公園の危険木対策

更新日:2024年07月22日

6月23日の松江城山公園の倒木については、朝6時に市民の方が発見され通報してくださいました。倒木のクロマツの状態について、枝葉は健全でしたが、幹の内部はキノコが侵食し腐朽と空洞化が進展していました。空洞化し弱体化していたこととあわせ、22日から23日にかけて非常に強い風とたくさんの雨が降っていましたので、その影響が原因と考えられます。幸いにもどなたも被害に遭われませんでしたが、万が一の場合には大変な事故が発生する可能性がありますので、今後速やかに対応を図ることにしています。

松江城では平成26年に大規模な危険木調査をしています。このときに主要な観光ルート沿いの40本の樹木を選定して精密診断しています。40本のうち10本については、今回撤去したものも含めて伐採済みですが、30本は経過観察中です。日常の維持管理において、その他の樹木の状況についても確認しており、樹木医の意見も聞いた上で、必要があれば伐採をしています。令和4年度は防災のため49本の支障木を伐採しています。また、松くい虫対策やナラタケモドキ病対策なども行っています。

今回の事案を受け、7月2日に樹木の専門家による調査を実施しました。その中で、樹木4本(クロマツ3本・センダン1本)については伐採することにしており、準備が整い次第、速やかに取りかかります。伐採が終了するまでの間は周囲を立入り制限します。これが第1段階で、8月を目途に実施してまいります。第2段階の緊急対策として、10年前に診断した30本を中心に精密診断を実施します。その結果を踏まえ、伐採あるいは剪定等の倒木対策を措置していく予定です。ここまでが松江城の話です。

末次公園と袖師公園についての樹木診断も昨年から進めています。昨年6月に430本を点検し、健全でない樹木が22本認められました。その上で、今年の2月にしまね樹木医会に診断していただき、健全でないものが6本あり、合計28本の健全でない樹木のうち5本(末次公園2本、袖師公園3本)について、伐採・切除を予定しています。

今後の対応についてですが、植栽管理を外部委託している公園が28公園あります。ここは現状の対応で十分と確認をしており、対応を継続してまいります。不健全な樹木を発見したときには、支柱を立てたり剪定対応をする、樹木診断を必要に応じてやっていく、倒壊の危険がある場合には伐採していくといった方針です。これ以外の公園について、これまでは本市公園緑地課職員が目視点検をしていましたが、今後は、年2回点検する際に異変を発見した場合、木づちでの打音や鋼の棒を入れてその中の様子を探るといった方法を併用し、これまでよりも詳細に状況を確認します。腐朽等による空洞の発見等があれば、伐採、支柱を立てる・剪定をするといった対応をしていきます。

今後、安全で美しい公園となるように、樹木の適切な維持管理に努めてまいります。もし、これは危険ではないかといったことがありましたら、松江市まで連絡いただければと思います。

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