田和山史跡公園再整備工事

更新日:2023年12月22日

田和山史跡公園では、継続的に再整備工事を実施しています。12月から1月にかけて行う工事についてお知らせします。1つ目が、草葺竪穴住居を解体・撤去します。2つ目が、市立病院側に生えている樹木の伐採・撤去を行います。いずれも田和山再整備基本計画に基づいて実施するものです。

復元草葺竪穴建物については、老朽化により、屋根材などの劣化がかなり進んでおり、強風にあおられて飛散する恐れがあり、安全確保のために対応が必要となっています。市立病院側の樹木は相当繁茂しており、緊急車両の通行に支障が出るという懸念があります。

工事期間は12月15日から、来年1月31日までを予定しています。これに伴い、西側進入路、多目的広場、西側園路は立入禁止となります。病院側の入り口から山頂まで目指すのには特に支障はありません。

この草葺竪穴建物の撤去後の整備内容です。今回、安全確保のために撤去しますが、ピンチをチャンスに変えていこうということで、来年度、発掘された当時の竪穴建物を再現します。その上で、ARによる映像展示を令和8年度にスタートする予定です。ARグラスをかけたり、タブレットを掲げると、当時の住居の姿が見える形になります。建造しているときの映像や、中に入ると、弥生時代の人たちの生活が見えるというしつらえを考えているところです。

こうして、学び・楽しめる竪穴住居の利用方法を考えているところで、AR・VR事業を同志社大学の文化遺産情報科学調査研究センターと共同で行っています。松江城に登閣体験できるVRを松江歴史館に置き、どなたでも無料で体験できますが、これも同志社大学と組み研究した成果です。考古学、地質学、環境学等の専門家に学術的な検証をしていただき、作成しています。市民の皆さま、特に子どもたちに使いやすい機器を整備します。地域の方、あるいは地域のボランティア団体の方からのご意見も反映し、共同研究を進めています。

この竪穴住居の部分だけではなく、山頂からタブレットをかざすと弥生時代の風景が見えるような実装を令和7年度には予定しています。

この記事に関するお問い合わせ先

政策部 広報課
電話:0852-55-5125
ファックス:0852-55-5665
お問い合わせフォーム