の感染状況等は把握をしていますが、5類移行後に爆発的に感染が増えているといった状況はありません。マスクを外して生活をできるようになりましたので、賢く予防していくことが重要と考えていまして、特に重症化リスクの高い高齢の方、あるいは基礎疾患をお持ちの方と接する機会がある場合には、マスクの着用を推奨しているという状況で、市政運営全般もそういった形を心がけています。その一方で、経済活動が盛んになっている面も聞いており、感染状況についてしっかり見ながら、必要があれば注意喚起策を展開していきたいと思っております。市民の皆さまには過度な心配をすることなく、何かもし変化があればすぐに行政から情報を発信しますので、通常どおり過ごしていただければと思っています。

(NHK)島根スサノオマジックに関連して、チャンピオンシップはクオーターファイナル敗退でシーズンは終了しましたが、2シーズン連続のチャンピオンシップ進出、ホームに4,500人を超える観客もある状況でした。確実に松江が盛り上がったシーズンだったと思いますが、その受け止めをまずお願いします。

(上定市長)チャンピオンシップに2シーズン連続で進出したということが、松江市民に対しても大きな勇気、元気を与えてくれた、そして存在の大きさを実感した機会だったなと感じています。私もチャンピオンシップの3日間見に行き、4,400人を超えるブースターの皆さんが盛り上がっている状況を目の当たりにしてちょっと驚いたのと、松江にもうなくてはならない存在になっていることを実感したところです。今後、Bリーグの新基準の話もあり、スサノオマジックなりバンダイナムコとはいろいろ話をしているところで、今の段階で何か申し上げられることはありませんが、皆さんにできるだけ早くご報告できるよう、調整を進めてまいります。

(NHK)新B1基準のアリーナについてですが、新設なのか改修なのか、松江市でやるのかどうか現状のお考えをお願いします。

(上定市長)松江市民にとってスサノオマジックは欠かせない存在になっているという実感を持っており、新B1基準の下でもスサノオマジックにこの島根、松江をホームアリーナとして活躍してもらえる環境をつくっていく必要があると考えています。どういう形で実現していくかはいろいろな選択肢がありますし、財政的な負担も必要ですので、それを今まさに調整をしているところです。今日はまだその対応案を持ち合わせていませんので、皆さんにお話しできる日ができるだけ早く来るように調整を進めてまいります。

(NHK)以前から調整中で、言えることはまだないということですが、実際に社長さんと会われ、話として進んでいるのか、進捗の手触り感というか、市長ご自身の実感を伺っていいですか。

(上定市長)2026-27シーズンから新B1基準が適用されますので、進めていかなければならないというのが実感でして、4月1日に島根スサノオマジックの親会社になるバンダイナムコエンターテインメントの社長も替わられたので、新しい社長にもお会いしてお話をしています。その中でバンダイナムコとしての姿勢が変わっていると感じたことは一切ないですが、すぐに結論が出るというものではないことを前提に調整をしていますので、新しい動きがあって、それによって時間がかかっているという状況ではなく、今までどおり調整を今後も進めていきたいと考えています。

〔火災報知器の作動による中断〕

(上定市長)1階の銀行のATMの近くにある火災報知機のボタンが押されていたということが分かりました。誤作動ではないです。押されてずっと鳴り続けた状態になってしまい、すぐに確認をして安全であれば止めるべきでしたが、慣れてないこともあり若干時間がかかってしまいました。機械的に稼働はするということは確認できたものの、初動としてどういったオペレーションをすればいいのかということは、もう一度確認する必要があり、既に私から指示を出しているところです。新庁舎で使い勝手のところで慣れていない部分がありますので、ぜひお気づきの点があれば、市民の皆さんもそうですが、ご指摘いただいて、常に改善を図っていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

(NHK)先ほど新B1になっても松江をホームアリーナとして活用できるような環境を整えていくとおっしゃいましたが、松江市にホームアリーナがあることの重要性をどれぐらい持っていらっしゃるのか、やはり県という主体もある中で、松江市が主体となってやっていくという認識ですか。

(上定市長)松江市として、総合体育館をホームアリーナとして利用し活躍をしてもらっているという状況をしっかり重く受け止める必要があると思っています。もちろん島根スサノオマジックという冠がついてますし、丸山知事もしょっちゅう応援にいらしていますので、一緒に連携できるところがあればそういった可能性も含めて考えていきたいと思っています。

(読売新聞)能海副市長が顧問に就任されるということですが、顧問という役職はこれまでもありましたか。

(上定市長)平成17年の市町村合併のときから平成25年まで、顧問という役職がございました。

(読売新聞)顧問とは、地方自治法上の定めで決まっているのか、それとも条例で定めているのか、何に基づいていますか。

(上定市長)今回新たに規則を設けまして、その中で顧問を位置づけることになりますが、実際に身分としては非常勤特別職となり、これは地方公務員法の第3条第3項に基づく身分ということになります。

(読売新聞)任期の更新は何年ごとですか。

(上定市長)今回の任期として令和6年の3月までを予定しておりまして、その後また判断をしていきたいと思っているところです。

(読売新聞)1年ごとにどうするかを決めていくということですか。

(上定市長)そうですね、まずは年度末までで、そのときにもう一度考えるということになります。

(読売新聞)能海副市長に残っていただくのは、これまでの人脈であるとか知見を生かして調整力を発揮してほしいということですか。

(上定市長)山根副市長に引き継ぐということのみならず、松江市役所で長きにわたって活躍をされた能海副市長に、これからも引き続きアドバイスをもらう局面があると思います。そのときに顧問という肩書を持ってもらうことで円滑な市政運営につなげることができるのではないかということで、今回就任していただくものです。

(読売新聞)職員に直すと、この顧問は副市長級に当たりますか。

(上定市長)いえ、そうではなくて、非常勤特別職、例えば監査委員とか教育委員とか、そういう方たちも非常勤特別職に当たります。いわゆる市役所の特別職である市長とか副市長とかということではありません。あくまで非常勤ですので、月に何回か勤務をしてもらう形態となります。

(山陰中央新報)島根原発の件、地元同意が出そろってから1年となります。市長が判断されたときは、可能な限り原発依存度を低減するという国の方針があったと思いますが、その後、最大限活用になったり、期間が延長されたりと判断が変わったと思っています。このことに関して、判断された時と比べて全体が変わったというご認識がありますか。また、再エネ電力安定供給ができるようになるまでは安全を確保しつつ、原発に頼らざるを得ないと市長はおっしゃったと思いますが、そのお考えに変化がありますか。

(上定市長)再稼働についての合意の判断をしたときと今で大きな変化があったかということについて、私は変化があったと承知はしておりません。当時もそうですが、一番重く受け止めるべきは、市民の安心安全が確保できるかということに尽きます。その上で、エネルギー問題自体が、エネルギー価格の上昇等があって、政府の方針として原子力発電所も最大限活用してとアナウンスされていることは承知していますが、再生可能エネルギーが普及するのと原子力発電が永続的に必要となる状態というのは今後変わり得ると思います。エネルギーがどう実際に精製されて使われていくかということで、原子力発電の存在自体が再生可能エネルギーに取って代わることもあり得ると思います。今回、SDGs未来都市の話もしましたが、松江市としても原子力発電所に頼って一辺倒でいくということではなく、再生可能エネルギーの普及を主体的に導いていく必要があるという認識を持っていまして、先般認めてもらった脱炭素先行地域であったり再生可能エネルギーの普及啓発を図るための取り組みを進めています。原子力発電所について再稼働の同意の判断をしたときと今とで大きな変化があったという捉え方はしていなくて、今後も、その事業者である中国電力と密にコンタクトを取りながら、安心安全が確保されているかどうかを逐一確認する必要があると思いますし、一方で再生可能エネルギーの普及啓発についてはしっかり目的意識を持って主体的に関わっていくということもまた必要と考えています。

(山陰中央新報)変化があったとは承知してないということですが、政府の方針としてはその依存度を低減するところから最大限活用となり、原発の運転期間延長、新増設・リプレースという話も出てきていると思います。それでも変わってないというご認識でよろしいですか。

(上定市長)政府のほうでいろいろな動きがある中で、安心安全が一番高い存在にあり、それが損なわれることがないように原子力規制委員会がきちんと目を届かせていくという状況は、以前から変わっていないと思います。もちろん状況の変化はありますが、その再稼働の判断の前提が変わってきているということはないと思っています。政府の新たな見解だけを事象として捉えれば、これまでと違う流れというのがあるのは事実ですが、再稼働を判断する前提条件として何か変わってきたかと言われると、そこに特段の変化があったとは考えていないということです。

(山陰中央新報)分かりました。それに伴って新しく国に説明を求めるということもないですか。

(上定市長)必要に応じてはもちろん求めていくつもりですが、今の段階で即時に国に、あるいは中国電力に対して説明を求めるということは考えていないです。

(毎日新聞)脱炭素先行地域の選定で、応募に際してどんなことを狙って応募されたのか、観光と脱炭素をひもづけてどんな魅力を生んでいきたいのかをお願いします。

(上定市長)脱炭素先行地域は昨年の11月にも応募し、残念ながらそのときは認めてもらえませんでした。脱炭素先行地域に認められることをめざすというよりは、先行地域という指定を受けることで我々の進んでいる方向性に自信が持てる、我々が進めていくに当たっての一つの大きなエンジンになると思っています。観光という着眼点については、先行地域として脱炭素を進めていくにあたって、その地域に根づいたユニークさを発揮することが前提条件にあり、その中で国際文化観光都市と言ってもらえる松江の脱炭素を進めるために、観光と両輪で進めていくということを考えました。その中に多くの事業を盛り込んでいますが、全国、世界に訴求していくのに、例えばカーボンニュートラルツーリズムとかリサイクルができるホテルの宿泊の形態とか、旅行なり観光なりに来ていただくというともすると矛盾するように見える脱炭素の取り組みを掛け合わせることによって、さらに潜在性を高めていくことができるのではないかと思い、その中で今回、脱炭素先行地域という指定をいただいたので、観光をまさにカーボンニュートラルで進めていくということで一つのスキームをつくって、それが認めてもらえたと認識しています。今後、国際文化観光都市の価値を高めていくために、SDGsにしてもカーボンニュートラルにしても世界と勝負する上では欠かせないファクターだと思いますので、取り組みを進めていくとともに、そういった取り組みが進んでいる観光地であるということを大きな声でアピールしていきたいと考えています。

(読売新聞)能海副市長の顧問就任に関しては、市長からの打診ですか。

(上定市長)そうです。10年間、能海副市長には務めてもらい、後進に道を譲りたいという中で、円滑に市政運営を滞りなく進めていくために、過去の経緯とかもよくご存じですので、力添えをお願いしたいということで私から依頼をしたものです。

(読売新聞)アリーナに関してですが、松江市と島根スサノオマジック側で今回のそのホームアリーナの問題に関して、今の段階で一致してる方針を教えてください。

(上定市長)ここでお話しできることが全てではないですが、島根スサノオマジックが今後新B1基準をまずクリアしていかなければならないというところでは、見解は一致していて、松江市の総合体育館をホームアリーナにしていくということについても、基本的には動きを同一にして検討を進めています。具体的な方法については、調整をしており、松江市にとってスサノオマジックは欠かせない存在であり、新B1基準が施行された後も松江においてスサノオマジックに活躍してほしいという思いと松江において島根スサノオマジックが活躍できるようにしたいといったところは、それはスサノオマジック、バンダイナムコ側も同じ思いを持っていると考えています。

(読売新聞)新設にしろ改修にしろ、まず松江市でというのは確実なわけですね。

(上定市長)ほかのところとてんびんをかけているといった話は聞いておりません。

(読売新聞)時期については、2026-27シーズンに間に合うようにとおっしゃっていましたが、その認識もチームとは一致していますか。

(上定市長)一致していると思います。相手がある話なので断言はできませんが、2026年に間に合う形で調整を進めていきたいというところは一致しているものと考えています。

(読売新聞)市長としてはいつ頃までに決めたいとお考えですか。

(上定市長)26-27のシーズンに間に合わせるには、多くの時間があるわけではないですし、行政ですので当然予算が必要な場合には議会に諮ってという段取りがありますので、できるだけ早い段階で皆さんにご報告できるような調整を整えて、その上で次のステップ、具体的な方法論を実行していくところに入っていきたいと思います。。

(読売新聞)できるだけ早くというとこですが、ここを超えてしまうとちょっと間に合わせるのは厳しい時期はいつぐらいと認識されていますか。

(上定市長)できるだけ早く結論を出し、その上で実際にB1基準をクリアできる具体策を実行していきたいと思っています。

(読売新聞)夢を実現できる松江を今後つくっていくに当たって、スサノオマジックにどういう役割を期待していますか。

(上定市長)まさに島根から夢が叶うということを体現してくれているチームだと思います。松江の場合、人口20万人ですが、それで千葉とか東京のチームと戦って勝ちを収めて、2年連続でベストエイトになって、市民に夢や希望を与えているそのものだと思います。

(読売新聞)仮にホームアリーナが基準を満たさない場合は、競技力に関係ないところでB2に陥落してしまうおそれがあるわけで、松江市へのプレッシャーも大きいかと思いますが、その辺はどう感じられていますか。

(上定市長)新B1基準をクリアするということで今動きを進めているところなので、クリアできなかったときのことは、考える必要もないと思っていまして、どうしたらクリアできるのかをスサノオマジックと一緒になって考えていきたいと思っています。

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