市長定例記者会見議事録(全文)

更新日:2023年11月24日

杭州市友好都市提携20周年記念事業

   杭州市との友好都市提携20周年記念事業についてです。

まず、杭州市は上海近郊の都市で、人口が1,237万人、面積は四国と大体同じぐらいの大きさの非常に大きな市です。特産品として、絹やお茶、産業は機械、電子、紡績などです。「西湖(せいこ)」をはじめ、3つの世界遺産を有する非常に風光明媚な場所で、観光地として人気があります。記念事業が開催される会場は「銭江ニュータウン」というスマートシティーにありまして、目覚ましい発展を遂げている場所と聞いております。

この杭州市との交流ですが、同じ湖を持つ都市であることで、2003年に友好都市提携を結んでいます。これまでの交流の実績として、太極拳などのスポーツ交流、松江市立皆美が丘女子高と杭州市の杭州第十四中学校との交流などを続けています。

20周年となる今年、訪問団を派遣します。11月12日から14日まで杭州市を訪問し、友好都市提携20周年を記念して、今後のさらなる交流の推進についての協議を行います。また、経済・産業分野など、新たな連携も検討してまいります。いわゆるインバウンド観光の誘客を目的に、松江の魅力を発信するイベントも開催します。

具体的には、今後の交流推進に向けた意見交換のほかに、「松江の週」というイベントを開催します。杭州市民の皆さまに松江のことを紹介するイベントになります。そして、先ほど申し上げたスマートシティーの取り組みの視察、皆美が丘女子高校が交流している杭州第十四中学校の訪問も予定しています。コロナ禍には、直接の交流は図れていませんでしたが、オンラインで続けていましたので、今後の交流事業についても確認していきたいと考えています。メンバーは、私、市議会議長ほか計9名で予定しています。

20周年記念の「松江の週」というイベントは、13日から18日まで、新時代協商民主実践センターで開催されます。松江の写真展を開催するとともに、オープニングのイベントとして、私が杭州市民の皆さま、あるいは旅行事業者の皆さまに松江の魅力を紹介してまいります。

今後、杭州市との交流、友好を深め、松江をPRしていきたいと考えているところです。

インドとの産業連携(出張報告)

10月23日から29日に、山陰インド協会の経済視察団としてインドを訪問してまいりました。この訪印は、山陰インド協会としては4年ぶりの8回目、松江市としても6年ぶり5回目でございます。目的としては、コロナによって、ここ数年、経済交流がうまく進んでいないという状況を巻き直し、さらなる両地域の発展に結びつけるというものです。

今回の経済視察団の成果をおおきく2つ挙げています。1つ目が、人材交流や産業連携の拡大に向けた相互協力が確認できたということです。とりわけインドが強みを持つIT人材交流の強化、そしてIT分野以外の交流の拡大、環境(気候変動)分野、防災、食品、デジタル分野での連携の強化に合意を得ています。成果の2つ目として、ケララ州政府、商工会議所と我々の中海・宍道湖・大山圏域が締結した経済交流の継続と今後の充実も確認しています。また、商工会議所の会長とは実際にお会いし、先方から、来年、松江あるいは中海・宍道湖・大山圏域に来ていただくという意向の表明も受けたところです。

在インド日本国大使館を訪問し鈴木大使にお会いしました。この山陰のエリアが日本で最もインドとの連携が進んでいる地域と太鼓判を押していただきました。また、インドでのG20を契機に、外国の人材・企業の受け入れの機運が高まっており、ビジネス連携の再開のチャンスであるとアドバイスを受けています。今後、大使館の皆さまの様のお力添えもいただいて、人材交流等の促進に早速動き出しているところです。

インドでスタートアップ投資などを行う日系企業のドリームインキュベータ・インドの江藤社長ともお会いしました。インドの工科系の最高峰のインド工科大学の教授をご紹介いただくことになっており、この圏域との交流の拡大を目指し、既に島根大学には情報も共有し、大学同士の連携に向けて協議をスタートしたところです。

ジェトロ・ニューデリーの鈴木所長からは、日本の中小企業が今後インドでビジネス展開していくことにチャンスがあるのではないかということで、今回のような経済視察団の派遣、あるいは人材の交流から始めるのがよいという助言をいただきました。圏域内の多くの企業がインド企業との連携に関心をお持ちです。そういった企業に対して最新動向の情報共有を既に始めているところです。

モディ首相の経済政策ブレーンであるアミット・カプールさんという方にもお会いしました。たくさんの人的ネットワークを紹介していただき、今後、事柄に応じてアクセスしていこうと考えています。

松江に本社のある三菱マヒンドラ農機に資本参加しているマヒンドラ&マヒンドラという自動車・農業機械メーカーも訪問しました。工場も見学し、ムンバイから人事担当の役員の方にわざわざ来ていただき、今後、三菱マヒンドラ農機に人材を派遣していくという発表をその場で受けました。実際、11月8日に10人の方が既に松江にいらっしゃっております。三菱マヒンドラ農機との連携の維持、強化といった点も確認をしてきたところです。今後、実際にインドの人材が松江の企業で活躍される先鞭になるものと期待しています。

印日商工会議所ケララ(INJACK)の会長とも面談しています。圏域が強みを持っている環境、防災、食品、デジタル分野における連携をこちらから打診し、それについて快諾いただいています。来年、松江に来ることも表明いただきましたので、今後、ビジネス連携が加速することを期待しています。既に圏域の民間企業の皆さまの訪問の際に交流会があり、商談に着手している状況で、行政としてもサポートしていきたいと考えています。

ケララ州政府では、ラジーヴ産業・法務・コイヤ大臣とオンラインで面会することができました。2015年に締結している覚書に基づく相互の連携の継続、今後の充実、強化について了解を得ております。2025年には10周年を迎えますので、それを一つの大きな契機に、具体的な連携案件の実現をしていこうとお話をさせていただいたところです。

海外人材プログラムによって来日されたインド人の方の同窓会組織であるASAケララの会長とは、IT人材の受入れ事業の今後の拡大に合意を得ました。早速、ITあるいはIT分野以外の受入れ拡大に向けた協議もスタートしているというところでございます。

ケララ州にあるITパークも訪ねております。これは政府系の100%子会社が造成している工業団地で、ITに特化した工業団地です。ここに進出している企業は欧米が中心で、日本企業はまだあまりありませんが、今後、進出してほしいという期待感が表されました。また、インド企業は中東やアフリカ市場にも既に進出していますので、日本企業がそういったビジネス展開をしていく上でも一つの足がかりになる可能性があるということも確認できています。ITパークに立地するエクスペリオン社の社長といろいろお話をする中で、インドのIT人材によってシステム開発を受託されており、そういったニーズがある圏域の会社とぜひ連携したいというお話もいただいています。今後、IT人材の受入れ、交流等についての協議を開始したいと考えているところです。

これらの取り組み成果をさらに発展させ、今後の連携を深めていきたいと考えています。また進捗等ありましたら皆さまにご報告をさせていただきます。

子育ての日・ファミリーイベント

11月19日、いい育児の日に、子育ての日と称し、子育てを応援する機運を高めるために、子どもたちが楽しめるファミリーイベントを開催します。

松江市役所、だんだんテラスと、末次公園を会場として実施します。キッチンカーやマルシェ、動物との触れ合いコーナーなどを設けます。2階のだんだんテラスでは、特設ステージを設け、子どもたちに大人気の「おむすびーず」や「ジロー今村」さんに、楽しいパフォーマンスを披露していただきます。そして、スペシャルゲストとして、松江市の歌に乗せて、まつえっこ体操を作っていただいたNHK体操のお兄さんの佐藤弘道さんにもお越しいただきます。当日は、NHKの人気キャラクターたちも一緒にイベントを盛り上げてくれる予定となっています。そのほか、会場全体で「親子で挑戦!なぞときクイズラリー」、末次公園ではどうぶつふれあいコーナーを設け、親子で楽しめるイベントが盛りだくさんとなっています。

この日は、3つの会場で同時にイベントを開催します。松江市総合体育館でおしごと体験KIDSフェス、島根県民会館で子どもアートDayを開催し、3会場をシャトルバスでつなぎます。駐車場として、旧県立プール跡地を開放していますので、ぜひ、ご利用ください。

おしごと体験KIDSフェスは総合体育館を会場とし、小学校3年生から6年生を対象に、子どもたちが仕事を体験できる仮想のまちをつくり、松江市に様々な職業、仕事があるということと、その魅力も知ってもらうイベントになります。地元の企業と触れ合うきっかけになればと思っています。

子どもアートDayは島根県民会館で開催され、地元で活躍されているアーティスト、子育て支援団体、大学、文化施設などで構成される実行委員会の主催になります。子どものためのアートプログラムを展開し子どもを応援するイベントとなっています。

あわせて、11月19日は、小学生以下のバス乗車無料のキャンペーンも実施します。市報「松江」の11月号に入っている折り込みチラシに利用券がついています。コピーでも構いませんので、これを持って、バスに乗車いただければ、小学生以下は無料となりますので、ぜひともご利用ください。

最後に、11月19日から松江市の公式ホームページに子育て専用ページを開設します。ライフステージ別、目的別に簡単に情報を探すことができるようになり、松江の子育て施策もよく分かるサイトとなっています。子育ての日に合わせて公開する予定としております。

いい育児の日、子育ての日のイベント、たくさんございますので、ぜひとも楽しんでいただければと思います。

スマホでらくらく保育所等入所申込開始

スマホで楽々保育所等の入所申込みができるサービスを開始します。

保育所等の入所申込みがスマホで簡単にできるサービスを11月1日から開始しています。15分もあれば手続ができるようになります。子育て世代の方は、日中は仕事にも子育てにも忙しく、一息つける夜では、いろいろな行政手続、申請などができにくいことが多いと思います。松江市では、保育所の入所申込について、独自のオンライン手続を整備しました。山陰では初となり、見やすく使いやすいものとなっています。今までどおり窓口での申込みもできますが、スマホで楽に自宅等で15分もあれば申込みが可能ですし、24時間365日申込みができます。

入力項目も大変分かりやすく、世帯の種類、申請する保護者の名前・ふりがな、入所を希望する保育施設等、希望順位などを入力することで、手軽に申請できますので、ぜひご利用ください。

わいわいルーム本格オープン

「わいわいルーム」の本格オープンについてです。

市立病院横の保健福祉総合センターの2階、平日は乳幼児の健診をしている場所が土曜日と祝日はわいわいルームに変身するというものです。

既に8月から9月に試行的にこのわいわいルームを8回開設しました。利用者が我々が思っていたより多く、1日当たり平均80名の方にご利用いただきました。利用者へのアンケートでは、9割以上の方が満足という回答をいただいています。たくさん体を動かして思い切り楽しめた、これまで運動遊具での遊びがなかったのでよかったという声をいただいています。親子でチャレンジするゲームも用意していまして、親子ふれあいチャレンジが楽しかった、家でもやってみようと思ったというような声もいただいています。スタッフが常駐しておりますので、スタッフの人が一緒に見てくれ、話もできてよかった、安心して遊ばせることができたという声もありました。 利用者のお住まいの場所ですが、市内全域からお越しいただき、市外からもご利用いただいています。

このように好評であることから、わいわいルームを本格オープンするに至ったところです。12月16日から、土曜日と祝日に開設、日曜日は全館休館となっております。就学前の主に3歳から5歳児のお子さんとその保護者の方、必ず保護者同伴でお願いします。時間については、9時から12時と13時から16時まで、定員は15名程度で、料金は無料です。今後、新しい遊具も導入してまいりますので、ぜひわいわいルームをご利用ください。

小学生向け松江市消防団副読本

小学生向けの松江市消防団の副読本を作成しました。

まず、消防団が今抱えてる課題は、団員(担い手)の確保です。将来のまちを担っていく世代に関心を持ってもらうための消防団を紹介する副読本を制作しました。小学3年生の社会科授業でお使いいただくことを想定しています。総務省の消防庁のモデル事業によって制作をしており、消防団を取り上げたお仕事紹介冊子としては全国唯一のものです。

消防団がよく分かる副読本ということで作成しており、大きな写真・分かりやすい文章、QRコードを読み込むと動画も視聴できます。消防団が使うかっこいい消防車なども写真付きで説明していますので、親子で一緒に見て、考えていただけるものと思います。

この副読本を使った出前授業を実施しています。既に本年度は予約の事前申込みをいただいており、9校で行います。報道の皆さまには、12月8日に八束学園で公開授業を行いますので、ぜひそちらの様子もまた見ていただければと思います。狙いとしているのが将来を担う世代に消防団の役割の重要性について理解をしていただくというものです。消防団員の募集も随時しています。18歳以上の方なら入団ができますので、ぜひともご検討ください。よろしくお願いいたします。

公共交通機関の利用促進PRイベント

公共交通機関の利用促進PRとして、11月20日の朝、ビラ配りを予定しています。松江市役所では、職員を対象に月2回、ノーマイカーデーを設けています。車で通勤するのではなくて、公共交通を率先して利用しましょうということで、11月20日、そのノーマイカーデーに合わせて公共交通の利用促進のためのPR活動を松江駅前で行います。メンバーとしては、松江市、交通局、一畑バス、一畑電車等々で行います。

啓発ののぼり旗もテルサの前に立て、公共交通を利用している方に対するPRと、公共交通を今利用していない方も利用しましょうということで、この旗を目印にさせていただきます。この日は、私自ら公共交通で出勤する予定で、通勤する途中に松江駅に立ち寄りますので、その際にテルサの前でPR活動を行う予定です。

市営バスのデジタルチケット

市営バスにデジタルチケットを導入します。

市営バスでは現在、レイクラインの1日乗車券と共通2日乗車券の「松江乗(じょう)手形」という名前のチケットがございます。これをデジタルチケットにいたします。キャッシュレス、そしてチケットレスで乗車することが可能となるというものです。12月22日から利用開始、販売は12月20日から開始します。これに併せ、12月28日をもって紙チケットの販売は終了し、デジタルチケットのほうにシフトすることになります。チケットの内容は2種類で、レイクライン1日乗車券と共通2日間の乗車券で共通乗車券は来年の3月末まで南北循環線も対象としています。

このデジタルチケットを使っていただくと、堀川遊覧船、松江歴史館、小泉八雲記念館等に団体割引の料金で入場することができるなど、対象の施設での特典もあります。詳しくは松江市交通局のホームページをご覧ください。

購入方法は、JR西日本の観光ナビ「tabiwa by WESTER」で12月20日以降購入できます。利用方法は、スマホのチケット画面を見せるだけです。市民の皆さまも路線バスを使ったまち巡りを通じて、松江の魅力を再発見していただければと思います。

最後、バスの運転士の方を募集しています。運転士採用ページをご覧になり、ぜひチャレンジしてみていただければと思います。

新たな土地利用を考える市民シンポジウム

新たな土地利用制度について考える市民シンポジウムを11月23日に開催します。

土地利用制度については、現行の制度に課題があると認識しており、例えば新たな開発ニーズに十分に対応できていない、既存の建物の用途変更のニーズに対応できていない、土地を活用する際の行政手続が煩雑であるといった声をいただいております。チャレンジしづらい、制度が分かりにくいといった声もいただいているところです。これを踏まえ、今年の2月に、土地利用の秩序は保ちつつ、市域内のバランスの取れた発展を実現するための方策として、線引き制度を用いない新たな土地利用制度を創設していくということを表明しました。今回もその趣旨について、市民の皆さまと理解を共有させていただくためのシンポジウムを開催します。

本市が目指す土地利用制度のコンセプトとして、チャレンジしやすい環境、そして誰にでも分かりやすい仕組みをモットーとしています。新たな土地利用の方向性を共に考える機会にしたいと思い、今回、キーワードを「チャレンジ」としています。会場では双方向でシンポジウムを進めていきたいと思っており、ユーチューブでご覧の方も含めて、ウェブサービスの「LiveQ」というのを使い、タイムリーに質問を投稿していただき、それに対してパネリストがお答えするという形で進めてまいります。

プログラムは、最初に、松江市が目指すまちづくりについて、私のほうから少しお話をさせていただきます。その後に、国土交通省都市計画課長の鈴木章一郎さんに、「これからのまちづくり」について講演をいただきます。それを受ける形で、島根大学の細田教授の司会で、鈴木課長、そして島根県立大学の田中准教授、都市再生推進法人まつくるの中尾社長と私が入り、「新たなチャレンジが生まれる土地の使い方について」をテーマにパネルディスカッションを行います。皆さまの来場をお待ちしております。

質疑応答

(共同通信)スマホでらくらく保育所等入所申込について、すてきなサービスだと思いますが、実際に市民の方からスマホで申し込みできたらいいという声は従来からありましたか。

(上定市長)子育て世代の方は、スマホもパソコンもお持ちで、ふだんからそういったデジタル機器を使うのに抵抗が少ないですので、そういった方が子育てをできるだけやりやすい環境ということで、まつえの子育てAIコンシェルジュ等いろいろなアプリケーションを導入しています。そういった中で、保育所の入所手続についても簡便にならないかということは、常々問題意識として持っておりましたし、そういった声もいただいておりました。それを受けて、今回、できるだけ入所の申込手続自体を分かりやすく簡便に、24時間できる形に整えています。

(共同通信)入力画面について、第1希望が通った場合のその先の手続についても、オンライン上で全て整う形ですか。

(上定市長)その後は行政側の手続になりますので、そのときはAIを用いて、希望と空いている保育所のマッチングできるだけ簡便に図っていきます。サービス水準の向上というのと、非常に効率的に行政手続ができるようになるといったところもメリットとして上げられるかと思います。

(共同通信)細田さんの関係で、以前の会見で、松江市としても様々なお願いとか希望というのはしてきたというお話がありましたが、細田さんとどのような交流があったのか、何か印象に残っている出来事などお願いします。

(上定市長)一番最近やり取りをしたのは、7月に河川関係の要望のときでしたが、そのときに限らず、何度か議長の公邸も訪問しており、本当に丁寧にご対応いただいたり、公邸の中をご案内いただいたり、非常に丁寧に手厚い対応をしていただいておりました。

その少し前ですが、今年6月から白潟本町通りを中心に、土曜夜市が三十数年ぶりに復活していまして、その1回目の6月24日に来てくださいまして、私も歩いてご案内しながら、お話しさせていただきました。全体で5回開催し、合計で8万人集まりましたが、その日は2万人と一番多く、それを一緒に見させていただいて、細田先生もびっくりされ、松江にこうやってにぎわいが戻ってくるのが非常にうれしいというお話をされ、それがとても印象的でした。

(山陰中央新報)スマホでの保育所の入所の申込みは、どのぐらい前から検討されていましたか。

(上定市長)子育て支援策については、デジタル技術を活用した形でできるだけ早く導入ができないかということは常々検討は進めており、いつからというのが明確ではないです。現在も、いろいろ要望をいただいた上で検討を進めているものがありますので、でき次第、導入していくということを考えています。子育てAIコンシェルジュを導入したのが2年半ぐらい前で、その辺りから市民の皆さんにご意見をいただきながら検討を継続的に進めています。

(山陰中央新報)これを導入することで、マッチングをしやすくなるだとか、そういった効果が期待されていますか。

(上定市長)行政側が希望を受け付け、マッチングしていくということになりますが、そもそも電子データでいただけますので、データ入力する作業の必要がなくなります。マッチングにもデジタル技術を利用してやっていきますので、元となるデータがデジタル化、電子化されるということは、我々が行政手続を進めていくに当たっても大きな助けになると考えています。

(山陰中央新報)11月下旬になると議会が始まります。9月議会でガス局の民営化が継続審査になっていますが、9月議会が終わって以降、意見交換会や公民館単位での説明会をやっておられると思います。事業者側や市民の理解は、市長も直接対峙して意見交換をされ、どのように見ておられますか。

(上定市長)必要な説明を果たしていくということで、私も2回ほど出席しお話をしております。公民館ベースでの説明会も順次開催しており、契約者の皆さまが不安を感じられないように説明は尽くしていきたいと思っておりますし、前回の議会で継続審査となっていますが、そういった必要な説明を果たすことで、議会の理解も得られるように努めていきたいと考えています。

(山陰中央新報)これまで事業者の方については2回されていますが、今後もご予定がありますか。

(上定市長) 必要があれば行います。前回、いろいろお話しさせていただき、ご理解いただけた部分もあったのではないかという期待もありますし、また、それ以外に何か不明な点等があれば、私に限らず、お尋ねいただいて、回答することで、さらに理解していただけるように努めていきたいと思います。

(山陰中央新報)理解をまだしていただけていない部分もあると見ておられますか。

(上定市長)こちらからはもう必要な説明は尽くしており、さらに必要であれば尽くすという思いですので、理解をしていただけてるかどうかというのは、こちらの主観として押しつけるものでもありませんので、相互の理解を深めていくということが重要といった認識を持っております。

(山陰中央新報)9月議会の決算報告で、福祉施設のBCPの作成が来年の春から義務化されるということで、松江市は2割程度とあまり進んでないように感じますが、市長としてどのようにお考えですか。

(上定市長) 先日、原子力防災訓練もございましたが、やはりまずは計画をつくった上で、その実効性を高めるための訓練等をしていくということが何においても必要だと思います。今の福祉施設のBCPについても、計画が定まっていないと万が一のときになかなか迅速な対応ができないということも考えられますので、策定の割合が高まるように努めていく必要があると考えています。その上で、行政としてどういった支援が必要なのかといったことについて、事業者の意見もいただきつつ、必要に応じて検討していきたいと考えています。

(山陰中央新報)今、2割程度ということで、国の目標値とは開きがある状況ですが、呼びかけの度合いを強められたり、新しいことに取り組まれたりという考えがありますか。

(上定市長)現状をしっかり把握した上で、必要な施策について取り組んでまいります。

(NHK)インドに出張に行かれたということで、これからの産業連携を進めていくというお話ありましたが、実際に出張に行かれて、どのような手応えを持たれましたか。

(上定市長) 私自身がインドに行ったのは5年ぶりで、前回は日本政策投資銀行の松江事務所長として山陰インド協会で出かけました。最初デリーに着きましたが、5年前と比べてきれいになっていますし、発展してるさまが本当に見てとれました。後でお聞きしたところ、G20があり、それに向けて町並みを整備したとのことでした。新しいオブジェなども建っていましたし、ごみが落ちていないんです。インドの人口がどんどん増え、多くの人口を抱える最新鋭の都市が増えていくことによって、結果的に中国の人口を上回っており、そういった目覚ましい経済発展を見ることが実際できました。

そういった中で、インド、特にケララ州と山陰との交流が、細々とは続いていましたが、対面でお話ができておらず、実際、私も5年ぶりにお会いした人も何人もいました。そういった方の熱が冷めておらず、向こうも日本のこと、山陰のことを見てくれていて、待っていたよと声をかけていただきました。具体的な連携も圏域の企業で進んでいましたが、それがストップしていましたので、それをもう1回復活させることができる兆しを感じることができたのが非常によかったと思います。あちらから、来年来るという話もいただき、それまでにどういった具体的な連携策が進捗できるのかといった観点で検討を進めていきたいと思います。継続は力なりの部分がありますので、今回、久しぶりに復活したということに甘んじずに、さらに次の展開を圏域の5市、行政だけでなくて、財界も一緒になって検討を進めていきたいと考えています。

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