市長定例記者会見議事録(全文)

更新日:2024年01月16日

公式LINE始めます

1月5日、松江市公式LINEがオープンします。市政情報のみならず生活に役立つ情報をLINEで皆さまにお届けしますので、ぜひ友達登録をしていただきたいと思います。

松江市公式LINEには便利な機能を幾つか用意しています。欲しい情報を選んで受け取れるセグメント配信。イベント情報、暮らしの情報、健康・福祉、子育て・教育、観光・文化・スポーツ、移住定住、ごみの情報等、カテゴリー別に登録いただけます。

また、とりわけ災害時等は防災情報が防災メールでの配信に加えて、LINEでも直接スマホに届きますので、緊急情報をタイムリーにお伝えすることができます。

そして知りたい情報に簡単にアクセスできるよう、4つのリッチメニューを用意しています。一番最初にあるのが「総合」というメニュー。「まつえっこ体操」「子育て専用サイト」「松江市のホームページ」などがあります。2つめが「くらし」のメニュー。手続を簡単に検索できたり、子育て情報が得られます。一部準備中のものもありますが、順次オープンしていく予定です。3つめは「防災」メニュー、ハザードマップや避難所などを常時掲載しています。最後が松江の「魅力」をお伝えするページで、観光情報やイベント情報を掲載しています。

ぜひ、LINEの友達登録をしていただき、お使いいただくことをおすすめします。防災情報や例えば給付金のお知らせなど大切な情報が確実に届き、暮らしに役立つ情報をLINEで楽にゲットできるようになります。今後、行政手続の一部もLINEで可能になるように整え、より皆さまに利便性高く利用していただけるようにしたいと考えています。リッチメニューもどんどん進化していきます。まずは友達登録をしていただきますよう、よろしくお願いします。

「まつえナビ」投稿情報募集中

「まつえナビ」への投稿を引き続き募集しています。

まつえナビという松江の観光情報、グルメ情報、地元の話題、求人情報、おすすめ情報等が入ったサイトを9月29日にオープンし、3か月たちましたが、評判は非常によく、多くの皆さんに利用いただいています。

投稿の数ですが、イベント情報、おすすめ情報、あと求人の情報ということで、求人はハローワークの情報が5,500件と突出していますが、イベント情報が一般の方から、企業から、そして松江市から167件、おすすめ情報が同じく52件という状況です。ページビュー数は、この3か月間で4万6,000ビューを記録しています。利用者の延べ人数は8,000人を超え、人気のサイトになりつつあると言えるかと思います。

例えば具体的には、老舗のおだんご屋さんがラーメンを出してますよ、休日は市役所のだんだんテラスでモーニングといったおすすめ情報。八束町のオゴノリング農場さつま芋収穫祭、お子さんの「~おはなしと、あそびのじかん~」といったイベント情報が寄せられています。

私もSNSに昨日こういったイベントがありましたと投稿しますと、事前に教えてほしかったという声をいただきます。このまつえナビでイベント情報も発信していますので、こちらにアクセスいただいてぜひイベントにも足をお運びいただければと思います。

また、皆さんからの投稿で、耳寄りな情報をぜひたくさんの方と共有していただければと思っております。「まつえナビ」はみんなでつくっていくサイトですので、ご協力のほどよろしくお願いします。

島根スサノオマジック カーボンオフセットによるスペシャルゲー開催

島根スサノオマジックのカーボンオフセットによるスペシャルゲーム開催のお知らせです。12月30日と31日に島根スサノオマジック対大阪エヴェッサ戦が松江市総合体育館で開催されます。この2日間のうちの、12月30日は、カーボンオフセットスペシャルゲームということで開催します。

バンダイナムコ、中国電力と一緒に、試合で実際排出されるCO2を、松江市内で創出した、いわゆるJブルークレジットという二酸化炭素の排出権利で相殺、オフセットするというものです。JブルークレジットでCO2をオフセットするのはBリーグで初めてということになります。

ブルークレジットとは、中国電力が松江市鹿島町の島根原子力発電所の防波護岸において藻場を造成し、

そこに生えた海草が吸収した二酸化炭素をJブルークレジットということで認証を取得しています。

試合のハーフタイムでは、株式会社バンダイナムコホールディングスのサステナビリティ推進室の方と、中国電力の支社長にもお越しいただき、Jブルークレジット購入証明書、認定書の贈呈式を行います。

12月30日がこのカーボンオフセットのスペシャルゲーム、また31日も大阪エヴェッサ戦、松江市総合体育館でやっておりますので、ぜひ応援に駆けつけていただければと思います。

「宍道総合公園 古墳の森」サバゲーで社会実験

宍道総合公園古墳の森のサバゲー社会実験についてです。

宍道総合公園古墳の森で、令和3年11月から来年の3月までの予定で社会実験を行っています。地元の宍道町の方の発案で、利用者が非常に限られている公園を有効活用するため、サバゲーフィールド化ができないかという実験です。

社会実験を通じて検証すべき事項として、サバゲーの拠点にすることによる公園の魅力化、県内外からの集客、多様な交流による地域の賑わい・活性化、地域の観光振興をあげています。

実験の運営者は瑞風とまちづくりの会、実施の主体となっているのは株式会社CLIPです。実験開始から2年たち、実績を振り返りますと、令和3年と令和4年それぞれ11月から10月までの事業売上げが、令和3年に比べ令和4年が260万円ほど増え1,297万円となっています。利用者数は、令和3年が3,040人、令和4年には3,564人に増えている状況です。

月別に見ますと、春や秋の季節がいいときは大体月400人ぐらい。一方で閑散期、12月などは100人程度です。令和4年度は土日のみでしたが、令和5年度は平日の3日も追加して稼働しており、利用者が500人程度増えています。

利用者の内訳は、7割から8割が県内。のこりが県外の方と、貸切り・イベント等による利用者です。この傾向はこの2年で大きくは変わっていません。

松江市内には観光地はあってもなかなか遊び場がないと言われていますので、リピートの方も含めて県内の方に多く利用していただいているものと認識しています。

この2年間の主な取り組みです。今年の4月23日のオープン1周年記念祭には200人を超える方が参加。今年の10月7日には宍道湖畔で毎年やってるイベント、ミズベリング縁日の中でウォーターサバゲーを行っています。定員いっぱいの60人に、水鉄砲でサバゲーを楽しんでいただきました。 また、企業の福利厚生などや、子供会などでもご利用いただいています。イベントへも出店し、松江水郷祭、宍道夏夜祭、まつえ土曜夜市で射的を行い、とても賑わいました。

以上の2年間の社会実験を通じた、検証の結果・考察です。

公園の魅力化、県内外からの集客については、多くの方が実際にいらして楽しんでいただいており、一定の利用者を確保できたと考えています。

一方で、多様な交流による地域のにぎわい、活性化は、今後その地域の観光資源等とうまく連携することによってさらに観光振興を進めていくことができるのではと考えています。地域全体としてこのサバゲーフィールドを活用し、結びつけることによってさらに価値を高めていきたいと考え、これらを引き続き検証していく必要があります。

近隣の観光施設との連携としては、このサバゲーフィールドは、山陰自動車道の宍道インターに近く、出雲縁結び空港からも至近な場所にあり、ともに5キロ圏内ですので、非常にアクセスしやすい好立地にあると言えます。

同じ宍道町内にふるさと森林公園というキャンプができるフィールドもあり、すぐ隣の玉湯町には玉造温泉があります。こういったところと連携を深め、さらなる魅力の創出を考えてまいります。

そして、国内外のスポーツ交流を促進していく潜在性があるのではと考えています。現在、シューティングワールドカップという競技シューティングの大会が2年に1回、二十数か国が参加して台湾で開催されています。昨年2月にシューティングコースを増設しており、このフィールド機能を強化しスポーツシューティングの聖地化をめざします。

そこで、この社会実験をさらに重ねていきたいと考え、来年の3月までの予定を、延長し来年の4月からまた2年間、令和8年3月まで、実験運営者としては同じく瑞風とまちづくりの会と株式会社CLIPにお願いして行います。実験の内容、検証事項として、年間利用者数4,300人を集客するということ。スポーツシューティングの機能を確立し、国内外の大会の誘致などを行うことでスポーツ交流を促進すること。玉造温泉あるいは近隣の公園など地域の連携の強化による観光振興です。

サバゲーを実際にぜひ体験していただきたいと思います。また、今後も進めていく社会実験について、お問合せ等あれば公園緑地課までお尋ねください。

質疑応答

(山陰中央新報)先日一畑バス4路線の廃止方針が示され、議会の一般質問等でも取り上げられていました。松江市としては周辺の市と歩調を合わせてやっていくということでしたが、現在のその対応の進捗状況、今後取り組むべきとお考えのことをお願いします。

(上定市長)一畑バス、あるいは松江市の交通局も含めて、減便を去年の10月から行っています。今後、路線についての見直しを一畑バスが予定している中で、とりわけ交通の手段をほかに見いだすことが難しい学生の皆さんにとって非常に影響が大きいと考えています。安来市や雲南市といった自治体とも連携を図りながら、特に学生の皆さんに通学上の不便ができるだけ生じない形になるよう工夫をしていきたいと考えています。

受験が始まりますので、その際に交通手段がはっきりしないと受験しづらいというところもあろうかと思います。一畑バスの今後の運行がどうなるかといった点も含めて、年明けからすぐのところで、具体的な対応について速やかに検討していくということにしています。

(山陰中央新報)乗降調査をされる市もあるようですが、現在一畑側とはどの程度調整を図られていますか。

(上定市長)一畑とは以前から連絡調整はしており、一畑側の事情として減便による路線の維持が難しい状況については聞き及んでいるところです。あとは具体的に減便等になった後にお互いができることがあるのかといったところは継続的に情報共有しており、できるだけ早いタイミングで皆さまにお知らせできるような形で検討を進めてまいります。

(山陰中央新報)県教委のまとめで、70人程度の影響がある高校生がおられるということですが、松江市内ではこのうちどのぐらいですか。

(上定市長)今数字を持ち合わせていませんが、県とも連携を取りながらやっています。松江市も市立皆美が丘女子高校を抱えていますので、そういったところの調査はしています。やはり学生の皆さんが安心して勉強にいそしめる環境をつくっていかなければならないと考えていますので、年明けできるだけ早い段階で具体的なアナウンスができるように準備を進めてまいります。

(山陰中央新報)この4路線については発着がいずれも松江市ということで、やはり松江市が中心になって一畑側とやり取りや要望すべきと思っていまして、先ほど年明けとおっしゃいましたが、今具体的にどういったことを考えられていますか。

(上定市長)今の段階で具体的に調整が整ってお話しできることがあるわけではないので、今後検討を進めていった上でできるだけ早くアナウンスをしたいといった思いです。

(山陰中央新報)それは、代替手段に対するアナウンスなのか、市としてこういう要望活動をしていくということなのか、いかがですか。

(上定市長)住民の皆さんに安心していただけるようなアナウンスになるように、調整をしていきたいと思っているところです。

(山陰中央新報)今年、最後の会見ということで、市長の今年の漢字を教えていただけますか。

(上定市長)「動」という字です。今年は5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、いろいろな行事、イベントが再開、復活した年だったと振り返っています。昨年は「起」という字にしています。合わせると「起動」ということになり、まさに動きが出てきた年という言い方ができると思います。やっと動き出せるようになったというのが今年でしたので、再開・回復から次のステージに来年は押し上げていく必要があると思います。さらなる発展を遂げていく、成長していく、辰年ですので昇っていく1年に来年はしていく必要があると考えています。

(読売新聞)LINEに関して、例えば「くらし」のところの市報松江は、クリックすると市報も読めるということですか。(上定市長)はい、その通りです。

(読売新聞)リッチメニューは何項目ぐらいになりますか。

(上定市長) 4項目の予定です。まだ準備しているものもありますし、項目ごとのメニューは随時増やしていこうと思っています。よく見られるサイトとそうじゃないものも出てきますので、その都度改修も行ってまいります。

(読売新聞)サバゲーについて、シューティングのワールドカップなどを松江市として招致したいという強い思いがありますか。

(上定市長)そこまでの道筋は見えていないですが、運営している団体が台湾のシューティングワールドカップを企画している団体ともつながりを持っていらっしゃいます。簡単にワールドカップを誘致できるというものではないと思いますが、サバゲーフィールドがある程度確立した形で今たくさんの方に利用されつつありますので、全国に、また世界に知っていただく機会になると思っています。今後の2年間の実証実験の中でできるだけその可能性も追求していきたいと考えています。

(NHK)昨日開催された駅前のデザイン会議について、お話しできる範囲でいいのでどういった議論がなされたのかと、2回目以降についての意気込みをお聞かせください。

(上定市長)昨日、松江駅前のまちづくりを考える会議の第1回が開催されました。委員の皆さまに初めてご参加いただき、会長を選出後に委員の皆さまからこの松江のまちづくりに対する思いというのもお話いただきました。

私も挨拶をし、松江駅前というのが松江の玄関口であり、観光客の方にとっても松江に来たぞという松江らしさを感じれる場所であるべきと私自身が思っています。そういった中で1月14日の一畑百貨店の閉店も一つの契機として、まちづくりをしっかり考えていかなければならないという思いが委員の皆さまからも寄せられました。今後、具体的にどういった機能が松江駅前にあるべきかを、各委員の皆さまからお話を伺って取りまとめ、来年の秋には皆さまにもご披露するということを念頭に議論が進められるものと思っています。

5回程度開催する予定ですので、順次議題についてもきちんと見極め、皆さんからその意見を持ち寄っていただけるような形で開催していきたいと考えています。

(NKT)今年1年の振り返りで、「動」ということですが、特にどんなことが動いた1年だったのかを具体的にお願いしたいのと、発展していきたい1年ということですが、駅前の発展も含めてどういうまちづくりをめざされるのかをお願いします。

(上定市長)一番動いたと身近なところで感じているのはこの新庁舎です。5月8日の5類感染症の引下げと同じ日に新庁舎の1期棟がオープンしました。昭和37年にできた旧庁舎から職員も移り、市民の皆さんの行政窓口も当然移り、それにあわせて、書かなくて済む窓口をスタートしました。だんだんテラスという名称となったテラス部分では土日ごとに何らかのイベントを開催しています。行政手続のために来庁する場所であったの市役所が、休みの日も含め、多くの人が集い憩い、楽しんでいただける市役所に変わってきたという印象を持っています。そして実際にコロナが鎮静化したことで、動きが取れるようになった1年だったと振り返っています。

来年は、まちづくりの観点で、先ほどのデザイン会議を通じて松江駅前のにぎわいを取り戻していく、かねてからの中心市街地エリアビジョンの中で中心市街地のまちづくりを考えたときに、JR松江駅前から国宝松江城に至るL字のラインというのが一つの大きな力点を置いていくべきポイントと捉えています。そこにうまく松江市役所などもつながるような形で、まちづくりができたらと考えています。特に中心市街地では昨年職人商店街という老舗の店舗を改修して、職人の方の手仕事、たくみの技が見えるようにしていく店舗の改修を幾つもしていただきました。それが点から線に結びつきつつあり、来年はカラコロ工房という旧日銀松江支店もリニューアルオープンしますので、それも結節していくということが必要だと考えています。

そういったハード整備に併せ、昨年は30年ぶりに土曜夜市が復活し、5回の開催で累計8万1,000人の方に来ていただきました。これも大きく動いた、多くの方に動いていただいた、水郷祭も65万人の方に動いていただいたという意味では大きなイベントだったと思います。

ハード整備をするだけではなく、多くの人が実際に中心市街地を歩き楽しみ、にぎわいが戻りつつあることも実感できましたので、そういった皆さんにまた改めて訪れていただけるにぎわいのあるまちづくりを特に力を入れてやっていきたいと考えています。

(読売新聞)殿町のマンション計画について、現時点では順調に進めば、来年の2月ぐらいに着工するのではとも言われています。これについては反対の住民の方もいらっしゃるようで、市の行政長の立場としての受け止めをお願いします。

(上定市長)この中心市街地におけるまちづくりには幾つかの規制があります。その中に、景観条例というのがあり、高さの制限があります。今回の殿町の19階建ての京阪電鉄不動産の施工によるマンションについては、景観審議会においてその基準はクリアできているが、色使い等について改善を求める意見が出されています。一方で、それに反対の声が聞こえてきていることについても踏まえ、事業者に対するアプローチはしていく必要があると認識しています。現状において、条例をクリアしている状況にあることは事実ですので、その事実としての今の状況を受け止めていく必要もあると考えています。松江駅前もそうですが、どこにでもあるような町並みになっていく松江を好んではいません。2,000年前に弥生文化が到来し出雲国府が置かれた場所であり、また1,300年前の出雲国風土記が唯一の完本の形で存在し、古事記に多くしたためられているような非常に難読の漢字の地名が多く残っている。そして、1600年代には松江城が築城され、戦禍を免れたこともあって城下町の雰囲気がまだ残っているというのはすばらしいことだと思います。そういった松江ならではの松江らしい町並みというのを形成し、維持し、次世代に継承していくことが必要だと思っていまして、そのためには景観規制についても今後強化していく必要があるものと認識しています。今後どういった景観が松江にとってふさわしいかということも精査した上で、松江城の周辺の大半が景観条例の規制が厳しいエリアではありますが、今厳しい規制がかかっていないエリアについて、どういった景観の基準を設けるべきかといったことについても検討を進めていきたいと考えています。

(読売新聞)景観の形成基準というのがあって、殿町のマンションは、高さについて規制がないところということでよろしいですか。

(上定市長)そうですね、具体的な高さの設定はないです。

(読売新聞)審議会でも、天守閣から見たときに、稜線を妨げないという項目が入って、これは天守閣から見た景観ということですね。

(上定市長)そうですね。

(読売新聞)逆のほうから見たときのその景観が損ねているのではないかと、運動されている方はおっしゃってますが、そのことについてはいかがですか。

(上定市長)景観というものは一つでないと思いますので、松江市の中でも幾つかその規制がある中で先ほどの山の稜線であったり、あるいは松江市役所もそうですけど、松江城の天守から嫁が島の眺望の規制だったり、いろいろな景観の守り方・基準のつくり方があると思います。今後景観についての基準を考えていく際には、先ほどおっしゃられた松江城から見たものもそうですし逆もそうですし、いろいろな可能性を考えていかなければならないと考えています。

(読売新聞)今回の件については、条例に抵触しているということではないので、このまま進めば問題視することは行政の立場は何も言えないということでしょうか。

(上定市長)できることとできないことがあるのはご指摘のとおりだと思います。景観審議会から出ている文書の中で、松江のまちに合った形での色合いという指導が入っているのと、その景観審議会をやっているタイミングで市民の皆さんからの声も聞こえてきていましたので、そういった市民の皆さんの声をきちんと事業者において十分な説明が果たされるように指導していくというスタンスです。今後市民の皆さんが不安を感じられるようなことがあれば、当然、事業者に対して我々からもアプローチし、話を聞くなり十分な説明を求めるなりということは必要であろうと考えています。

(毎日新聞)殿町のマンションについて、実際にマンションが建った状況の写真が報道されていますが、それをご覧になって市長としてはどうお考えですか。

(上定市長)景観条例では、山の稜線から建物がはみ出していないということを確認する必要があるという内容で、それを見れば山から出ていないということは確認ができるということは認識しています。その稜線を侵していないということをもって松江の景観、町並みが今の松江の風情を残したままで守られるという気はしていないので、今後景観規制についてそれを強化していく方向で検討を進めていかなければならないと考えています。

(毎日新聞)景観規制の強化をお考えということは、同様のマンションの乱立を懸念されているということですか。

(上定市長)そのとおりです。

(毎日新聞)サバゲーの社会実験ですが、市の何かの事業を活用してこの社会実験が行われていますか。

(上定市長 )市の事業というのが市の予算という意味であれば、市が何か予算をつけてやっているということではありません。今後、宍道で開くようなイベントを市としてもやることがあると思いますので、そういった何か別のイベントとリンクすることによって相乗効果を高めていくというようなことをやっていきたいと思っています。

(毎日新聞)この社会実験で得られた成果を、今後どんなことに活用していきたいとお考えですか。

(上定市長)松江市内には400近くの公園があり、その活用方法についての答申をいただいたところです。今まではその400の公園が使われていないものもそのままの形で一応整備している状況で、また大規模な公園についても特徴がなく、それぞれが公園としての機能はあっても、立地場所、こういう世代の利用が多いといったユニークさに欠けていました。一つ一つの公園についてのアンケートも取りましたので、それを踏まえた上で公園のリニューアルをしていこうと考えています。今回のこの古墳の森がとてもいい事例で、公園の活用の方法がいろいろあるということが分かりました。たくさんの方に来ていただけるので、どういうニーズが公園に寄せられるかといったことの情報、意見を集約するフィールドにもなろうか思っています。ここでいただいた意見を市内のほかの公園においてもうまく活用することで、松江市内の公園が楽しめるものであったり、ゆっくりできる場所だったり、実際に使われる世代の方のニーズを踏まえたものであったりということで改修していくつもりなので、その一例として非常に優れているのではと思っています。

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