活力ある幼児教育・保育の推進に向けて

更新日:2024年04月11日

活力ある幼児教育・保育の推進に向けて、3点ご説明します。

まず1つ目、市立幼稚園の中学校区単位での再編についてです。

本市の幼稚園数が、平成26年は26園でしたが、現在は21園となっています。園児の数も850人から300人と大きく減っています。こういった状況を受け、昨年3月に松江市幼稚園・保育所・認定こども園のあり方計画を策定しています。その中で、人数が極端に少なくなると教育効果が上げにくく、集団行動の中での教育、学習効果が図りにくいといった点を解消するために、中学校区を単位として、園児20名を基準に再編をしていく方針です。また、再編後の建物などの利活用は、地元の意向を踏まえて検討していくということにしています。今回再編する地区に該当する幼稚園の保護者や関係者の皆さまにはすでにお知らせをしております。

再編の対象となる区域は、二中・本庄中、四中・湖東中、鹿島中、一中、三中、湖北中、湖南中の7つの地区です。このうち、湖北地区、古江、秋鹿、大野については、湖北学園、現在の湖北中学の一角に、この3地区を一緒にする幼稚園を新設する予定です。この4月から保護者の皆さま、地域関係者の皆さまへ詳細を説明し、その後、再編の時期などについても協議を進めてまいります。

2つ目、 市立幼保園、東出雲町内の市立保育所、市立幼稚園を認定こども園へ移行します。

市立幼保園の現状として、0歳から2歳児までは保育所、これは厚生労働省の所管で、3歳から5歳児の幼稚園は文部科学省の所管で、保護者の手続や、市職員の事務処理が煩雑になっていました。これも先ほどの計画の中で、保育所と幼稚園のそれぞれの良さや特長を生かし、教育と保育を一体化して、就学前教育・保育の充実化を図るために、認定こども園へ移行するという形を検討してまいりました。今回、城西幼保園、幼保園のぎ、やくも幼保園、しんじ幼保園について認定こども園へ移行し、東出雲町内の3つの幼稚園と保育園をそれぞれ幼保園とし、令和6年度から幼保連携型認定こども園へ移行します。新たに誕生する東出雲の3園については、4月8日に各園で開園式を行う予定です。

3つ目、「松江市幼児教育こどもまんなかビジョン」を策定しました。急速な少子化によって年齢に応じた集団教育・保育が困難、共働き・核家族化の増加による保育ニーズと支援策の多様化、「こどもまんなか社会」実現に向けた取り組みの推進、全てのこどもに対して質の高い学びの保障といった観点から策定しています。

幼児教育ビジョン検討委員会において議論を進めておりました。構成メンバーは、大学教授、幼児教育施設の代表、保護者、市民の皆さまの代表など12名で3回開催し、1月の末から2月にかけてパブリックコメントを実施しています。

策定の目的ですが、質の高い幼児教育・保育を実現、本市のめざすこどもの姿とめざす保育者像を示して共有化する、幼児教育・保育で大切にする内容を示し共有化することです。めざすこどもの姿は「健やかな心と体をもち自らの力を発揮しながら意欲的に生活するこども」、めざす保育者像は「高い人権意識と専門知識や技術を学ぶ意欲をもちこども一人一人の個性を尊重しながら主体性を育む」ということを掲げています。

その内容ですが、新たにゼロから5歳児のカリキュラムを作成、保育者の人権意識の向上の取り組みを強化、保育者と家庭のつながりの強化、地域のひと・もの・こと、自然環境・伝統文化等とのふれあいによるこどもの地域愛の醸成、特別支援教育の強化、幼児教育と小学校教育との連携・接続の強化です。こうした内容について、今後、保育の質の向上に向けて周知を行います。冊子の配布、研修会の開催、各施設での実践事例の紹介などを行ってまいります。

松江市は「#こどもまんなか松江」の実現に向けて今後も取り組んでまいりますので、市民の皆さまからご意見等をいただければ大変ありがたく思います。よろしくお願いいたします。

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