市長定例記者会見議事録(全文)
「松江市地域公共交通計画」の策定
「松江市地域公共交通計画」を策定しました。松江市がめざすコンパクト・プラス・ネットワーク、各集落をそれぞれを結ぶことによって、商業、あるいは病院、医療、福祉等の機能にアクセスしやすくする。一か所に集中する、いわゆるコンパクトシティではなくて、各集落は生かし、それを交通ネットワークで結びつけるという考え方です。このコンパクト・プラス・ネットワークを実現するために、公共交通の果たす役割を明らかにし、持続可能な公共交通を形成するための計画です。
昨今の運転士不足により、公共交通が大きな変化を求められていることを踏まえた上での公共交通計画としています。また、デジタル化による利便性の高いサービスも導入の念頭に置いています。
計画の基本理念は、「松江市民みんなでつくる だれもが安心して、やさしく移動できるまち・松江」、計画の期間は、この4月から5年間、令和11年の3月までとしています。
複数の交通事業者が事前に調整して運行スケジュールをつくることは独占禁止法上できませんが、この計画を策定することによって適用除外となり、例えば市の交通局と一畑バスの間で運行計画を一緒にたてられるといったメリットがあります。実際に交通事業者間での連携を今後図っていきたいと考えています。
これまで松江市公共交通利用促進市民会議、会長は米子高専の加藤先生で、地域の代表、商工業の代表、交通事業者の皆さんに参加いただき、議論を経て策定しています。
これまでの策定スケジュールは、昨年5月に第1回会議を開き、第4回会議まで、その間には、市民アンケート、交通事業者へのヒアリング、市民ワークショップなども開催しました。今年に入り第5回、第6回を開催し、その間、パブリックコメントを経て、3月26日に計画の策定に至ったものです。
計画の概略ですが、公共交通がめざす5年後の姿として、地域拠点と市街地中心部との間を公共交通で移動できる、集落と地域拠点との間を公共交通で移動できる、市街地に循環型のバスを走らせる、市街地では鉄道、バス、タクシーや新たなモビリティーと組み合わせることで公共交通の利便性を高めるといったことを掲げています。
キープロジェクトとして3つ上げています。
1つ目が公共交通ネットワークの再構築。「松江市地域公共交通リ・デザイン会議(仮称)」という有識者による新たな会議体を設置し、バス路線の抜本的・具体的な再編、AIデマンドバスなど新たなモビリティーの活用案を取りまとめます。
2つ目、事業者間での路線・ダイヤ・運賃等に係る調整の円滑化。独占禁止法の適用除外となる共同運行計画の策定や、効率的な運行形態を構築します。
3つ目、公共交通サービスの担い手確保。運転手の処遇改善などを通じて担い手の確保、育成を図ります。
これらを実際実行に移すための基本戦略を4つ掲げています。
基本戦略1、輸送資源を総動員し、持続可能な公共交通ネットワークを構築。公共交通ネットワークの再構築を行い、公共交通サービスの担い手の確保も同時に行っていきます。
基本戦略2、デジタル技術を活用し、公共交通の利便性を向上。デジタルでの情報提供やシステム化の推進、ICカードの利用データの利活用によって、利便性の向上に取り組みます。
基本戦略3、まちのにぎわいにつながる、人と環境にやさしい公共交通を整備。まちづくりと連携した交通結節機能の確保・向上、脱炭素化の推進も行います。
基本戦略4、市民・民間企業・交通事業者・行政が協働し、公共交通の利用を促進。異なる立場のステークホルダーが協働することで公共交通の利用を促進し、意識も醸成してまいります。
これら、公共交通計画を策定し、具体的な公共交通の在り方を来年度当初から取り組み、持続可能な公共交通の形成に向けて「地域交通のリ・デザイン」を進めてまいります。ぜひ市民の皆さまにもご意見をいただき、公共交通の変革期にある中で、最良な対策を探っていきたいと考えています。
令和6年10月 一畑バスの路線廃止への対応
今年10月の一畑バスの路線を廃止への松江市の対応方針の現状についてご説明します。
マリンプラザ線です。10月1日以降、一畑バスが運行を継続しますが、区間については縮小し、マリンプラザから松江駅までの運行が、マリンゲートから西川津までとなります。この西川津には、一畑バス万原線と市営バス北循環線が来ていますので、ここで接続、乗換えができます。また、一畑バスで検討されているダイヤ案が分かり次第、島根コミュニティバスのダイヤ案を決定し、4月18日に一畑バス・島根コミュニティバスのダイヤ案を発表する予定です。このダイヤ案については、7月開催の松江市地域公共交通会議で協議し、運輸局に提出・認可を受けて正式に決定するという流れになります。
御津線です。松江市がコミュニティバス路線を新設します。運行区間は御津から春日南、春日南で一畑バス、市営バスと接続しています。便数は、一畑バスの運行と変わらず、平日9便、土日・祝日も6便を確保します。運賃は、現状は御津-春日南で480円、高齢者の方はICOCAを利用することで100円割引の380円ですので、これに準じ、一律、400円ということで公共交通会議、あるいは運輸局へ届出等を行う予定です。
大東線です。松江市と雲南市が共同でコミュニティバスを運行します。現在、雲南市で住民の意見を踏まえ、運行区間などの検討が進められています。4月10日に沿線、とりわけ忌部地区の皆さまを対象に説明会を実施し、4月18日にダイヤ案を発表する予定です。
荒島線です。4月1日からダイヤ改正を行います。それに合わせ、松江しんじ湖温泉駅と竹矢を結ぶダイヤを新設します。これまでは四季ヶ丘東発でしたが、松江しんじ湖温泉駅から竹矢までの運行となります。
公共バスについては、利便性もしっかり確保しなければならないと認識しています。一方で、運転手不足、コロナ禍を経て乗客数の減少という状況の中で、従来の路線の維持が難しくなっています。今回策定した地域公共交通計画を踏まえ、前向きに検討し、市民の皆さんが公共交通を利用し、また、生活上の不便ができるだけ解消されるように今後も工夫してまいりますので、ご理解のほど、よろしくお願いします。
最後に、松江市交通局でバスの運転士を募集しています。採用情報は交通局ホームページに掲載していますので、問合せ等いただければと思います。よろしくお願いいたします。
「松江らしい景観」を保全・創出するための景観規制の見直し
「松江らしい景観」を保全・創出するために景観規制の見直しを行います。
松江城周辺の現在の建物の高さの制限ですが、国が定める景観法の景観地区、あるいは景観計画重点区域の建物の高さの制限が12m、15m、25mです。都市計画法に基づく地区計画という区域の高さ制限が20m。いずれも良好な松江城の城下の町並みの景観を保全・形成するといった観点での規制となっています。
一方で、松江城の南側は都市計画法に定める商業地域となっており、高層建築物の立地が可能な商業地域、商業・業務地に区分されています。
今回、松江らしい景観を残し、それを次世代に受け継ぐために景観規制を見直すものです。
手法として2つあります。1つ目が、景観法あるいは都市計画法に基づき松江城周辺の建物の高さ制限を見直すというものです。もう一つが松江市の景観計画の中の眺望基準、これは、主要な場所から見たときの山の稜線にかかるかどうかといった基準です。2つの基準の見直しを、同時並行で進めていきたいと考えています。
法律に基づくほうが当然、拘束力は強いものになりますが、制限がかかる形に見直すまでおおむね2年間かかると、これまでの実績から試算しています。一方で、眺望基準については1年間かかるという見通しを立てています。
松江城周辺の高さ制限のどの部分についての見直しを考えているのかといいますと、松江城の南側の高さ規制がかかっていないエリアで、先般、景観審議会の対象となった殿町のマンションが、まさにこのエリアにあります。
景観規制の改正スケジュールですが、松江城周辺の建物の高さ制限を景観法、都市計画法に基づく設定を進めていくに当たって、制限の高さ、手法の検討、対象地域、市民の皆さまへの説明、変更手続等があり、令和8年4月の施行を見込んでいます。
眺望基準の見直しについても、見直し案を作成し、景観計画の変更手続に入り、令和7年4月からの施行を予定しています。
今後、市民の皆さま、議員の皆さまにもお話をさせていただき、松江らしい景観の保全・形成を図りたいと考えています。皆さまのご理解、よろしくお願いいたします。
「MATSUE Park Vision」
「MATSUE Park Vision」を策定しました。みどりの基本計画という2020年から29年までの10年間の計画があります。この理念を具体化するための計画として今回策定したものです。
策定の目的ですが、松江が「夢」と「誇り」にあふれ、市民の皆さまが幸せを感じるまちとなるため、重要な都市機能を果たす公園を「魅力的な」「利用しやすい」公園にする。松江市内には400の公園がありますが、画一的な公園で、その一つ一つが住む人に即した形でのユニークなものとは必ずしも言えない状況で、利用しづらかったり、利用されていない公園も多数ありました。各公園にQRコードを設置し、2年間かけてアンケートを実施し、住民の方から聞いた意見を踏まえて、この計画を策定しています。 場所や利用者層に応じた機能分担、あるいは利用頻度に応じた機能転換、加えて、災害時には避難所となるような公園の整備を推進してまいります。
計画の期間は、令和6年度から10年間、令和15年度までとしています。
まず、松江市の公園のめざす姿として、日常の「やりたいが叶う」公園をつくっていきたいと考えています。市内の都市公園、普通公園、農山漁村公園の400の公園を、「主要な公園」と「地域の公園」に区分して、めざすべき姿というのを検討してまいりました。
「主要な公園」として、8つの公園を掲げています。市役所の周辺地域に千鳥南公園、末次公園、白潟公園、岸公園、袖師公園があり、これは松江湖畔公園という一つの公園になります。そのほか、松江総合運動公園、宍道総合公園、東出雲中央公園、美保関総合運動公園、北公園、島根総合公園、大塚山公園を主要な8公園と位置づけています。ユニークな利活用を検討して個性を引き出す、民間事業者との連携による維持運営をめざし、公園施設の有効活用による収益事業の展開により利便性の向上を図ってまいります。
目的や魅力の最大化の例として、わくわくする遊びの施設を設置、水辺の公園で水に親しめる、美しい景色を楽しめる展望台の整備、人の集まる公園は民間事業者と連携して運営などを考えています。
令和6年度に予定している主要な公園の事業として、松江総合運動公園の駐車場の拡張と防災倉庫の整備。宍道総合公園のトイレの改修等で公園ごとに取り組みを進めることによって、市民の皆さまに親しんでいただける公園にしていきたいと考えています。
また、「地域の公園」については、めざすべき姿として、周辺の施設、住民の年代など、地域の傾向に応じた利活用方法を検討します。公園同士が隣接している区域では、機能転換・分担を図ります。利活用されていない公園は、機能転換・用途変更を検討します。また、これまでも「愛護通信」といったレターを発行していますが、公園整備・公園の利活用について分かりやすい情報を発信してまいります。
「地域の公園」の基本戦略の1つ目、目的や魅力の最大化として、例えばボール遊びができる広場、ペット同伴で楽しめるような公園、自然と触れ合えるような環境がある場所、野菜の栽培や収穫体験ができる公園といったことを念頭に置いています。
2つ目、機能の転換・分担の検討として、同様の機能を持つ公園が隣接している場合には、それぞれの公園で機能が少しずつ異なるよう分担し、より魅力的な公園整備に努めてまいります。
3つ目、良好に活用できている公園については、そのままの機能を維持していきます。
4つ目、機能転換・用途変更の検討として、平成町にあるクレアヒル中央広場公園は臨時駐車場やスケートボードが練習できる場所として機能転換を図っており、こういった事例を今後増やしてまいります。
本計画の実現に向け、地域住民など関係者の皆さまと一緒に検討し、この計画の実現に取り組んでいきたいと考えています。必要に応じて、「整備検討委員会」「公園協議会」を設立し、利用者、地域住民、学識経験者などからの意見聴取を経て基本計画を策定し、設備投資が必要な場合には本市による設計施工を行ってまいります。また、公園愛護団の皆さまなどにご協力いただき、今後の維持管理、運営を進めていきたいと考えています。
日常の「やりたいが叶う」、親しみ楽しめる、行きたくなる、利用しやすい公園をつくってまいりたいと考えていますので、市民の皆さまのご理解、よろしくお願いいたします。
「松江で住みよい暮らしを実現」 ~啓発パンフレット作成~
「松江で住みよい暮らしを実現」するためのパンフレットを作成しました。
令和5年3月に松江市住生活基本計画を策定し、これに基づく取り組みとして、市民の皆さまに住みやすい住宅の供給を促進するために、本市の気候や風土に適した住宅の建て方、住まい方についてのパンフレットを作成しました。
特に松江の気候風土の特徴、雨や湿気が多い、冬の日照時間が短い、潮風の影響を受ける、冬の北西の風が強い、黄砂や花粉が飛ぶなどです。これらの特徴に対応した対策を具体的に提案しています。例えば雨が多いことへの対策として、大きな軒下の空間をつくることで、こどもの遊び場や趣味空間を確保できますし、窓に小庇を設置することで、雨の日でも開閉が可能となります。湿気が多いことには、窓の近くに空調吹出口を設け、空気を循環させることで結露の防止。冬の日照対策として、南側に大きな窓をつくることで日照を確保といったことなどを掲載しています。
このパンフレットをイオン松江店・菅田店の松江市政情報コーナー、各公民館、支所、ふるさと島根定住財団、市役所の住宅政策課などに置いていますので、ぜひ手に取って見ていただければと思います。
活力ある幼児教育・保育の推進に向けて
活力ある幼児教育・保育の推進に向けて、3点ご説明します。
まず1つ目、市立幼稚園の中学校区単位での再編についてです。
本市の幼稚園数が、平成26年は26園でしたが、現在は21園となっています。園児の数も850人から300人と大きく減っています。こういった状況を受け、昨年3月に松江市幼稚園・保育所・認定こども園のあり方計画を策定しています。その中で、人数が極端に少なくなると教育効果が上げにくく、集団行動の中での教育、学習効果が図りにくいといった点を解消するために、中学校区を単位として、園児20名を基準に再編をしていく方針です。また、再編後の建物などの利活用は、地元の意向を踏まえて検討していくということにしています。今回再編する地区に該当する幼稚園の保護者や関係者の皆さまにはすでにお知らせをしております。
再編の対象となる区域は、二中・本庄中、四中・湖東中、鹿島中、一中、三中、湖北中、湖南中の7つの地区です。このうち、湖北地区、古江、秋鹿、大野については、湖北学園、現在の湖北中学の一角に、この3地区を一緒にする幼稚園を新設する予定です。この4月から保護者の皆さま、地域関係者の皆さまへ詳細を説明し、その後、再編の時期などについても協議を進めてまいります。
2つ目、 市立幼保園、東出雲町内の市立保育所、市立幼稚園を認定こども園へ移行します。
市立幼保園の現状として、0歳から2歳児までは保育所、これは厚生労働省の所管で、3歳から5歳児の幼稚園は文部科学省の所管で、保護者の手続や、市職員の事務処理が煩雑になっていました。これも先ほどの計画の中で、保育所と幼稚園のそれぞれの良さや特長を生かし、教育と保育を一体化して、就学前教育・保育の充実化を図るために、認定こども園へ移行するという形を検討してまいりました。今回、城西幼保園、幼保園のぎ、やくも幼保園、しんじ幼保園について認定こども園へ移行し、東出雲町内の3つの幼稚園と保育園をそれぞれ幼保園とし、令和6年度から幼保連携型認定こども園へ移行します。新たに誕生する東出雲の3園については、4月8日に各園で開園式を行う予定です。
3つ目、「松江市幼児教育こどもまんなかビジョン」を策定しました。急速な少子化によって年齢に応じた集団教育・保育が困難、共働き・核家族化の増加による保育ニーズと支援策の多様化、「こどもまんなか社会」実現に向けた取り組みの推進、全てのこどもに対して質の高い学びの保障といった観点から策定しています。
幼児教育ビジョン検討委員会において議論を進めておりました。構成メンバーは、大学教授、幼児教育施設の代表、保護者、市民の皆さまの代表など12名で3回開催し、1月の末から2月にかけてパブリックコメントを実施しています。
策定の目的ですが、質の高い幼児教育・保育を実現、本市のめざすこどもの姿とめざす保育者像を示して共有化する、幼児教育・保育で大切にする内容を示し共有化することです。めざすこどもの姿は「健やかな心と体をもち自らの力を発揮しながら意欲的に生活するこども」、めざす保育者像は「高い人権意識と専門知識や技術を学ぶ意欲をもちこども一人一人の個性を尊重しながら主体性を育む」ということを掲げています。
その内容ですが、新たにゼロから5歳児のカリキュラムを作成、保育者の人権意識の向上の取り組みを強化、保育者と家庭のつながりの強化、地域のひと・もの・こと、自然環境・伝統文化等とのふれあいによるこどもの地域愛の醸成、特別支援教育の強化、幼児教育と小学校教育との連携・接続の強化です。こうした内容について、今後、保育の質の向上に向けて周知を行います。冊子の配布、研修会の開催、各施設での実践事例の紹介などを行ってまいります。
松江市は「#こどもまんなか松江」の実現に向けて今後も取り組んでまいりますので、市民の皆さまからご意見等をいただければ大変ありがたく思います。よろしくお願いいたします。
「おでかけレイクライン AIプランナー in 松江」サービス開始
「おでかけレイクラインAIプランナーin松江」サービスを開始します。JR西日本と一緒に取り組む新しい旅の誘客施策です。JR西日本が北陸やせとうちエリアで展開する観光型MaaS「tabiwa」が令和6年2月6日から山陰エリアで初めてサービスを開始しています。MaaSとは、交通手段、観光スポットなどを一括して検索・予約・決済ができるサービスです。
この「tabiwa」のサービス内容は、観光施設の入場券と乗り物の乗り放題のチケットがセットになった、お得なデジタルチケットの販売、鉄道、ホテル、タクシー等の予約、検索した履歴からスケジュールの作成や、AIによるモデルコースの提案、山陰エリアの話題のスポットやモデルコースの紹介などです。このAIによる旅行のモデルコース提案を「AIプランナー」といっていまして、4月1日から利用可能となります。
松江市が運行するレイクラインバスと徒歩を利用した旅のモデルコースを提案してくれるのが今回のAIプランナーin松江ということになります。公共交通を使ってAIがプランニングをするサービスは提供されておらず、JR西日本としても初の取り組みということになります。個々の好みに合った「城下町のまちあるき旅」をAIが提案するもので、徒歩・レイクラインバスを使ったモデルコースを提案してくれます。
AIプランナーの特長は、ユーザーの趣味や嗜好に合わせた観光、グルメ、ショッピングのスポットを提案、出発時間・到着時間・曜日の基本条件と楽しみ方のこだわり条件を設定することで、実現可能でぴったりなプランが提案されます。
このアプリのダウンロードは、「tabiwa by WESTER」というJR西日本のサイトからダウンロードが可能です。便利なアプリで松江の旅を楽しんでいただければと思います。
令和6年度まつえ市民講座 ~松江市民の新たな学びの場~
令和6年度から始める「まつえ市民講座」についてのご案内です。
「ふるさと松江」に対する理解を深め、興味・関心を探求し、生き生きと暮らすため、受講者の皆さまの生活に役立つ知識などを学べる場を提供させていただくものです。市内にお住まい、またはお勤め、在学されている満18歳以上の方が対象で、料金は無料、教材費など必要な場合には実費の負担があります。会場はSTIC、松江市市民活動センターです。
3つのコースを設け、それぞれ全10回の講座を設定しています。1つ目が健康コース、健康について関わりの深い民間企業、市内の医療機関のご協力でつくったコースで、健康になるための学びについての講座を提供します。2つ目が、自然安全コース、災害に専門的な知見を有する民間企業、国や県にもご協力をいただいています。特に全国的に問題となっている気候変動等についても取り上げています。3つ目が歴史文化コース、今話題の「源氏物語」は島根大学より専門家をお招きし、松江市の文化財の専門職が中心となって松江の歴史等についてひもとき、まさにふるさと松江についての理解を深めるコースとしています。
定員は各コースとも68人で、定員を超えた場合は抽せんとなります。開講の時期がそれぞれのコースで若干異なり、5月から来年の1月、2月までです。申込方法は、参加申込書を持参あるいは郵送、ファクス、メール、電子申請のいずれかとなります。申込みの期間は3月29日から4月19日までとなっています。
これは松江市が今回初めて行う講座ですが、このまつえ市民講座以外にも、松江市内で学びの場の提供があります。一例として掲げますと、松江歴史館では「松江おもしろ談義」を月1回、無料で実施。松江市の国際交流課の「海外文化講座」。STICでは「おとなの寺子屋」「おとなの体験教室」がございます。
皆さまのご応募をお待ちしています。
松江総合文化センター リニューアルオープン
4月1日に、松江市総合文化センターがリニューアルオープンします。これまで改修工事をしていまして、昨年の10月1日に中央図書館がオープンし、4月1日に全館オープンします。2年間にわたる工事で、総事業費は24億3,000万円となっています。
特長として、大ホールについて席数を808席から744席とし、座席を広くして非常に鑑賞しやすい環境となりました。ホワイエというホールに入る手前のところの天井の耐震化。中四国の公共ホールで唯一のパイプオルガンは、昭和61年に設置してから初めてオーバーホールを行っています。そのほか、全館Wi-Fiとし、授乳室や学習室も新設しています。なお、このパイプオルガンのオーバーホールに当たり、日新グループ様から6,000万円のご寄附を頂戴しておりますので、この場を借りてお礼を申し上げます。
そして、リニューアルオープンイベントとして、多くの音楽イベントを開催します。まず、4月7日のオープニングセレモニーの後、市民創作音楽劇「ヘルン・愛の軌跡」を上演します。ヘルン役は地元出身オペラ歌手金山京介さん、市民の皆さんもたくさん出演されますので、ぜひともご来場いただければと思います。
4月14日には「おめでとうプラバホール~みんなの音楽の日2024~」、27日には広島交響楽団の定期演奏会も開催されます。5月以降もイベントがめじろ押しで、皆さまできるだけ早くチケットをお求めいただき、これまでプラバホールに足を運ばれたことがない方も、ぜひお出かけいただければと思います。
あわせて、プラバホールの新しい名称にネーミングライツを導入し、「さんびる文化センタープラバホール」という愛称を4月1日から使用してまいります。ネーミングライツパートナーは、さんびるさんです。
質疑応答
(山陰中央新報)マリンプラザ線について、4月18日にダイヤ案を発表ということですが、一畑のほうから発表されるということですか。
(上定市長)一畑バスさんが4月18日に発表されるかどうかは分かりませんが、松江市から一畑バスと島根コミュニティバスのダイヤ案について公表する予定です。
(山陰中央新報)御津線について、使用するバス停は、既存の御津線と同じということですか。
(上定市長)同じバス停を使うということで考えています。
(山陰中央新報)利用者の利便性を考慮してのご判断ということでよろしいですか。
(上定市長)今までと大きく変わらないことを前提に、一畑バスの代替ということで手当てをしていますので、混乱が生じたり利便性が低くなることは極力避けたいと思っており、できるだけ今回の変更によって支障が出ないような形をとったつもりです。
(山陰中央新報)大東線について、雲南市から先日、平日1日6便と発表されましたが、松江市としても、それで運行していくということでよろしいですか。
(上定市長)雲南市さんと一緒に検討しているところで、まだ具体的なスケジュール・便数・運行区間は固まってはおりません。雲南市さんが住民の方の意見を踏まえて調整を図っていらっしゃり、その動向にもよる部分もありますが、足並みをそろえて、4月18日に発表できるように進めているところです。
(山陰中央新報)まつえ市民講座について、市民大学がなくなり、市民の学びの場ということで設けられたと思いますが、この講座の選定理由、どういうお考えで設けられたのかをお願いします。
(上定市長)市民大学を受講された方も含めて、アンケート調査などを実施し、ニーズの多かった内容について取りまとめ、それと教えていただく講師の先生のマッチングを図らせていただいたということになります。今回は初年度ですので、皆さんが関心を持っていただけるコース設定にしているつもりですが、当然回数を重ねるごとにブラッシュアップを図っていきたいと考えています。3つのコース設定にしていますが、何か新しい学びを求める声があれば、それを反映する形で今後もさらに進化していきたいと思っています。
(山陰中央新報)この講座は、現在の市民大学のように民間委託ではなく、市が直営するということですか。
(上定市長)市が直営という形になります。
(読売新聞)市民講座について、それぞれのコースの講師の先生は、どれくらいの人数を予定しておられますか。
(上定市長)コースごとに10講座設けておりますので、基本的には講座ごとに講師の先生がいらっしゃる形です。
(読売新聞)AIプランナーですが、このプランニングは、どれくらいのエリアでのプランニングが可能ですか。
(上定市長)レイクラインバスの運行エリアと、中心市街地の徒歩で回れる範囲でお勧めしてもらうような機能になります。
(読売新聞)景観規制について、新たに想定対象エリアとなるのはどこのエリアになりますか。
(上定市長)これからになりますが、 松江城の周辺の穴が空いているような形で制限がないエリアを中心と考えています。どれぐらいの高さにしていくなどの制限の在り方については、景観審議会等を通じて専門家の皆さんと議論をしていく必要があると考えています。
(読売新聞)最終的にはそのエリアも、具体的な高さ制限を設ける予定ですか。
(上定市長)今の私の考えとしては、山の稜線基準という眺望基準がありますが、松江城から見たときに、その稜線を妨げないとなっており、向こうの稜線部分が木も生えたり枯れたりして揺らぎますので、何メートルという高さがない以上は具体性がなかなか見いだしにくく、妨げているのか妨げていないかで主観が入る可能性があると思います。そういった眺望の基準を設けるのも一つの案だと思いますが、加えて、高さを何メートルというところまで基準化しないと共通認識となりにくい部分があると思います。曖昧になることによって混乱が生ずるということがあると思いますので、より具体的な数値で規制していくという見直しを図っていきたいと考えています。
(山陰中央新報)本日、景観審議会で審議された、大橋川沿いに建設予定のマンションについて、審議会では、大橋川沿いに並ぶ建物の中で、該当のマンションの高さが際立つという意見が出ており、隣接する旅館の高さを目安に引下げを検討するように依頼するという意向が示されましたが、受け止めをお願いします。
(上定市長)景観審議会の委員の皆さまとは、先般、殿町マンションの関係でお話をさせていただき、今後の景観規制の見直し等についても議論をさせていただいています。その後初めて実際の景観審議会ということで、委員の皆さま方から、景観規制の見直しを踏まえた形でご意見をいただいたものと思います。大橋川の周辺地域は高さ規制が明確にかかっている場所ではありませんが、答申の形でいただくもの、またそれを受けての判断が単純に法律の規制は満たしているので問題ありませんということではなく、市民の皆さま、あるいは観光の目線等も含めて捉えたときに、現状の計画が適切なのかどうかという観点でのご意見だと思います。今後、その答申を受け、事業者に対して我々からどういった依頼をしていくのかは、景観審議会も含めて検討させていただきます。景観審議会からの答申を尊重する形で、あの地域の調和を重んずるべきであるというご意見をいただいたものと認識していますので、それを踏まえた上、事業者と対応したいと考えています。
(中国新聞)宿泊税について、4月1日からパブリックコメントを実施されるということで、基本方針はまだ公開されていませんが、市民の方に向けて、どういう観点、どういうところに注視したコメントを求められていますか。
(上定市長)宿泊税を導入する目的は、国際文化観光都市・松江の魅力を高めるための財源の確保であり、これまでも検討委員会で議論をしていただきました。その中で具体的な宿泊税のつくりつけについて、報告をいただいているところです。今後、松江の魅力を高めていく上で、宿泊税をお支払いいただく観光客の皆さまにとって、払ったことがメリットとして返ってくるような、そういった具体的な取り組みに使っていく必要があると思いますし、何に使っていくかということも含めて、観光振興を進めていく主体というのが非常に重要だという認識を持ち、松江観光協会の機能強化というのもうたっております。観光協会をブラッシュアップしていくことで、観光振興の機能を高めていく必要があり、今後DMO化なども検討していく必要があると考えています。
実際にいらした旅行者の方に、宿泊税を払ったことの恩恵が返ってくるような、それがまた循環して、旅行者の方がまた来たいと思える魅力化を図っていくことで、さらなる宿泊需要につなげていく、そんな循環がつくり出せるような形にしていく必要があると考えています。
(TSK)一畑百貨店の跡地利用など駅前のデザイン会議が先日行われ、南側にバスターミナルやタクシー乗り場などを集約し、北側は再開発すべきという案が出されましたが、市長の受け止めをお願いします。
(上定市長)松江駅前デザイン会議については、12月に続いて、先般2回目が開催され、活発な議論が取り交わされたと報告を受けています。まだあくまで議論の途中ですが、駅の北側、南側にどういった機能を持たせるのがいいのかといったところについては、今後、審議がなされ、秋頃を目途に、そのデザインが取りまとめられる予定で、それを受けて松江市としての対応を考えてまいります。北側にタクシー乗り場とバスのターミナルがあり、南側にもタクシーが発着できる場所もあり、分散しているといったところはあると思います。回遊性を高めていく、あるいは松江駅を降り立ったときに、松江ならではのユニークな雰囲気が感じられるといったところも今回重要なテーマになっているかと思いますので、交通の機能を南側に一括して集約するというのは、一つのアイデアとしてはあり得るだろうなと考えているところです。今後、まだ3回程度は議論の機会があると思いますので、またその審議の内容を確認して、松江市としての対応も考えていきたいと思っています。
(TSK)まだ再就職できていない人が100人ぐらいいらっしゃるようですが、そういった方をどう支援していくかをお聞かせください。
(上定市長)これは労働局、ハローワークと、昨年、再就職に向けての検討会議を開き、意思疎通はしっかりできていると思っています。実際は失業保険をもらわれる方もおられ、積極的な就職活動をされていない方もいらっしゃるようですが、6割ぐらいの方が既に再就職を決められていると聞いています。今後、失業保険をもらわれている方も積極的に就職活動をされるようになるかと思いますし、今の人手不足の中で、ある程度求人は寄せられていますので、再就職される方が安心して自分の能力を発揮できる場に巡り合わせがあるように、関係機関の皆さんと協力していきたいと考えています。
(山陰中央新報)大橋川沿いの建設予定のマンションが大橋館の高さを目安ということでしたが、大橋館の高さが分かればお教えいただきたいです。
(上定市長)看板込みの高さが約26.6m、看板なしの場合が約21.6mです。
(NHK)バスの関係で、御津線について、沿線の皆さまの説明会では、どんな声が上がってきていますか。
(上定市長)具体的なダイヤの提示はまだできておりませんが、当然利用されている方がいらっしゃる地域ですので、一畑バスが運行しているときの機能を維持してほしいという声があったのは当然把握しています。今回、ダイヤも示していますが、できるだけ一畑バスが運行していたときと変わらない形態と考えていますので、そこで大きな異論が出てきているということはないと認識しています。
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更新日:2024年04月11日