脱炭素化に向けたユーグレナとの協定締結
株式会社ユーグレナは、東京に本社がある企業で、ユーグレナ、日本語で言うとミドリムシのことですが、このミドリムシを大量に培養する技術をお持ちです。これを使った食品、化粧品、バイオ燃料の製造・開発を手がけられています。企業の社是として「Sustainability First」を掲げ、サステナビリティ、持続可能性が高まるような事業を全国で展開されています。
今回は、このユーグレナと循環型社会の地方都市モデルの構築、カーボンニュートラルの推進、バイオ燃料の普及啓発という内容で協定を締結し、調印式と給油式を行います。
ユーグレナのバイオ燃料事業は、石油あるいは石炭等のいわゆる化石燃料に代わるバイオ燃料ということで世界で注目されています。その需要は年々増加しており、2018年に実証プラントを竣工され、バイオ燃料を使用しているプロジェクトの事例が84件以上あります。このユーグレナの次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」といいますのが、原料として使用済みの食用油などのバイオマスを使用し、従来型のバイオ燃料と異なり、市販の軽油と同じ構造であり、エンジンへの負荷や悪影響がないということです。既に実用化されており、隅田川の屋形船、サンフレッチェ広島の選手の送迎バス、都営バス、福岡の路線バス、石垣島マラソンの先導車両などに使用されています。
今回、松江市では海岸漂着ごみ、古紙回収等に使用する清掃収集車に使用したいと考えています。この「サステオ」を使うことで、自然保護、資源保護と同時に石油燃料の使用を抑制するといった取り組みになります。
10月15日に市民による清掃活動、クリーンまつえがございます。それに合わせて、清掃4組合にボランティアで出ていただきゴミを回収しますが、このごみ収集車4台に「サステオ」を給油して、環境美化と同時にカーボンニュートラルのへの取り組みを啓発するものです。
今後の松江市とユーグレナとの連携の予定ですが、リサイクル処理施設内で運行してるフォークリフト等について、バイオ燃料の使用を検討してまいります。さらに、バイオ燃料の原料となる廃食油の、市民の皆さんからの回収を今後検討していきたいと考えています。脱炭素化と環境美化の両立によって、サステナブルな地域社会の実現を目指してまいります。
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更新日:2023年10月26日