こども家庭センター設置後の状況

更新日:2023年09月12日

こども家庭センターは、児童福祉法の改正施行によって来年の4月からの設置が自治体に対して努力義務化され、松江市は1年前倒して設置しています。妊産婦・乳幼児の支援、そして児童虐待への対応等を一元化してワンストップで受けることができるセンターです。今年の4月1日に、保健福祉総合センターの1階に設置しています。他の自治体に先んじて設置したこともあり、設置までの経過・組織や人員体制・成果と課題といった問合せを全国20の自治体の方からいただいています。

設置後の松江市の状況です。子育てあるいは家庭に関する相談が増加しています。子育て相談件数は昨年の4月から7月と比べると1.2倍に増えています。家庭児童相談件数も1.2倍に増えています。こうした相談の増加、また職員間での連携が円滑にできるようになったことによって、支援が必要な家庭への訪問、面談の件数も令和4年の同時期と比べ1.7倍に増えています。

また、虐待と認定された家庭にヘルパーを迅速に派遣できるようになり、サービスの利用件数も増加しています。令和元年から令和4年度までの4年間で8件でしたが、令和5年度はすでに5件の利用がありました。これまでは虐待の認定は家庭相談課、それを受けてサービスの決定は子育て支援センターと2つに分かれていました。これを令和5年4月からはこども家庭センターで一括して虐待の認定とサービスの決定をするようになり、利用件数も増加している状況です。

また、こども家庭センターの設置に併せてヤングケアラーに関する相談窓口としてヤングケアラーコーディネーターを、これも今年の4月から配置しています。ヤングケアラーが疑われる家庭を発見するために、ケアマネジャーや民生児童委員等の関係者への調査を実施するなどしています。

それに加えて、虐待とは認められないものの不適切な養育環境にある家庭にヘルパーを派遣する事業を9月末から開始します。「子育て世帯・ヤングケアラー等訪問支援事業」という名称で、具体的には心の不調があって家事や育児がうまくできない家庭、兄弟の世話のために子どもがヤングケアラーになりつつあるのではないかという懸念のある家庭にヘルパーを派遣する事業です。詳細は、松江市のホームページでご確認いただき、必要に応じてぜひともご利用いただければと思います。

今後も引き続き妊産婦支援から児童虐待対応まで一貫して取り組んでまいりますので、こども家庭センターにお気軽にご相談をください。

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