「宍道総合公園 古墳の森」サバゲー社会実験
宍道総合公園古墳の森のサバゲー社会実験についてです。
宍道総合公園古墳の森で、令和3年11月から来年の3月までの予定で社会実験を行っています。地元の宍道町の方の発案で、利用者が非常に限られている公園を有効活用するため、サバゲーフィールド化ができないかという実験です。
社会実験を通じて検証すべき事項として、サバゲーの拠点にすることによる公園の魅力化、県内外からの集客、多様な交流による地域の賑わい・活性化、地域の観光振興をあげています。
実験の運営者は瑞風とまちづくりの会、実施の主体となっているのは株式会社CLIPです。実験開始から2年たち、実績を振り返りますと、令和3年と令和4年それぞれ11月から10月までの事業売上げが、令和3年に比べ令和4年が260万円ほど増え1,297万円となっています。利用者数は、令和3年が3,040人、令和4年には3,564人に増えている状況です。
月別に見ますと、春や秋の季節がいいときは大体月400人ぐらい。一方で閑散期、12月などは100人程度です。令和4年度は土日のみでしたが、令和5年度は平日の3日も追加して稼働しており、利用者が500人程度増えています。
利用者の内訳は、7割から8割が県内。のこりが県外の方と、貸切り・イベント等による利用者です。この傾向はこの2年で大きくは変わっていません。
松江市内には観光地はあってもなかなか遊び場がないと言われていますので、リピートの方も含めて県内の方に多く利用していただいているものと認識しています。
この2年間の主な取り組みです。今年の4月23日のオープン1周年記念祭には200人を超える方が参加。今年の10月7日には宍道湖畔で毎年やってるイベント、ミズベリング縁日の中でウォーターサバゲーを行っています。定員いっぱいの60人に、水鉄砲でサバゲーを楽しんでいただきました。 また、企業の福利厚生などや、子供会などでもご利用いただいています。イベントへも出店し、松江水郷祭、宍道夏夜祭、まつえ土曜夜市で射的を行い、とても賑わいました。
以上の2年間の社会実験を通じた、検証の結果・考察です。
公園の魅力化、県内外からの集客については、多くの方が実際にいらして楽しんでいただいており、一定の利用者を確保できたと考えています。
一方で、多様な交流による地域のにぎわい、活性化は、今後その地域の観光資源等とうまく連携することによってさらに観光振興を進めていくことができるのではと考えています。地域全体としてこのサバゲーフィールドを活用し、結びつけることによってさらに価値を高めていきたいと考え、これらを引き続き検証していく必要があります。
近隣の観光施設との連携としては、このサバゲーフィールドは、山陰自動車道の宍道インターに近く、出雲縁結び空港からも至近な場所にあり、ともに5キロ圏内ですので、非常にアクセスしやすい好立地にあると言えます。
同じ宍道町内にふるさと森林公園というキャンプができるフィールドもあり、すぐ隣の玉湯町には玉造温泉があります。こういったところと連携を深め、さらなる魅力の創出を考えてまいります。
そして、国内外のスポーツ交流を促進していく潜在性があるのではと考えています。現在、シューティングワールドカップという競技シューティングの大会が2年に1回、二十数か国が参加して台湾で開催されています。昨年2月にシューティングコースを増設しており、このフィールド機能を強化しスポーツシューティングの聖地化をめざします。
そこで、この社会実験をさらに重ねていきたいと考え、来年の3月までの予定を、延長し来年の4月からまた2年間、令和8年3月まで、実験運営者としては同じく瑞風とまちづくりの会と株式会社CLIPにお願いして行います。実験の内容、検証事項として、年間利用者数4,300人を集客するということ。スポーツシューティングの機能を確立し、国内外の大会の誘致などを行うことでスポーツ交流を促進すること。玉造温泉あるいは近隣の公園など地域の連携の強化による観光振興です。
サバゲーを実際にぜひ体験していただきたいと思います。また、今後も進めていく社会実験について、お問合せ等あれば公園緑地課までお尋ねください。
この記事に関するお問い合わせ先
政策部 広報課
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更新日:2024年01月16日