松江歴史館蔵品展「明治時代のサムライたち 松江藩士の行く末」

更新日:2024年01月30日

1月26日から3月31日まで、松江歴史館において館蔵品展「明治時代のサムライたち-松江藩士の行く末-」を開催します。

松江城の城下町には松江藩のお侍、武士の方がたくさん住んでいました。明治時代に松江藩から給料を得ていた3,000人以上の武士が一斉に解雇されたと言われています。当然、失業した武士は別の職業を選択することになります。文明開化で生まれた職業、散髪屋を開いた瀧野多三郎の散髪道具。画家、堀宗太郎が描いた魚図。籐細工職人が制作した長崎仲蔵の煙管入。教師となった久保田愛之丞が使った算木。また、三浦家というのがございまして、松平直政公が出雲の国の領主となったときに松江藩に登用され、その後、9代にわたって松江藩に仕えており、この三浦家の古文書の調査を進めていまして、皆さまにお目にかける初めての機会になります。9代目三浦正祐は、松江藩士から島根県の役人へと転身しています。その履歴書には毎年のように新たな任務を申しつけられていたということが分かるような内容となっています。10代目三浦周行は歴史学者として大きな足跡を残しています。明治4年に生まれ、明治23年に後の東京大学、東京帝国大学に入学、日本史を学び京都帝国大学で教授に就任。京都帝国大学の学生だったときの時間割など三浦家の古文書に加えてそのほかの松江の士族が残した資料など約100点を展示します。

あわせて、講演会を3月10日に行います。藤岡大拙名誉館長に「郷土松江が生んだ国史学の泰斗」と題し、三浦周行博士の業績について講演いただきます。そのほかにも学芸員によるギャラリートーク、古文書講座など士族の人生をテーマにしたイベントを開催します。皆さまのお越しをお待ちしています。

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