質疑応答

更新日:2023年12月22日

(中国新聞)松江駅前デザイン会議について、百貨店の跡地利用も含めて、この会議の中で計画を話し合うという認識でよろしいですか。

(上定市長)今回、会議のメンバーに、一畑グループに参加いただいているわけではないですが、具体的に松江駅前をどのように整備していくのかといった計画、デザインについて検討していく場となります。その中には、もちろん一畑百貨店の閉店した後のビルの利用であったり、もう少し大きく捉えれば、松江駅の、北口を中心としたエリアを今後どのように利用していくのが松江市にとって一番いいのかといったことについても議論を交わしていく場と考えています。

(中国新聞)令和6年秋頃のデザイン完成というのは、その計画の完成ということですか。

(上定市長)そのとおりです。松江駅前デザインと称していますが、その完成を令和6年の秋を目途に進めてまいります。

(中国新聞)これまでの一畑の雇用に関する会議などが非公開で行われていたのは、関係者の方々、従業員の方々に関わることなので理解できますが、この会議が非公開なのはどういう理由ですか。

(上定市長)具体的な検討を進めていくに当たって、地権者の方に対する配慮が必要だと考えています。個別具体なアイデアが、この会議の中で議論として取り交わされる予定で、検討を進めていくプロセスでいろいろな意見が出てくると思います。最終的に、出来上がったデザイン案はパブリックコメントも含めて、皆さまに見ていただきますが、その途中の議論については非公開で行う必要があると判断しました。

(中国新聞)例えば、最初の意見交換の部分は、アイデア出しといったところがあるので分かりますが、その議論の進め方、途中経過に関して、我々や一般の市民の方々が拝聴することができる可能性はありますか。

(上定市長)委員の皆さまに、第1回の冒頭部分についてメディアの皆さんに入っていただき、その後、忌憚のない意見交換をするということで了解をいただいています。今後、この会議でいろいろなアイデアを出していくことになりますので、その中で、メディアの方にも入っていただく、あるいは市民の皆さんの傍聴を受け付けるといった議論はあってしかるべきと考えています。

(中国新聞)田和山史跡公園について、この公園が史跡公園たる最大の理由は山頂部分の環壕のところだと思います。VRやARの映像展示は、この竪穴建物や、山頂から見える風景だけなのか、その山頂部分の環壕のところでも何か活用されますか。

(上定市長)検討は広く進めていきたいと考えています。どの部分を皆さんに見ていただくのが一番分かりやすく、興味深く見ていただけるかといったことまで含めて検討していきたいと思っています。今後、同志社大学、あるいは専門家の先生方と意見交換をしていく過程において、その絞り込みと、もちろん予算も伴いますので、検討を深めていきたいと考えています。

(中国新聞)学習スペースについて、高校生や中学生は、自転車や徒歩移動の子が多いので、空いてるかどうかを確認してから行く必要があるかと思います。どこが今日やっているのかを確認できるようなウェブページなどがありますか。

(上定市長)この情報については、松江市のホームページにも掲載しています。公民館などは管理者の都合などで、ふいに休みになる可能性がありますので、事前に開館状況を確かめてください。例えば中央図書館はかなり人気もあり、何分待ちというようなことは出していませんので、来ていただいてお待ちいただくこともあると思います。

(山陰中央新報)一畑百貨店の跡に、何ができるのかは分からない状況ですが、そこにどんなものがあると望ましいとか、どんなものがあればこういう使い方をするとか、そういったことも含めた議論になりますか。

(上定市長)おっしゃるとおりです。どういった用途にこの松江駅前の貴重な場所を使っていくのかという機能面についての具体的な議論をしていくことになります。

(山陰中央新報)その上で、総合計画やエリアビジョンを踏まえてデザインするといいうことですが、どのような建物ができたとしても、それも合わせつつデザインしていくということですか。

(上定市長)この中心市街地エリアビジョンに、当然と言えば当然ですが、一畑百貨店が閉店になるということは盛り込まれていません。エリアビジョンではこう書いているけども、こうあるべきではないかといったような審議がなされる可能性ももちろんあります。日々、デジタル化等も含めて、新しい動きがありますので、そういったことは積極的に受け止めた上で、最新のものを、できるだけ未来にわたって通用できるようなものを皆さんに考えていただき、また市民の皆さまからも意見をいただくということを想定しています。

(山陰中央新報)スケジュールのところで、会議は5回を予定しているということですか。

(上定市長)実際に会議にご参加いただく委員の皆さまのご意見を踏まえてということになります。スピード感を持って取り組みたいですので、いつまでにということはあらかじめ設定しておく必要があると思います。令和6年の秋のタイミングで、まだ中途半端なものになりそうだということになれば、スケジュールも変更する必要があります。あくまで現時点でのスケジュールということになります。

(山陰中央新報)素案が出来上がるのは令和6年度ということだと思いますが、4月以降には何かしらの素案ができ、議論のテーブルの上にのっている状態にしたいということですか。

(上定市長)令和6年の秋の完成を目指してまいりますので、素案の提示をし、議論を深めて、まとめ上げていくというのを、このスケジュールで今のところはやっていきたいと思っています。

(山陰中央新報)その過程での市民アンケート、パブリックコメントは、どういった質問、調査になりますか。

(上定市長)パブリックコメントというのは、市政を進めていく上で、先ほどの総合計画といった新たな計画を立てるときなどに、市民の皆さまにご意見をいただいて、それをまた会議に持ち帰って検討を行います。市民アンケートのときには、まだデザインの素案ができていませんので、幅広く松江駅前デザインについてのご意見をいただき、そして、デザインの案ができた段階では、その案に対するご意見をいただく機会としてパブリックコメントを設けさせていただきます。

(TSK)来年の秋にデザイン案を完成させるということは、一畑百貨店の跡地をどうするか、加えて駅前の再整備の計画を完成させるという認識でよろしいですか。

(上定市長)そのとおりです。

(TSK)現時点で、市長として、一畑百貨店の建物や跡地をどのように活用していくことが、未来に通用できるようなものになるとお考えですか。

(上定市長)まず、土台として意識しておかなければいけないのは、利便性の部分もありますし、松江の玄関口ですので、自分のふるさとに帰ってきたな、あるいは松江に来たなという、松江の魅力が感じられる場所にしていく必要があると考えています。今回、一畑百貨店という商業施設が閉店を迎えるということだけでなくて、松江駅前の機能として、本来どういったものがあるのがいいのかということを考える絶好の機会になると思います。これはまさにピンチをチャンスにというところもあり、これまでも検討された経緯はありますが、コロナ前に検討していた会議は市の主催ではありませんが、不透明な経済環境ということもあって、実行に移していくという話になっていないということもあります。変化が速い時代で、コロナを経て、随分生活環境も変わってきていますので、そういったことをしっかり反映しながら、松江駅前の限られたスペースをいかに有効に市民の皆さんになれ親しんでいただけて、また、観光地としての魅力も高まるようなものにしていくかというのを検討していただく組織体と考えています。

(TSK)市長としては、その建物自体を壊し、新しいものを建てるとか、存続した上で新しい人が集まる場所をつくるといったところは、この会議に臨む上でどのように考えられていますか。

(上定市長)松江駅前周辺の建物が、非常に老朽化をしています。例えば閉店をした後に短期的に利用する仕方ももちろん検討していく必要があると思いますが、今回、当面の利用方法について考えていく組織ではなく、中長期的に松江市の未来を考えたときの駅前をいかに活用していくのかという議論をしていただきたいと思っています。その際には、簡単ではないことは承知の上でですが、ある程度ダイナミックに駅前を変革していく必要性も出てこようかと思います。中長期的なスパンで捉えたときの松江駅前のデザインを考えていくというのを、今回の会議でお願いしたいと思っています。

(TSK)中長期的なところを考えると、この建物を壊して新たなものを建てるというのも一つの考えとして、お持ちになっているという認識でよろしいですか。

(上定市長)そのとおりです。整備から20年が経過し、地下駐車場や松江市が所有するテルサも老朽化しています。そういった建物をどうしていくかということも含めた議論と、この松江駅前でどういった機能が必要かというところからのアプローチでデザインを組み立てていきたいと考えています。

(TSK)建物の存続を一畑百貨店側が考えているような報道もありましたが、それを受けて、一畑側と調整などは何かされていますか。

(上定市長)地権者の方が実際におられて、松江市が土地も建物も持っていて、じゃあ、どうしようかという話ではありませんので、そういった方との話合いの中で進めていくということに最終的にはなっていくと思います。もちろんデザイン会議で出てきたことを尊重して、地権者、建物所有者の皆さんと、交渉をしていくというステージを今後迎えることは考えられますが、今の段階で、何かここはこうしてくださいとか、そういった調整を始めているといったことはございません。

(TSK)今回、委員の方、11名いらっしゃいますが、一畑百貨店の方がこのメンバーに入らないっていうのは、何か理由がありますか。

(上定市長)一畑百貨店跡地の利用について検討しようとしているわけではなく、また、一畑百貨店の閉店後にどう利用されるかは一畑グループで検討されることになっています。今回、もっと広範にわたって駅前のデザインをどうしていくかということになりますので、その際に、必要があれば、一畑の方に話を聞いていくプロセスというのはあろうかと思います。今回、メンバーとして掲げさせていただいた皆さんは、広く松江駅前のデザインを考えるに当たって適任という方にお願いをしており、その中での議論をまずは進めていきたいと考えています。

(TSK)一畑百貨店の、雇用の確保の検討が進められていると思いますが、今の進展状況を教えてください。

(上定市長)ありがたいことに、ハローワーク、産業雇用安定センターなどや、松江市内の民間企業の方のご協力によって、たくさんの求人の声をいただいています。全体の数からすれば、今回、一畑百貨店にお勤めだった方の人数をはるかに超える求人の数をいただいていまして、雇用の維持確保という面では少しほっとしているところです。一方で、自分のこれまでに経験されてきたお仕事を生かした仕事に就きたいといった、ニーズにうまくウィン・ウィンの形で応えられるようなマッチングを今後図っていきたいと考えています。

一畑百貨店と取引されていた事業者の皆さまに大きなインパクトがある場合には、それをまた経済的に支援をしていく必要があると考えていましたが、そういった会社をある程度特定できまして、そんなに多くはなく、いわゆる連鎖型の倒産を迎えるような状況はないことが確認できています。この辺りも、資金調達が必要になる場合には、例えば島根県の信用保証協会ですとか、もともと一畑の検討メンバーの中に金融機関も入っていただいておりますので、そういったところと連携しながら、一畑百貨店の閉店ということに伴って、大きな経済的なインパクトが及ばないような形、方策が取れるものと考えているところです。

(TSK)再雇用のところでマッチングを図っている最中ということですが、どれくらいの方のマッチングが進んでいるといったデータはありますか。

(上定市長)今この場で持ち合わせているものではないですが、人手不足というところもあって、いろいろな業種からたくさんの求人をいただいていると聞いています。一畑百貨店は、1月14日が閉店ですが、1月末までは雇用を確保された上で、2月から別の職場でというのが最短のスケジュールになろうかと思いますので、そういったタイミングまでにしっかりマッチングが図れるように支援をさせていただきたいと考えています。

(毎日新聞)松江市総合体育館の改修工事について、実施設計と改修工事の費用が33億円ちょっとという見通しですが、バンダイナムコからの寄附額の見通しはいかがですか。

(上定市長)共同での記者会見の際に、バンダイナムコエンターテインメントの社長からお話があったとおり、今回の体育館の改修でBI基準に係るところについては、バンダイナムコの寄附によって賄うということで一致しているところです。実際の寄附額と工事費については、今後精査をしていく必要があると思っております。今回の金額は、建設技術研究所と一緒に見積りを取ったものでして、当然その中身も含めて、民間事業者の皆さまから、いわゆるDBO方式で事業を進めていく上で、いろいろな提案が出てこようかと思っています。その金額によって変わってくる面があるかと思いますので、今の段階で幾らというのが明言できる状況にはございません。

(毎日新聞)B1基準を満たすために必要な工事について、例えば寄附額が、市が期待している数字を下回った場合に、松江市が独自でお金を出して、B1基準を満たすために必要な工事を行うということはありますか。

(上定市長)共同記者会見のときのバンダイナムコ側の会社のスタンスは変わっていないと我々は捉えておりますので、そこはバンダイナムコとの信頼関係の中でやっていくべきと思っています。

(毎日新聞)松江市として今のところそういう考えはないということですね。

(上定市長)バンダイナムコさんとは、B1基準を満たすための改修に係るものについて、ふるさと納税で賄うという話をしています。それに加えて、実際にはバンダイナムコさん以外の地元企業を含む寄附も募っていくということにしており、当然その中で賄っていくというのを基本に考えています。

(読売新聞)駅前のデザイン案のエリアはどのぐらいの広さを想定しておられるのかということと、会議で今後選出されるのは議長ではなくて会長ということですか。

(上定市長)エリアについては、松江駅前といったときの捉え方として、私どもからは、駅前の実際中心部、特に北口を想定しており、その中で、委員の皆さまに議論をしていただくことになります。それがきちんと囲みをつけて、このエリアで考えていこうということになるのか、ある程度膨らみを持って、ここは関連するからもう少し広げていったほうがいいのではという議論もあろうかと思います。確実に、今、線引きをしているということではございません。

会長か議長かというところについては、特段のご意見があれば、その中で互選をしていただく、プロセスを考えていまして、そのときに名称についても考えていく余地はあるかと思いますが、今のところは、会長を選出して、全体の取りまとめをしていただくということを考えています。

(中国新聞)今後、松江駅前がハード面でもソフト面でも大規模に開発され、20年前の整備をアップデートしていくという形になると思います。一畑百貨店の閉店、地下駐車場やテルサの老朽化といった柱が幾つかあると思いますが、デザインの計画の執行について、それ以後の年度に一気にやっていくというわけにはいかないと思います。市長として、喫緊に、なぜ駅前の再整備を取り組まないといけないと感じていらっしゃいますか。

(上定市長)少し概念的な話になりますが、20年前に開発がなされた後、継ぎはぎになってきてるようなところがあると思います。その全体整合を図っていく、松江にとって駅前に必要な機能をデザインしていくということは考えていきたいと思っていまして、その際に、市民の皆さまからの声を委員の皆さまと共有した上で、要は木を見て森を見ずにならないようにしなくてはいけないと思います。松江駅前も松江市全体との整合が当然必要ですし、一畑百貨店の跡と捉えるだけではなく、松江駅前という形で見たときに、どういう機能を再配置していく必要があるのかという捉え方をしていかなければいけないと思っています。今の段階で、何かこれが必要とか不要とか、そういった議論をもちろん委員の皆さまにしていただきたいと思っていますが、この部分はもうしっかり決めてしまって、それを基に議論してくださいというつもりはありませんので、あくまで自由な議論をしていただく中で、松江駅前のデザインを整えていきたいと考えています。

(中国新聞)デザイン会議の結果、デザインが完成するのが令和6年の秋頃ということなので、言い換えれば、あらゆる駅前の整備の具体がそれ以後になるということだと思います。例えば令和6年度の当初予算に、駅前に関する整備費は盛り込まれず、すぐに何かやるものはないということですか。

(上定市長)すぐやるべきものが出てくれば取りかかる必要はありますが、当初予算を組むに当たって、そんなに時間が残されているわけではありませんので、もちろん必要があれば補正予算等で議員の皆さまにお諮りしてということに結果的にはなろうかと思います。今の段階で、この松江駅前デザインの関係で多額の予算を計上するということは考えておりません。

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