松江歴史館・企画展「神々の美術 -出雲の神像と神宝-」

更新日:2024年04月26日

4月26日から6月16日まで、企画展「神々の美術 出雲の神像と神宝」を開催します。出雲の社寺に残る神像や仏像、神宝を展示する企画です。

もともと日本人は、仏教が伝わる前は、神を海や山、岩、樹木などに宿るものと考え、具体的な神の姿を表しませんでした。

しかし、大陸から仏教が伝わり仏像を目にすると、やがて神の姿を表すようになります。それが神像です。

こちらは清水寺の「木造摩多羅神坐像」です。口元が口角をちょっと上げており、口から歯をのぞかせて笑っているという非常に珍しい神像です。重要文化財に指定をされています。

次は神魂神社と関係の深い仏像です。日本人は、人々を救済するために仏が神の姿になって現れたと考え、仏像も神として祭られ信仰されました。こちらが神魂神社と関係の深かった浄音寺(大庭町)にある「木造十一面観音菩薩立像」です。

また、日本人は神様も人間と同じような生活を営んでいると考え、衣装や化粧道具など、神様が日常生活に必要なものを作って奉納してきました。それが神宝です。今回の展示では、佐太神社の「彩絵檜扇」をはじめ、数々の貴重な神宝を展示します。

そして5月28日からは、出雲大社が所蔵する国宝「秋野鹿蒔絵手箱」も展示します。松江市内での展示は27年ぶりとなりますので、ぜひ御覧いただければと思います。

今回の企画展「神々の美術」では、展示作品数が32件、国宝が1件、国指定重要文化財8件、県指定文化財が13件となっています。見どころとして、島根県東部の社寺に伝わる名宝が大集合すること、先ほど申し上げた国宝「秋野鹿蒔絵手箱」などは松江での公開は27年ぶりとなり貴重な機会です。また、松江歴史館では初めての神道美術展となります。

またこの会期中に、展示を担当した松江歴史館の学芸員によるリレー講座を開催しますので、ぜひ御参加いただければと思います。詳しくはこちらのホームページを御覧ください。

皆様のお越しをお待ちしております。

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