市長定例記者会見【質疑応答】
(山陰中央新報) チャットGPTについて、前回の発表では、あくまでも試行ということでしたが、今後は期限を区切らずにずっと利用されるということですか。
(上定市長)期限は区切っておらず、試行期間を延長する形になります。今後の技術革新や社会動向を注視し、アンテナを張りながら、できるだけ効率的に、正確に、市民の皆さんへの行政サービスの水準が向上するような形の使い方を引き続き検討していきたいと思っています。
(山陰中央新報)まだ試行段階ではあるけれど、今度は期限を区切っているわけではないということですか。
(上定市長)そうですね。この分野にはうまく利用できそうだとか、固定的に利用していくなどの進展があれば、また皆さんに共有させていただきたいと思っています。
(山陰中央新報)ユーグレナさんとの連携について、この「サステオ」を給油することで、ごみ収集車の性能がよくなるということがありますか。
(上定市長)性能がよくなるものではないです。いわゆる化石燃料を使うことによって、自然環境を害している状況が緩和されるといった狙いがあります。このバイオディーゼルの燃料を、市有の車両に使用し、実際の運行実績を見ながら、価格的なところもありますので、そういったことを勘案した上で、できるだけ環境に優しい取り組みを進めていく、まずは一歩としたいと考えています。
(山陰中央新報)今回、ごみの収集車ということですが、例えば職員の方が普通に業務で使う車などに増やしていくようなお考えもありますか。
(上定市長)軽油の代替という形になりますので、ガソリン車にそのまま使えるものではないですが、今、考えているのは、リサイクル処理施設内で運行しているフォークリフトなどに利用できるのではと思っておりまして、今回、実際の使い勝手を確認しながら拡大を検討していきたいと考えています。
(毎日新聞)チャットGPTについて、試験的に活用されて、何か具体的にこんなキャッチフレーズを作ったとか、イベントの挨拶文作りましたみたいなものはありますか。
(上定市長)そういった状況になれば、ぜひお伝えしたいと思います。今のところ、まだ実用化したという実績はございませんので、そういった試行も重ねている現状です。
(毎日新聞)何か実際にAIが事務作業を代わりにできるようになることが確認できれば、職員数を減らすといったことも考えられますか。
(上定市長)将来的に考えられると思いますが、今の段階で1人分の業務を担えるという実感が持てているわけではなく、使い勝手のところで、必ず人が介して違いがないかといったところを確認する必要があり、今回の試行から、人数を減らせるという実感は、まだないです。今後また検討していきたいと考えています。
(毎日新聞)カラコロ工房の事業者の募集についてですが、県外企業や、大手のチェーンも募集の要件に当てはまりますか。
(上定市長)募集要件に、例えばチェーン店を除くといった内容を盛り込んではないですが、まちづくり全体に対する思いとして、松江というまちが非常に伝統的な個性あふれるユニークな場所だという認識を私自身が持っています。そこにチェーン店が、言い方は悪いですが、どこにでもあるような形で立地していく町並みというのは、必ずしも松江のユニークさには合わないのではないかという思いがあります。地元の企業が経営され、地元に根差した形が望ましい姿ではあると思います。ただ、それだけではなく、市外の方の発想で、松江にこれまでなかったような概念が入ってくるというのも、歓迎すべきだと思います。その中で新しい発見、あるいは若干の競争もあった上で、いい商品が出てくるといったところも必要だと思っていますので、私個人の思いになりますが、どこにでもあるまちではなくて、松江らしさが感じれるなあというところが一つポイントとして上げられます。今回も山陰地方の食材や、この山陰地方のSDGs達成に向けた活動につながるといったところを、要件にしているところです。
(NHK)脱炭素に関連して、西松建設からの人材受入れについてですが、何人受け入れて、具体的にどういった事業に関わられますか。
(上定市長)1名の方を受け入れます。西松建設において脱炭素の取り組みなど、いわゆる再エネ等を進めていらっしゃった経験のある方ですので、松江市ではカーボンニュートラルの取り組みを進めており、そこに即戦力として関わっていただけるものと期待しています。
(NHK)一部報道で、一畑百貨店がテナント誘致を進められているという報道がありましたが、松江市とはどこまで共有され、どういった認識をお持ちなのかお伺いします。
(上定市長)今の段階で、1月14日に閉店する一畑百貨店について、何か公式にアナウンスできるものはございません。一畑百貨店とは従来から、特に従業員の方の雇用や取引先に対する影響といったところについては、日々、連携を図っております。関係者が集まる会議も継続しています。もし何か進展があれば、松江市からなのか一畑百貨店あるいは一畑電鉄から発表させていただくことになるかと思います。
(NHK)先ほど行われた細田議長の会見で、衆議院の議長は辞職されますが議員は続けられるということで、それについて市長の所感をお願いします。
(上定市長)今日の会見は拝見しておりませんが、細田先生には、これまでも松江市から、あるいは8市長会等を通じて色々なお願い事をしており、親身になっていただいておりますので、体調を整えられた上で、継続的にご支援いただきたいという思いを持っております。非常に力強く支援をいただいている経緯もありますので、ぜひとも体調を整えられた上で、職務に邁進していただきたいという思いです。
(山陰中央新報)県庁前に、高さ約60メートルの分譲マンションの建設計画があり、市内では合銀に次ぐ高さになるようで、市の景観計画の規定に抵触するのではという懸念もありますが、市長としてのお考えをお聞かせください。
(上定市長)景観条例等に照らして適切かどうかという協議をしていくことになります。現在、行っている最中だと聞いているところです。松江の伝統的な景観を保全するために高さ規制等が設定されているというところを踏まえた対応を当然、松江市としても求めていきますし、それをご理解をしていただいた上で事業を進めていただけるものと考えているところです。
(山陰中央新報)今協議中ということですが、仮に、抵触するようなことになった場合は、開発事業者の方に何か市から要望するということもありますか。
(上定市長)当然協議を進めていく過程において、それぞれの主張があると思いますので、折り合えるように調整をしていくということに尽きると思います。
(山陰中央新報)松江市に限らず、近年、こういったマンション計画があり、そういった高い建物が乱立していくことについては、何かお考えがありますか。
(上定市長)松江という町並みが高層ビル群になって、どことも変わらない地方都市になるということは避けたいと思いますし、そのために条例等で景観を損ねないようにしておりますので、そういった理解が進むように松江市からもアナウンスしていかなければならないと考えています。松江らしい町並みを、職人商店街などの取り組みを通じてですが、今後もできるだけ市民の皆さんからのご意見も踏まえた上で、私が思っている松江らしさというのは、皆さんの思いと違うところもあると思いますので、それを集約しながら、駅前も含めてのまちづくりに、しっかり取り組んでいく必要があるという認識は強く持っております。松江らしい町並みをつくっていくようなまちづくりを進めていきたいと考えています。
(山陰中央新報)8月下旬の会見でありましたが、大橋川沿いの街路樹について、伐採を惜しむ声や反対の声も聞かれますが、地元への説明や意見集約をされるお考えがありますか。
(上定市長)伐採に当たって、地元の皆さんとの協議の場を持っております。皆さんに親しまれた景観ですし、私自身もあの川沿いの柳の風情は好きですので、しっかり守っていきたいと思っています。ただ、今回は、いわゆる根腐れにより、大風などで倒壊のおそれがあり、そのまま保持しておくのが難しく、危険性も非常に高いので、緊急的に5本伐採しています。
今後については、植え替えを検討しており、今は一部伐採したところに、こういった事情で伐採しましたという看板を掲げています。できるだけ早いタイミングで、柳は結構伸びるのが早いですので、植え替えをして、前のような風情が取り戻されるようにしていきたいと考えています。それに当たっても、地元住民の皆さんとは、しっかりコミュニケーションを図らせていただいた上で進めてまいります。
(BSS)チャットGPTについて、業務の効率化について何かしら意図を持って検証されている部分がありますか。
(上定市長)デジタル戦略課という部署をキーにして、いいアイデアがあれば横展開をしたいと考えています。先ほどルールの中で触れましたが、過度に依存することなく、庁内の業務の効率化を図ることができるものとして捉えていますので、各部署でその可能性を考えながら業務に当たっています。
(BSS)試行段階が延長されるというところで、第2段階に入る意味合いもあるのかと思いますがいかがですか。
(上定市長)今回の第1段階で何か結論が出たというわけではなく、むしろ、もう少し使ってみないと分からないことが分かったというところですので、少し時間をかけて、ルールも設けながら、市民の皆さんにご心配などが生じないような形で進めていきたいと考えています。
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更新日:2024年09月10日